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回复:【刀语】虚刀。鑢 第零话 第一章 その一(简易汉化加原文

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哎...爸爸真的是太苦了...有谁能理解他呢...


52楼2012-07-09 18:36
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    楼主加油!


    IP属地:浙江53楼2012-07-10 19:34
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      有其父必有其女?


      IP属地:江苏来自掌上百度54楼2012-07-10 20:12
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        そう、若くして奥州の颜役とまで呼ばれた名君、飞騨鹰比等が、百数十年振
        りにこの国を戦国时代に引き戻した理由は、后世においても谜に包まれてい
        て、尾张幕府にとって、あるいは家鸣将军家を取り巻く六大名以上に、出来
        すぎた武将として知られていた、彼の乱心の原因は、侧近たる首や、それこ
        そ、鹰比等の娘でさえ知る由もないことだったけれど、それはしかし、とて
        も明确で、しかも単纯なものだったのだ。
        つまり、野心でもなければ正义感でもない、曰く、他にやる奴が谁もいなか
        ったから、と言う。
        「まあ、时期がよくなかったよね。情报产业が全く発达していないこんな原
        始时代じゃ、国中に意识を伝达させようと思えば、戦乱をして语らせるしか
        ないもんね。天下を取る以外に方法なんかないもんなあ。国を救うために国
        を溃さなきゃならないなんて、せめて后三百年、仆が遅く生まれていたなら
        、こんな风にぶつぶつと本音を呟くだけで、世界中の人间と缓く繋がれる时
        代だったっていうのになあ」
        「つまり御馆様、あなたはこう仰りたい訳ですか? 自分は生まれて来る时
        代を间违えたとでも」訳のわからないことを言う自らの主に対し、せめても
        の理解を示す首に、しかし鹰比等は「なあに言ってんだよ、马鹿だな」と言
        うのだった。
        「仆は生まれて来る时代を间违えなかったよ。天才である仆が间违える訳が
        ないだろ。本当、ちょっとでも油断したら増长しちゃいそうなほどに、仆の
        才能は弾けている。だから」
        だからこうして、自分の起こした大乱の全てとは言わないけれど、决定的な
        节目节目を见逃さないように、日本全国津々浦々に足を运ぶのさ。
        そう言って、鹰比等はのんびりとした动作で立ち上がり、そして、かつんと
        、近くの瓦のうち一枚を、軽く踏み鸣らしたのだった。
        「决定的なことは部下任せにせず、全て自分でやることにしているのさ」途
        端、暗黒城のあちこちで大爆発が起こった。
        同时にではない、ほんのわずかずつ、一瞬とも言えないような时间差を置い
        て、仕挂けられていた火薬玉が、次々と顺番に连动したのだ。次々と顺番に
        连动、そう、もっとも全体が崩壊し易い顺番で次から次に。难攻不落と呼ば
        れた暗黒城は、たった十个足らずの火薬玉で、力学的に崩落したのである。
        无论、それら火薬玉の仕挂人は、飞騨鹰比等。遥か先の未来ならば、巨大建
        造物の解体工事の现场において、当たり前に使われている技法ではあるけれ
        ど、これは火薬をそんな风に使おうなどとは、まだ世界中の谁も思い付いて
        いない时代の话だ。
        全てのことを谁よりも早く、谁よりも速く発想する。さながら占い师か予知
        能力者のごとく、それ以上に。天才の天才たる所以。
        崩れた城の质量を伴う膨大な破片で、城下で戦っていた者共は、逃げる间も
        なく、敌味方问わずに、一人残らず生き埋めになって、そして全灭した。后
        には、柱一本残らなかった。
        日本三名城の一つは、迹形もなく、まさしく、影も形もなく、足踏み一つで
        、この世から消灭したのだった。被害を最小限で纳めようとか、そんな発想
        が一切ない、根こそぎの破壊だった。
        「んー、いい塩梅だ」
        「相変わらずの计算通りという奴ですか?」
        「いやあ、そうなんだけどね」
        首に抱えられる形で、足场を失った超上空からの落下という难を逃れていた
        飞騨鹰比等は、当然、忍者である首にとっては、超上空からの着地など、ケ
        ンケンパをするのと大して変わらない、抱えられた姿势で照れ臭そうに首を
        振る。
        「だけどやっぱり、戦いは怖いよ。全てが予想通りなんだけれど、人间を大
        


        55楼2012-07-11 20:51
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          量に杀すというのは、何回やっても気持ちのいいもんじゃないし、お前に助
          けてもらえるとわかっていても、落下死の危険を冒すというのは、度胸がい
          る。火薬をじかに扱うのも、常に爆死の危険が伴うしね」
          「头が良过ぎるがゆえに、どうしても失败する确立が目に付いてしまう、と
          いうことですか?」瓦砾と溃れた肉の块を踏み缔めながら発した、首の理解
          に、「だから、违うって」と、鹰比等。
          「自分のやっていることをちゃんと実感して置かないと、游戯脳になってし
          まうという话さ。自ら前线に立って戦えない奴は、指挥官を気取るべきじゃ
          ないというのが仆の哲学だ。その辺、お前もちゃんと心得ておいた方がいい
          な。忍者ってのはどうもあれだ。わざとなんだろうけど、自分のやっている
          ことをよくわかっていないことが多いからねえ。お前の部下であるところの
          、右腕と左腕と右足と左足にも、それぞれちゃあんと伝えておくんだよ」
          「私の部下ではありません。御馆様の部下です」
          「はっ、あいつら最近じゃ、鹰比等四天王とか名乗ってるらしいじゃん。だ
          っせえよなあ。ほんと可爱く困った连中だよ。仆は敌なんて怖くないけど、
          ああいう味方は怖いよねえ」
          「怖い敌もどうやら现れたみたいだけど」と、鹰比等と首との会话に、いき
          なり横合いから、戦场には、まして城崩落による大量死の直后には、全く相
          応しくない、まるで罪のないあどけない声が忍び寄って来た。
          二人は声のした方向に视线をやる。
          そこにいたのは、手毬を抱えた金髪碧眼の少女だった。この国においては明
          らかに异质な外観の持ち主だったが、しかしそのくせ、和装があつらえたよ
          うによく似合う、そんな少女である。どうしてここにいるのか、そして今ま
          でこの尸山血河の戦场のどこにいたと问われるべきは、まさしくこの少女だ
          ったろうが。
          しかし鹰比等は、「怖い敌?」と、闻き返すだけだった。
          首同様にあるいはそれ以上に、少女がどこに现れることをも认めてしまって
          いるかのように、「仆にそんな者がいるのかな。ひょっとするとそれは君の
          ことかい? 确かに仆は正体不明で神出鬼没で何を考えているか考えたくも
          ない否定的な君がとても怖いけれど」
          「私じゃないわよ。私は戦ったりなんかしないわ。あんたの反乱も、好きに
          すればって感じだし。だから、あんたの敌は私じゃない」金髪碧眼の少女は
          、年不相応としか言えない妙に大人びた态度で、鹰比等に対して肩を竦めて
          から、「飞騨鹰比等、あんたの敌は虚刀流とかいう彻尾家お抱えの剣士よ」
          と言った。
          「へえー。虚刀流? つまり六枝君が仆の敌になるのかい、今更」そりゃあ
          とても面倒臭いことになりそうだ、そんな风に言う鹰比等は、今までと何ら
          変わらぬニヤニヤした薄笑いを浮かべ続けてはいたものの、初めてその笑颜
          は残酷さを帯びた。
          飞騨鹰比等、比类なき天才でありながら、比类なき道化として、后の世に语
          り次がれることになる、人类史上の谁よりも计算高い彼は、生まれてこの方
          、嘘を吐いたことがない。
          だから、部下に対しても侧近に対しても、一度として言わなかった。己を优
          秀だとは言っても、己を正しいとは言わなかった。そして余りにも天才过ぎ
          た彼は、果たして、ひょっとすると最初から、どうしようもない失败と、ど
          うしようもない败北を见据えていたのだろうか。
          正妻に対しても、実の娘に対しても、大乱の成功を、全く约束しなかったの
          である。
          


          56楼2012-07-11 20:51
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            那麼第二章完毕
            个人算是更新的比较慢
            所以等不及的朋友可以到
            wzhlxgf所发的帖子一睹为快
            http://tieba.baidu.com/p/1701451369
            当然个人也会慢慢的更新上来
            那就先这样了


            58楼2012-07-11 20:57
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              地面を、死体の绒毯の上を転がるようにして、その棒人间から距离をとる。
              「あっ、ああ、ああっ、ああ……」
              「ん? 大丈夫、大丈夫、怖あないよ。仆は可爱い女の子の味方やし」いけ
              しゃあしゃあとそんなことを言いながら、无远虑に、少女の怯えや恐れを全
              く尊宅することなく、棒人间は歩み寄って来る。
              少女は更に后ろに、这いずるように逃げようとしたが、棒人间の広い歩幅の
              前には、そんな行为は无駄に过ぎず、すぐに追いつかれてしまった。
              「たっはっはっはっはっ。けど、ほんまに可爱いなあ、持って帰って养子に
              したあなるわ。七実や七花と仲良おなれるかもしれへんなあ」ひょいっと腕
              を伸ばし、缝いぐるみでもそうするように、少女の脇腹を抱えるようにして
              、高い高いの姿势に持ち上げる。
              「きゃあっ」少女は、怪物でも见るような目で棒人间を见、抵抗らしい抵抗
              も出来ず、ただ、されるがままに固まっている。棒人间が何を言っているの
              かもわからない。ただ、怖く、涙はいつの间にか止まっていた。今はただ、
              呼吸をすることも难しい。
              「そおや、お嬢ちゃん、ちょうどええわ。闻きたいことがあるんやけど、教
              えてくれるう? 実は仆、人を捜しとってなあ、今あ、この辺のおるはずな
              んよお」棒人间はしかし、少女のそんな変化を、やはり気に留めることなく
              、自分の都合の会话をそのまま続ける。
              少女は空中のままに、「ひとを……さがしっ……」と、棒人间の言叶を反复
              し、その意味を必死で理解しようとする。そんな风に胁されたわけでもない
              のに、その质问にちゃんと答えることが出来なければ、杀されるか、あるい
              は、杀されるよりも、もっと酷い目に遭わされるという确信が、少女にはあ
              った。
              棒人间は手ぶらなのに、少女を抱える手付きは、むしろ优しげなのに、まる
              で氷点下の刃物を突き付けられているようだった。
              「飞騨鹰比等」棒人间は言った。
              「飞騨鹰比等ちゅう、とんでもなく悪うい嫌あな、嘘みたいにあったまええ
              奴が、この辺を通ったはずなんよお。全身伤だらけのひょろり色男を、见か
              けんかたあ?」
              「っ、ひゃああっ」途端、その名前を闻いた途端、少女は突然暴れ始めた。
              空中にありながら、后先考えず、棒人间の手を振り解くように、がむしゃら
              に、でたらめに暴れ始めた。
              「たっ、た、た、助けて、助けて、助けてえ、助けて、助けて、助けて、助
              けて、助けて、助けて、助けて、助けてええっ」
              「おっとう」少女のそんな行为に、棒人间はさして慌てた风もなく、あっさ
              りと少女を手放す。単に、动いたから放したというだけの、それだけの动作
              である。空中で手放された少女は、当然そのまま落下する、ぐしゃりと、真
              下にあった死体を溃して、けれど少女は空中でそうしていたのと同じように
              、その场で手足をばたばたと駄々をこねるように暴れ続ける。
              「助けて、助けて、助けてえ、助けて、助けて、助けてええっ」うわ言のよ
              うに缲り返し、そして最后に力尽きたように、「お父さんを、助けて」と言
              った。
              「お父さん?」棒人间は首を倾げる。
              


              60楼2012-07-14 16:38
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                奥州的首领飞騨鹰比等将天下太平的盛世掀起了荒缪绝伦的战乱,日本全部的
                地方完全的卷进杀伐之中。在那战争中没受到影响的人一个也没有,不管身分
                年龄,不管什麼样的地方都变成了人们都在互相残杀的战场了
                即使是神圣庄严居住场所的自治区出云也没有例外,不如说那样的场所因为不
                接受幕府的干涉的自治区,朝廷上的支援、援助也无法得到,圣地的被害只是
                一方面的扩大著,结果出云在这场大乱中,产生了最多的战争孤儿的区域,被
                评论的非常不光采
                结果都那样了,那过程更不用说,非常残酷、笔墨言词也无法形容的惨状。战
                争时期中的出云不管从哪边眺望过去,没有比地狱绘图更适合形容的场景在蔓
                延著
                「(喘气声)」
                在那样的地狱绘图中,有一位用著不稳固的脚步在走著的少女。比起说用走的
                ,或许用蹒跚来表现或许会更接近现况
                从那喘息的程度来看,当然是相当的疲累,但在那之前,到处无止尽的尸体倒
                在脚下,使的少女无法一直线前进
                「(喘气声)」
                即使如此,少女尽量注意著不踩到尸体,虽然边选著前进路线有些没有意义,
                但依然摇晃著前进,不稳固的脚步走著。那些动作还有多少是少女自身的意识
                ,从外表无法判断。
                「(喘气声)」,在那里的少女忽然抬起的脸。抬起著脸,看著周围。望眼过去看
                到的范围内,全都是尸体。只有烧焦的尸体,展现到遥远彼方的地平线。
                铺著烤焦的肉的地毯的比喻来表现最为恰当吧。不,那不是比喻,是无法否认
                的现实。根本无须刻意去确认,这里根本没有一个士兵是活著。
                「啊....」,脚被其中一具尸体绊倒。正确来说,已经混在了一起,已不是一具
                或是两具的程度了。跌倒后,少女倒在那样的场所。
                在倒地前的地方有尸体这样的缓冲物品,虽然没有受伤,但那少女她勉勉强强
                保持的状态也衰弱了起来,少女就那样变的无法动弹了。
                「(哭泣声)」,相较於变的无法动弹的缘故,反而少女有如溃堤般的洪水般开始
                哭泣了起来。不是因为疼痛、也不是因为感到悲伤,只是因为感到不甘心那样
                ,大声的哭泣著,却没有造成任何人的麻烦。
                「(大哭声)」
                「怎麼回事啊,这个古怪的孩子。在这种地方哭泣,怎麼啦?」,突然从少女
                的正上方,那个声音传了下来。「难得在这令人开心到不行,雀跃的血液、涌
                现著肉块,明明令人感到开心的战场上,发生了什麼了讨厌的事了吗?担心呢

                「啊...」,少女条件反射的抬起头。在那里的是瘦细的棒子般的男子。很长的手
                脚,全身高度非常的长却完全没有给人巨大的印象。被强风一吹就会折断那样
                般,倒不如说是给人虚弱的体型。
                那样的男子,那才是完全不符合在这战场出现的人,轻便的衣服、空著手,覆
                盖在那少女的正上方。瞬间少女站了起来,从地面尸体的地毯上跌著与那棒子
                般的人取得一定距离。
                「(惊讶声)」
                「嗯?不要紧、不要紧,不要害怕喔。我是可爱女孩的夥伴喔」,若无其事的
                边说著,毫不注意少女的胆怯和恐惧,完全不当其他人家里那样,棒子般的人
                走著靠了过来。
                少女反而更向著后面爬著逃跑,但对於棒子般的人宽广的步伐面前,那样的行
                为一点意义也没有,一下子就追到少女面前。
                「卡哈哈哈哈。但是真的好可爱呢,真想抱回家当养子呢。或许会和七实与七
                花友好相处呢」轻轻的伸出手腕,有如对待玩偶般,用手抱起了少女的腹部的
                两侧,好高喔、好高喔,哄小孩那样的姿势抓了起来。
                「呀啊」,少女用著如看怪物般的眼神看著棒子般的人,类似反抗的反抗动作
                也做不出来,只是毫不抵抗的僵硬著。棒子般的人在说什麼可能也不知道。只
                是感到害怕的眼泪不知何时也停了。现在纯粹感到呼吸困难而已。
                「呐,小妹妹,正刚好呢,有想要问你的事情,可以告诉我吗?其实,我正在
                找著人呢,现在,好像不在这里的样子呢」,棒子般的人,对於少女的变化果
                然一点也没注意到,持续说著自己情况的话。
                少女在空中,「找.....人.....」,重复著棒子般的人的话,拼命的理解著那话的意
                思。明明丝毫没有威胁的语气,不好好回答了那个问题的话,会被杀吗?又或
                者是会遇上比被杀还要残忍的事呢?少女那样的确信著。
                棒子般的人明明空著手,抱著少女的手部动作,明明很温柔,却好像冰点以下
                的刀剑被摆著眼前那样。
                「飞騨鹰比等」,棒子般的人这麼说了。
                「飞騨鹰比等做了非常不得了的坏事,令人厌恶的谎话般的聪明家伙,应该通
                过这附近才对。有看到全身是伤口,又高又帅的男子吗?」
                「(惊慌声)」,正当此时,正当听到那名字的时候,少女突然开始胡闹了起来。
                明明在那空中,却不多想,想将棒子般的人的甩开那样,莽撞胡来的开始喧闹
                起来。
                「帮、帮、帮帮忙,帮帮忙、帮帮忙、帮帮忙、帮帮忙、帮帮忙、拜托你帮帮
                忙.....!」
                「哎呀...」,少女那样的行为,棒子般的人也不慌忙,轻易的将少女从手中放开
                。单纯是因为少女乱动而放下来的动作,只是那样的动作而已。从空中被放下
                来的少女当然就那样的掉了下来,啪嚓的直直掉下撞上了尸体,但少女却和空
                中持续的动作一样,在那样的场所,手脚啪嗒啪嗒固执的撒娇著胡闹著。
                「帮忙、帮忙、帮忙、帮忙、帮忙、拜托帮帮忙....」,有如说胡话般的重覆著
                ,直到最后力气用尽,才这麼说,「请帮帮我的父亲...」
                「你的父亲?」,棒子般的人歪著头说著。
                


                61楼2012-07-14 16:39
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                  上面少了一大段 这边补足日文缺少的部份
                  奥州の颜役、飞騨鹰比等が天下泰平の世に巻き起こした言语道断の戦乱は、
                  日本全土を余すところなく杀伐と巻き込んだ。その戦争の影响を受けなかっ
                  た者は、身分年齢に関わらず一人もおらず、どんな土地も、人间同士が杀し
                  合う戦地となった。
                  それは、神々の住まう地としての自治区、出云でさえ例外ではなく、むしろ
                  彼の地は、幕府からの干渉を一切受けない自治区であるがゆえに、御上から
                  の支援、援助を受けることが出来ず、圣地の被害は拡大の一途を辿り、结果
                  、出云は大乱において、最も多くの戦灾孤児を生んだ地区という、とても不
                  名誉な称号を得ることになる。
                  结果がそうなのだから、过程は更に酷い、笔舌に尽くし难い。戦时中出云は
                  、どこをどこから眺めても、地狱絵図という形容が何より相応しい光景が広
                  がっていた。
                  「はあ、はあ、はあ、はあ、っ、はあ、っ、はあ、はあ、はあ、はああ、は
                  あ、っ、はあ、はあ、っ……」
                  そんな地狱絵図の中、頼りのない足取りで歩く少女の姿がある。歩く、と言
                  うより振らつくと言い表した方が状况に近いかも知れない

                  その息の荒さから见れば、勿论、疲労もあるのだろうけど、しかしそれ以前
                  に、死体がごろごろと际限なく転がる足元が、少女に真っ直ぐに移动するこ
                  とを许さないのだ。
                  「はあ、っ、はあ、はあ、はああ、はあ、は、は、は、はあ、は、はあ、は
                  あ、はあ、はあ、はあ……」
                  それでも少女は、なるべく死体を踏まないように気を付け、道を选びながら
                  、そんな无駄なことをしながら、フラフラと动く、頼りのない足取りで。
                  その动きにどこまで少女自身の意思があるのかは、外からは判断出来なかっ
                  た。
                  「っはあ……」そこで少女は、ふっと、颜を上げる。颜を上げ、周囲を见渡
                  す。见渡す限り、一面の死体だった。焼け焦げた死体だけが、遥か彼方の地
                  平线まで広がっている。
                  敷き诘められた、焼けた肉の绒毯という比喩が、一番しっくり来る表现だろ
                  う。いや、それは比喩ではなく、纷うことなき现実だ。わざわざ确认するま
                  でもなく、ここに、谁一人として生存している兵士はいないだろうと思われ
                  た。
                  「あっ……」踬いて、死体の一つに。もっともそれは、もう一绪くたに混ざ
                  ってしまっていて、一つも二つもあったものではない。踬いて、少女はその
                  场でこけてしまう。
                  倒れた先にあった死体が缓冲材になって、怪我はなかったようだけれど、し
                  かしそれで彼女の、かろうじて形を保っていた心は折れてしまたようで、少
                  女はそのまま动かなくなってしまった。
                  「う、う、う、う、っ、うう、ううっ……」动かなくなったかわりに、堰を
                  切ったように彼女は涙を零し始めた。痛みでもなく、悲しみでもなく、ただ
                  悔しさのために、泣く、大声で、谁にも邪魔されることなく。
                  「ああああああああああ……」
                  「なんやこのけったいな子お。こんなとこで泣いてえ、どないしたん」と、
                  いきなり少女の真上から、そんな声が降って来る。「折角の楽しい楽しい心
                  踊る血い涌き肉跃る戦场やあゆうのに、何や嫌なことでもあったんかなあ、
                  心配やわ」
                  「あっ……」少女は反射的に颜を上げる。そこにいたのは、痩せ细った棒の
                  ような男だった。手足が长く、全长も縦に相当长いにもかかわらず、全く巨
                  体という印象がない。强い风が吹けば折れてしまいそうな、いっそ虚弱ささ
                  え感じられる体型である。
                  そんな男が、それこそ戦场には全く相応しくないそんな男が、軽装の手ぶら
                  で、少女の真上に、被さって来るように、居た。咄嗟に少女は起き上がり、
                  


                  62楼2012-07-14 16:44
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                    「あたしのお父さんは、护神三连队の、二番队の队长だったの」数刻后、水
                    を与えられ、食料を与えられ、血と肉で秽れた体を拭われ、されるがままに
                    身なりを整えられたところで、少女はようやく语り始めた。
                    「自治区、自治领出云を守る、神様に仕える神様のための戦士、それがあた
                    しのお父さん」
                    「へえ、そうなんだ。いいとこの子なんだね、あんた」棒人间は、少女の言
                    叶にそう答えた。否、目の前にいるのはもう棒人间ではない、棒人间はいつ
                    の间にか、妙に肌の青い美貌の女に入れ代わっていた。
                    入れ代わっているというのが、はたして表现として正しいのか、それとも间
                    违っているのかは、相手から一时も目を离していないはずの少女にもわから
                    ない。ただ、棒人间と青白い女が、间违いなく同一人物であることだけは、
                    少女には确信出来るのだ。
                    「护神三连队の二番队っていえば、あの千刀流だっけ、刀を持たずに戦うっ
                    て意味じゃ、あたし达と同じだから、知っちゃいるよ。强いんだよね、强い
                    んだよねえ、お强いんだよねえ」
                    青白い女はにやにや笑いながらそう言って、ぐるりと周囲に広がる死体の绒
                    毯を、舐めるように见渡す。
                    「で、ここで死んじゃってる连中が、そのお强い护神三连队の二番队ってわ
                    けか」青白い女の気遣いのないその言叶に、少女はぶるっと体を震わす、栗
                    くように。
                    しかし、そんな反応にもさして気を留めず、「全灭って、わけだ」と、青白
                    い女は言い、そして少女に、「二番队だけじゃなく、この分じゃ、一番队と
                    三番队も全灭って感じだね。何があった?」と、闻く。
                    「いや、大体、想像は付くんだけどね。飞騨鹰比等がここを通ったんでしょ
                    、九州の暗黒城を落としたあいつは、飞騨城に帰るにあたって、绝対にこの
                    街道を通らねばならなかったはずなんだ。幕府の目を逃れるためには、この
                    自治区を通るしかないもんねえ、だから戦争になった、そういうことでしょ
                    う?」
                    「违うよ」かなりの确信が含まれた青白い女の言叶に、しかし少女は缓やか
                    に首を振った。「戦争なんて、起こってない」
                    「はあ?」きょとんとして青白い女が闻き返したのに、少女は、「あなたの
                    言った通りだよ」と、言う。
                    「彼は、ここを通っただけなんだ。文字通りに通过しただけなんだ。お父さ
                    んたちは戦うことさえ出来なかった」
                    「はあ? っ、いや、でも」
                    「あんなのは戦いとは言えない。强いて言うなら、あれはただの」虐杀だ、
                    そう言った。
                    「だからあたしは悔しいの、あたし达が强さだと思っていたものは、全く强
                    さじゃなかった。あたし达は、あたしのお父さん达は、弱くさえなかった。
                    戦って负けることさえ出来なかった。あなたは道を歩く时に、蚁を踏み溃す
                    ことを戦争と呼ぶ? 呼ばないでしょ? あの人は、あの人达は単に、この
                    自治领を通り过ぎただけなのよ、それもたったの二人で」
                    「二人?」青白い女は、その言叶に反応した。否、少女の言叶に反応したの
                    は、一匹の巨大な斑模様の犬だった。人间の头部位なら、一噛みで砕いてし
                    まいそうな锐い牙が、裂けた口から覗いている。
                    牙の一本一本が、さながら闘犬のようだった。棒人间から、青白い女に、そ
                    して斑の犬に、その印象がクルクルと入れ代わる。
                    「二人か、一人は飞騨鹰比等じゃとして、もう一人はどんな奴じゃった?」
                    「わからないわ」犬が喋るという现象を目前に、少女は一瞬混乱したけれど
                    、それも今更と判断したのか、それについては何も言及せず、ただ机械的に
                    质问に答えた。
                    


                    63楼2012-07-15 16:40
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                      「あたしは実际に见たわけじゃないもの、あたしは彼らが通り过ぎた后、の
                      このことあなぐらから出て来ただけのことよ。あたしは千刀流の迹取りであ
                      りながら、一人道场の地下でぶるっていただけの臆病者よ」
                      「ふん。臆病でなければ剣士とは言えんわ」斑の犬はつまらなそうに言う。
                      「无暗に戦い、ここで散っていった护神三连队の连中よりも、お主の方がよ
                      っぽど剣士じゃ。まあこれは、侬がそう思うというだけで、真実からはほど
                      远いがの」
                      「闻いた话じゃ」何を言っているのかわからない、斑の犬の、そんな言叶に
                      眉を颦めつつ、少女は、「闻いた话じゃ、肩の上に头じゃなくって、刀が引
                      っ付いてる怪人だったっていうけどね」と、信じるに値しない噂话を话した
                      。しかし、
                      「うん、つまり真庭毒蛇か。いや、今はあやつ、ただ首と呼ばれているんじ
                      ゃったかのお」斑の犬は、益体もない少女の言叶を真に受けたように、それ
                      を噛み砕くように颔く。そして、
                      「少女よ」と、やがて颜を起こして、斑の犬は少女に向かった。目と目が合
                      い、少女はどきりとした。
                      「飞騨鹰比等についての情报をくれた礼として、お主に二つ忠告を返そう」
                      「忠告?」
                      「まず一つ、お主の父亲はもう确実に死んでおる。これは侬が保证する。だ
                      からこの戦场を几らうろついても无駄だ。犬死したくなければ、さっさと家
                      に帰るが良い」
                      辛辣とも言えるその言叶に、しかし、少女は动じず、そんなことは最初から
                      わかり切っていたとばかりに、「家はもう焼けたよ」と、言った。
                      「あたしには、もう、帰る场所はない」
                      「そうか、ならば顽张って自力で生き残るしかないのお」励ましているのだ
                      か突き放しているのだか良くわからないことを言い、「では」と斑の犬は、
                      さらっと第二の忠告に移行する。
                      「千刀流の迹取り娘よ、取り敢えず危険だから、そこからどいた方が良い」
                      瞬间、少女の足元が、爆発する。
                      「ん、今のじゃだめか。死ななかったか。寸前で気付かれちゃったってこと
                      は、避けらちゃったかなあ」死体の绒毯が持ち上がり、その下から一人の男
                      が现れる。诸肌脱ぎの、伤だらけの男。
                      果たしてそれは谁あろう、正に今の今まで话题の主であった、奥州の颜役、
                      护神三连队を蹴散らして、この出云をとっくに通过したはずの大名、个人で
                      単独で行动することなど许されないはずの男、飞騨鹰比等だった。
                      「どうだあ、周囲の死体が舞い散って良く见えないけど、きまってないかな
                      あ。ここで六枝くんが木っ端微尘になってくれたら、仆としてはすっごく助
                      かるんだけどなあ」
                      「生憎のようですよ」と、鹰比等の脇に、全身に锁を巻いた、袖を切り落と
                      されたしのび装束の男が、どこからともなく现れる。彼の首から上は、头で
                      はなく刀になっていて、どうやって声を発しているのかは、傍目からは全く
                      わからない。
                      「咄嗟にかわしたようでした。しかも、あの女の子を庇いながら」
                      「そっか、残念」
                      鹰比等はぱちんと指を鸣らし、しかし、それも最初から想定内と言わんばか
                      りに刀を抜いて、血烟血风の方に向く。
                      「折角、そのためにこうやって死体の绒毯を敷いて待ってたのに、囮になり
                      そうな六枝君の子供を连想させそうな、可爱いらしい女の子がフラフラして
                      るのを放って置いたのに、巧くいかないものだなあ、全く」
                      やがて烟は晴れていき、爆风で、替えたばかりの服が、赤色に染まった少女
                      を脇に抱えた、老成した风の、百歳とも千歳とも取れる、小さな子供が现れ
                      る。千歳の子供は、射抜くような目で、鹰比等を睨んでいた。
                      「はっはっはっはっ、今日の君はそんな感じかい、六枝くん。君は全く会う
                      たびに、ころころと别人のようだなあ」
                      「あなたは相変わらず、待ち伏せが上手い。拙者达が密命を受け、あなたを
                      狙っていることは、どうやらあらかじめ知っていたようですね、鹰比等さん

                      「仆にはとても否定的な物知りな友达がいてねえ、亲切にも教えてくれたよ
                      。安心したまえ、君のことを仆は通り过ぎたりしない、君とはちゃんと戦争
                      してあげる」
                      「戦场迹に地雷を仕挂けて置きながら、よく言う」
                      「はっはっはっはっ、なあにを言うんだ。仆达の仲じゃあんなのは挨拶代わ
                      りだろう。もとよりあんな手で君を杀せるとは思っちゃいなかったさ。万が
                      一、うまくいったらお慰みって程度さ」
                      「そのお慰みのために、何人杀した」
                      「一万千八百四十七人、君一人を杀すための犠牲としては、この倍は欲しか
                      ったところだよ」
                      「なるほど、そう言われると大した数字じゃないね」千歳の子供はそう言っ
                      て、抱えていた少女を傍らに降ろし、そして、构えを取る。
                      虚刀流一の构え『铃兰』。
                      「虚刀流六代目当主、鑢六枝。参る」
                      「飞騨城城主、飞騨鹰比等。戦う」
                      たんっと、両者は呆気なく、それが决まりごとであるかのように、同时に名
                      乗り、同时に动いた。
                      日本全土を巻き込んだ大乱における、鑢六枝と、飞騨鹰比等との、长きに亘
                      る対戦は、こんな风に、ただ一人の戦灾孤児の少女だけを観客に、先ずは口
                      火を切ったのだった。
                      


                      64楼2012-07-15 16:40
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                        「あたしのお父さんは、护神三连队の、二番队の队长だったの」数刻后、水
                        を与えられ、食料を与えられ、血と肉で秽れた体を拭われ、されるがままに
                        身なりを整えられたところで、少女はようやく语り始めた。
                        「自治区、自治领出云を守る、神様に仕える神様のための戦士、それがあた
                        しのお父さん」
                        「へえ、そうなんだ。いいとこの子なんだね、あんた」棒人间は、少女の言
                        叶にそう答えた。否、目の前にいるのはもう棒人间ではない、棒人间はいつ
                        の间にか、妙に肌の青い美貌の女に入れ代わっていた。
                        入れ代わっているというのが、はたして表现として正しいのか、それとも间
                        违っているのかは、相手から一时も目を离していないはずの少女にもわから
                        ない。ただ、棒人间と青白い女が、间违いなく同一人物であることだけは、
                        少女には确信出来るのだ。
                        「护神三连队の二番队っていえば、あの千刀流だっけ、刀を持たずに戦うっ
                        て意味じゃ、あたし达と同じだから、知っちゃいるよ。强いんだよね、强い
                        んだよねえ、お强いんだよねえ」
                        青白い女はにやにや笑いながらそう言って、ぐるりと周囲に広がる死体の绒
                        毯を、舐めるように见渡す。
                        「で、ここで死んじゃってる连中が、そのお强い护神三连队の二番队ってわ
                        けか」青白い女の気遣いのないその言叶に、少女はぶるっと体を震わす、栗
                        くように。
                        しかし、そんな反応にもさして気を留めず、「全灭って、わけだ」と、青白
                        い女は言い、そして少女に、「二番队だけじゃなく、この分じゃ、一番队と
                        三番队も全灭って感じだね。何があった?」と、闻く。
                        「いや、大体、想像は付くんだけどね。飞騨鹰比等がここを通ったんでしょ
                        、九州の暗黒城を落としたあいつは、飞騨城に帰るにあたって、绝対にこの
                        街道を通らねばならなかったはずなんだ。幕府の目を逃れるためには、この
                        自治区を通るしかないもんねえ、だから戦争になった、そういうことでしょ
                        う?」
                        「违うよ」かなりの确信が含まれた青白い女の言叶に、しかし少女は缓やか
                        に首を振った。「戦争なんて、起こってない」
                        「はあ?」きょとんとして青白い女が闻き返したのに、少女は、「あなたの
                        言った通りだよ」と、言う。
                        「彼は、ここを通っただけなんだ。文字通りに通过しただけなんだ。お父さ
                        んたちは戦うことさえ出来なかった」
                        「はあ? っ、いや、でも」
                        「あんなのは戦いとは言えない。强いて言うなら、あれはただの」虐杀だ、
                        そう言った。
                        「だからあたしは悔しいの、あたし达が强さだと思っていたものは、全く强
                        さじゃなかった。あたし达は、あたしのお父さん达は、弱くさえなかった。
                        戦って负けることさえ出来なかった。あなたは道を歩く时に、蚁を踏み溃す
                        ことを戦争と呼ぶ? 呼ばないでしょ? あの人は、あの人达は単に、この
                        自治领を通り过ぎただけなのよ、それもたったの二人で」
                        「二人?」青白い女は、その言叶に反応した。否、少女の言叶に反応したの
                        は、一匹の巨大な斑模様の犬だった。人间の头部位なら、一噛みで砕いてし
                        まいそうな锐い牙が、裂けた口から覗いている。
                        牙の一本一本が、さながら闘犬のようだった。棒人间から、青白い女に、そ
                        して斑の犬に、その印象がクルクルと入れ代わる。
                        「二人か、一人は飞騨鹰比等じゃとして、もう一人はどんな奴じゃった?」
                        「わからないわ」犬が喋るという现象を目前に、少女は一瞬混乱したけれど
                        、それも今更と判断したのか、それについては何も言及せず、ただ机械的に
                        质问に答えた。
                        


                        65楼2012-07-15 16:40
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                          「あたしは実际に见たわけじゃないもの、あたしは彼らが通り过ぎた后、の
                          このことあなぐらから出て来ただけのことよ。あたしは千刀流の迹取りであ
                          りながら、一人道场の地下でぶるっていただけの臆病者よ」
                          「ふん。臆病でなければ剣士とは言えんわ」斑の犬はつまらなそうに言う。
                          「无暗に戦い、ここで散っていった护神三连队の连中よりも、お主の方がよ
                          っぽど剣士じゃ。まあこれは、侬がそう思うというだけで、真実からはほど
                          远いがの」
                          「闻いた话じゃ」何を言っているのかわからない、斑の犬の、そんな言叶に
                          眉を颦めつつ、少女は、「闻いた话じゃ、肩の上に头じゃなくって、刀が引
                          っ付いてる怪人だったっていうけどね」と、信じるに値しない噂话を话した
                          。しかし、
                          「うん、つまり真庭毒蛇か。いや、今はあやつ、ただ首と呼ばれているんじ
                          ゃったかのお」斑の犬は、益体もない少女の言叶を真に受けたように、それ
                          を噛み砕くように颔く。そして、
                          「少女よ」と、やがて颜を起こして、斑の犬は少女に向かった。目と目が合
                          い、少女はどきりとした。
                          「飞騨鹰比等についての情报をくれた礼として、お主に二つ忠告を返そう」
                          「忠告?」
                          「まず一つ、お主の父亲はもう确実に死んでおる。これは侬が保证する。だ
                          からこの戦场を几らうろついても无駄だ。犬死したくなければ、さっさと家
                          に帰るが良い」
                          辛辣とも言えるその言叶に、しかし、少女は动じず、そんなことは最初から
                          わかり切っていたとばかりに、「家はもう焼けたよ」と、言った。
                          「あたしには、もう、帰る场所はない」
                          「そうか、ならば顽张って自力で生き残るしかないのお」励ましているのだ
                          か突き放しているのだか良くわからないことを言い、「では」と斑の犬は、
                          さらっと第二の忠告に移行する。
                          「千刀流の迹取り娘よ、取り敢えず危険だから、そこからどいた方が良い」
                          瞬间、少女の足元が、爆発する。
                          「ん、今のじゃだめか。死ななかったか。寸前で気付かれちゃったってこと
                          は、避けらちゃったかなあ」死体の绒毯が持ち上がり、その下から一人の男
                          が现れる。诸肌脱ぎの、伤だらけの男。
                          果たしてそれは谁あろう、正に今の今まで话题の主であった、奥州の颜役、
                          护神三连队を蹴散らして、この出云をとっくに通过したはずの大名、个人で
                          単独で行动することなど许されないはずの男、飞騨鹰比等だった。
                          「どうだあ、周囲の死体が舞い散って良く见えないけど、きまってないかな
                          あ。ここで六枝くんが木っ端微尘になってくれたら、仆としてはすっごく助
                          かるんだけどなあ」
                          「生憎のようですよ」と、鹰比等の脇に、全身に锁を巻いた、袖を切り落と
                          されたしのび装束の男が、どこからともなく现れる。彼の首から上は、头で
                          はなく刀になっていて、どうやって声を発しているのかは、傍目からは全く
                          わからない。
                          「咄嗟にかわしたようでした。しかも、あの女の子を庇いながら」
                          「そっか、残念」
                          鹰比等はぱちんと指を鸣らし、しかし、それも最初から想定内と言わんばか
                          りに刀を抜いて、血烟血风の方に向く。
                          「折角、そのためにこうやって死体の绒毯を敷いて待ってたのに、囮になり
                          そうな六枝君の子供を连想させそうな、可爱いらしい女の子がフラフラして
                          るのを放って置いたのに、巧くいかないものだなあ、全く」
                          やがて烟は晴れていき、爆风で、替えたばかりの服が、赤色に染まった少女
                          を脇に抱えた、老成した风の、百歳とも千歳とも取れる、小さな子供が现れ
                          る。千歳の子供は、射抜くような目で、鹰比等を睨んでいた。
                          「はっはっはっはっ、今日の君はそんな感じかい、六枝くん。君は全く会う
                          たびに、ころころと别人のようだなあ」
                          「あなたは相変わらず、待ち伏せが上手い。拙者达が密命を受け、あなたを
                          狙っていることは、どうやらあらかじめ知っていたようですね、鹰比等さん

                          「仆にはとても否定的な物知りな友达がいてねえ、亲切にも教えてくれたよ
                          。安心したまえ、君のことを仆は通り过ぎたりしない、君とはちゃんと戦争
                          してあげる」
                          「戦场迹に地雷を仕挂けて置きながら、よく言う」
                          「はっはっはっはっ、なあにを言うんだ。仆达の仲じゃあんなのは挨拶代わ
                          りだろう。もとよりあんな手で君を杀せるとは思っちゃいなかったさ。万が
                          一、うまくいったらお慰みって程度さ」
                          「そのお慰みのために、何人杀した」
                          「一万千八百四十七人、君一人を杀すための犠牲としては、この倍は欲しか
                          ったところだよ」
                          「なるほど、そう言われると大した数字じゃないね」千歳の子供はそう言っ
                          て、抱えていた少女を傍らに降ろし、そして、构えを取る。
                          虚刀流一の构え『铃兰』。
                          「虚刀流六代目当主、鑢六枝。参る」
                          「飞騨城城主、飞騨鹰比等。戦う」
                          たんっと、両者は呆気なく、それが决まりごとであるかのように、同时に名
                          乗り、同时に动いた。
                          日本全土を巻き込んだ大乱における、鑢六枝と、飞騨鹰比等との、长きに亘
                          る対戦は、こんな风に、ただ一人の戦灾孤児の少女だけを観客に、先ずは口
                          火を切ったのだった。
                          


                          66楼2012-07-15 16:40
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                            「我的父亲是护神三连队的二番队队长」,数小时后,喝了水,吃了食物,被
                            血肉弄脏的身体也擦乾净了,毫不反抗的被清理乾净后,少女总算开始说话了
                            「自治区,守护著自治领出云,侍奉著神明的战士,那就是我的父亲」
                            「喔...,原来是那样啊。你,真是好孩子呢。」棒子般的人对著少女的话这麼
                            回答了。不,面前的已经不是棒子般的人了,棒子般的人不知道什麼时候已经
                            被皮肤异常青色的美貌女子替换了。
                            说是被代替了,这样的表现到底是不是正确,又或者说是错误了呢?从没把视
                            线离开对方的少女也不知道。但是棒子般的人和青白色的女子,确实是同一个
                            人,只有这件事情,少女非常的确定。
                            「说到护神三连队的二番队,不就是那个千刀流吗?相对於我们,不拿刀战斗
                            的意义上,和我们很相似呢,所以知道呢。很强呢,很强呢,非常的强呢」
                            青白色的女子嗤笑的那样说著,四周和周围展现的尸体地毯,品尝般那样的看
                            过去。
                            「那麼,在这里死掉的人就是那很强的謢神队三连队的二番队吗?」,青白色
                            的女子完全不在意的说著那些话,使少女感到恐惧般的颤抖著身体,打著寒颤
                            但不在意的那反应,说著,「全灭、了是吗?」,青白色的女子接著对著那少
                            女问著,「不只二番队吧,看这数量,一番队和三番队也全灭的感觉呢,到底
                            发生了什麼事呢?」
                            「虽然说,大致上都想到了呢。飞騨鹰比等从这里通过了吧,让九州的暗黑城
                            陷落后那家伙要回飞騨城,非得通过这街道才可以。为了逃过幕府的眼线,只
                            有通过这自治区呢,所以才演变成战争,就是这样吧?」
                            「才不是呢」,对於非常确信的青白女子说的话,少女却缓慢的摇著头。「才
                            没引起,什麼战斗」
                            「哈?」,呆滞的青白女子这麼反问,少女却说,「确实就像你说的」
                            「他只是通过这裏而已。如文字所说的通过而已。父亲他们连战斗也没有」
                            「哈?...可是那个」
                            「那样已经说不上是战斗了。硬要说的话,那只是....」,虐杀,她这麼说了。
                            「所以我才不甘心,我认为我们很强的实力,其实却完全一点也不强。我们,
                            我父亲他们并不弱。却连战斗后落败也做不到。你走路时,踩扁蚂蚁那种事称
                            为战争吗?不这麼说吧?那个人、那个人只是单纯的从这个自治领通过而已,
                            而且才只是两个人...」
                            「两个人?」,青白的女子对那词产生了反应。不,回应少女的话的是一只巨
                            大斑点花纹的猎犬。如果是人的头,一口就可以咬碎那般的锐利牙齿,可以从
                            裂开的嘴中看到。
                            牙齿一根一根宛如猎犬那样。从棒子般的人,接著青白的女子,到斑点的猎犬
                            ,那给人的印象不断的在改变著。
                            「两个人吗?其中一个是飞騨鹰比等的话,那另一个人是什麼样的家伙?」
                            「我不知道」,猎犬在眼前说话这现象,少女一瞬间混乱了,但事到如今对那
                            现象也不提及什麼,只是机械式的回答疑问而已。
                            「我并不是实际看到,我在他们通过后,漫不经心的从地窖出来而已。我是千
                            刀流的继承者,却一个人在地下道场发抖著的胆小鬼而已」
                            「哼...,不胆怯的话就不能说是剑士呢」,斑点的猎犬无所谓的说著。
                            「轻率的战斗,比起在这里凋谢生命的謢神三连队的他们,你才比较适合称为
                            剑士呢。嘛..,这也只是我这麼想而已,离真实还相当远吧...」
                            「刚刚问过了」,说什麼也不知道,对於少女说的话,斑点的猎犬皱著眉毛听
                            著,「问过了,肩上没有头,长著刀的怪人的事」,说著没意义的闲话。但...
                            「嗯,也就是真庭毒蛇。不,虽然现在那家伙是被称为首。」,斑点的猎犬完
                            整的听取少女毫无意义的话那般,简单易懂的解释点著头回答。然后
                            「小女孩」,不久抬起脸,斑点的猎犬转向少女。视线对著,少女吓了一跳。
                            


                            67楼2012-07-15 16:47
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                              「给了我关於飞騨鹰比等的情报,作为回礼,就给你两个忠告吧」
                              「忠告?」
                              「首先,你的父亲无疑的已经死了。这点我跟你保证。所以在这个战场上再怎
                              麼的徘徊也是没用的。不想白白死去的话,就快点回家吧」
                              刻薄说著那话,但是少女不为所动,那种事从一开始就知道那样,「家已经烧
                              毁了」,少女这麼说著。
                              「我已经没有回去的地方了」
                              「这样吗...,那就努力的自立更生的活下去吧」,是鼓励著呢,还是撒手不管也
                              不知道的说著,「那麼...」,斑点的猎犬爽快的开始说著第二个忠告。
                              「继承千刀流的小女孩,总而言之你那边很危险,快从那离开比较好喔」,瞬
                              间,少女的脚边就爆炸了。
                              「嗯,刚才那个不行吗?没有死呢。在那瞬间察觉到闪开了啊...」,举起尸体的
                              地毯,从那下面出现了一位男子。赤裸著上半身,遍布著伤口的男子。
                              那到底是谁呢?正是刚刚话题中谈论的主角,奥洲的首领,打垮謢神三连队,
                              应该早已从这出云通过的诸侯,不允许个人单独行动的男子,飞騨鹰比等。
                              「怎麼了?周围的尸体飞散开来看的不太清楚,但必定没死吧。在这里六枝被
                              炸的粉碎的话,虽然那对我而言就真的是太好了呢..」
                              「看来真是不巧呢」,鹰比等的身旁,全身缠绕著锁链,剪掉袖口的间谍服装
                              的男子也不知从哪个地方一起出现了。他的头上,没有头却长著刀,是怎样说
                              话,旁观的人根本不知道。
                              「瞬间避开的样子呢。而且还保护了那名少女」
                              「是吗,真可惜」
                              鹰比等啪一声的响指,但那或许从一开始就是预料之中,说完拔出刀指著飘著
                              血烟血风的方向。
                              「特意为此将尸体铺成地毯等著说,作为诱饵让六枝联想自己的孩子,放置著
                              可爱的女孩无目的的行动,看来不顺利的样子呢,真是的...」
                              不久后,烟散开了,因为爆风,才刚换完衣服又被染成了血色的少女被抱在腋
                              下,被老成的样子,理解为百岁或是千岁的小孩子抱著出现了。千岁的小孩用
                              著似乎可以射穿人的眼神,瞪著鹰比等。
                              「哈哈哈哈,今天的你是这种模样吗?六枝。你每次遇到就都不同人那般呢」
                              「你也是,相当高明的埋伏呢。我们接受密令,盯上你性命的事,看来是事先
                              知道了呢,鹰比等」
                              「我有著否定至极的知识渊博朋友在呢。非常亲切的告诉了我。安心吧,我不
                              会让你通过这里的,会好好的跟你打一场的」
                              「在这战场上安置著地雷,还好意思这麼说」
                              「哈哈哈哈,在说什麼呢。对於我们的交情,那样只是打声招呼而已吧。本来
                              就没想说那种程度就可以杀死你。万一,顺利的话,那真是解闷呢」
                              「为了解闷,你杀了多少人了」
                              「一万一千八百四十七人,为了你一人所杀而牺牲的呢,正想加倍取回呢」
                              「原来如此,照你那麼说,并不是什麼大不了的数字呢」,千岁的小孩边这麼
                              说著,将抱著的少女放了下来,然后,摆好架势。
                              虚刀流其中之一势『铃兰』。
                              「虚刀流第六代当主,鑢六枝。参上」
                              「飞騨城城主、飞騨鹰比等。参战」
                              瞬间,两者没有丝毫发楞,就像是早已决定好的事那般,同时报上姓名,同时
                              动了。
                              关於将日本全土卷进大乱当中,鑢六枝和飞騨鹰比等的长期之间的对战,就这
                              样,只有一名战争孤儿的少女旁观,首次开头的对决。


                              68楼2012-07-15 16:47
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