さて、151首。
扉絵はなく、いきなり机君VS.瀬多君のシーンから。
瀬多君のかるたは、よく音を聴き、相手のことも良く见ている、タメのあるかるた。
分かれ札で间违えない巧さもある。
『北央のスタメン3人がA级の1年生なんて、さすが北央』と周囲に见られるなか、
北央の控え选手は思う。
『中高一贯校だからって かるた部の部员集めが楽なわけじゃねえ
いまの1年なんて全员 ヒョロ先辈が集めてきたんだ』
瀬多くんは中2のとき、バレー部で希望のセッターを目指すことも认められず、悔し泣きしている时にヒョロ君がスカウト。
美马くんも中2のとき、高3の须藤先辈を隠し撮りしているところ(しかも、「须藤先辈って…攻めと受けどっちかなあ」とつぶやく腐男子?!)をヒョロくんにスカウトされる。(そりゃヒョロ君、「攻めがるた」の反対は「守りがるた」だよねえ・・・)
両方とも、误解からだった。
それでも。
どんなに强豪と言われても、新しい部员がはいり定着しなければそれで终わりな厳しいなか、
いまの1年が定着してくれたのはヒョロくんのおかげ、と、持田先生も思っている。
いつもかるたのことばかり考えていて、瀬多くんの「157cm」「50.3kg」も「行こうな!GO近江」だと喜ぶヒョロ君。
太田くんにも勉强のため読手をすすめ、初级の大会にも率先して引率していくヒョロ君。
『「できない子」にいちばん优しかったのは 木梨くんだ』
太田くんが「変态か!」と突っ込んでしまうヘンな美马君も否定せず。
瀬多くんの良いところをみつけて褒め。
『「できない子」が 「できる子」になっていく』
そして、その子たちがA级になっていくなかで。
『自尊心の强い木梨くんが悔しくないわけがない』
たとえ、ヒョロ君がA级になれなくても。
A级になってしまった后辈たちは、ヒョロ君の注意には进んで耳を倾けるのだ。
それは、先辈がたも感じている。
『実力のあるリーダーが引っぱってきた北央より
いまのほうがチームとしての完成度が高いのは
工夫したこと 努力したことを 木梨くんがわかってくれるから
小さいことも 感じ取ってくれるから』
だと。
(そして个人的には…ヒョロ君がかるたを大好きな気持ちが、周りも巻き込んでいるからのような気もします。)
周りに気をくばり。そして。
『みんな优势だな おれ以外は よし!』とうなづくヒョロ君・・・
『丁宁に取ってるから 拾えてる札もある』『おれのことナメてくれてんのかな』と千早をみると・・・
千早はまっすぐにヒョロ君を见ている。
『すごいね ヒョロ君 伝わってくるよ
チームからの信頼と チームへの気配りが
太一みたいだ』
『太一のように』『太一なら』と思って行动している千早にとって、ヒョロ君の気配り目配りは今まで以上にくっきり感じられているよう。
”この人やりにくい”と思いながら、大江先辈の代わりに出てるんだ、先辈たちの最后の试合にするわけにいかない、负けるわけにいかないと気负う筑波君。
その时。
「筑波くん 息吐いて 吐ききって」
と声挂けをする千早。
『息をちゃんと 吐き切れって…』
『真岛がよく言ってた…』
と太一を思い出す、肉まん君、机君。
「さあ リズム取ってくよ!」
と良いタイミングで声をかける千早に、
「オウ」と腹の底からのような声をだすメンバー。
飞ばした札を拾った帰りに、ぽん、ぽんと皆の肩に手をおいていく千早の姿は、太一のそれを思い出させる。
思わず涙ぐむかなちゃん。
『太一は戻ってくると思ってる 何年后か 何十年后か』
といっていた千早。
でも。かなちゃんはわかってしまう。
『千早ちゃんは もうないと思ってるんだ 真岛部长が 瑞沢かるた部で一绪に戦うことは』
『もう ない もう いない』
息をつく千早の瞳にも、涙が・・・
そんな千早に気づくメンバー。
そして。
教わったことに忠実に、息を吐く田丸さん。
それを见た筑波くんは、やりにくいと思っていた相手の攻略法を、田丸さんとかなちゃんのアドバイスから思いつく。
田丸さんも太田くんのちょっかいもものともしない。
『仲间はずれにされても 辞めなかったかるた
私が本当になりたかったのは
褒められる人? ちがう』
脳裏に思い描くのは、桜沢先生の姿……
切れの良くなった田丸さんを「瑞沢1年の期待の星!」と応援する1年のみんな。
『私は あんたより练习场に来てた 年上の人と试合をしてた』
『强くなりたくて がんばってきたことは だれに褒められなくったって なくならない』
练习は嘘をつかない、ということが体现されている感じです。
北央优势だった流れが动くのを感じる、瀬多くん……
そんななか、「たれをかも」を取った千早がまず1胜!
决め手の札が「昔の友达はもう谁もいない、一绪に语る人もいないよるべないやるせなさ」を感じさせる「たれをかも」なのはどこか暗示的です。
瑞沢の表情がぱっと明るくなる中――
『チームメイトのだれかが负けたら ターボかけろ』
と一気にキレを増す、瀬多くんと美马君の息の合った呼吸。
ぐっと苦しくなる瑞沢。
『よしいけ 胜ちきれ1年 ヒョロの1败をただの1败にするな 必胜パターンにするんだ 北央の』と须藤さん。
『チームの集中力を支えてるのはヒョロ』。(150首)
ヒョロ君がみんなを活かす「必胜パターン」を目指す北央――
瀬多くんに追いまくられて「流れを切らないと」と一度呼吸を入れた机君。
ふと、自分の足のタコをみて。
『畳の上で何年も正座をしてきた足です――』
1年のときのかなちゃんとのやり取りを思い出す。
「まだまだ これからだ いくぞ瑞沢ぁ!」
喝をいれた机くん。
左利きの利点を活かして、おさえ手の下に潜り込み札を夺取。
「よし1枚!」
『ずっと 绫瀬の强欲に引っぱってもらったけど タコだってできた これはもう ぼくのかるた道だ』
一方、肉まん君も。
『不器用な绫瀬が 真岛みたいな调整役をして いまある戦力で胜とうとして』
とエンジン入っているもよう。いい表情してます。
『すごい さすが北央と瑞沢 ここ2年浓い胜负を缲り広げてきた両校…今年もいい试合』
『富原西と 朋鸣も いい胜负してるぞ 残り5枚で まだどこも胜负がついてない』
と固唾をのんで见守るギャラリー。
でも。
「いい试合とか どーでもいいんだよ!」
胜つことでしか 报われない
そういう胜负が あるんだ
9/1(火)発売の次号に続く――
扉絵はなく、いきなり机君VS.瀬多君のシーンから。
瀬多君のかるたは、よく音を聴き、相手のことも良く见ている、タメのあるかるた。
分かれ札で间违えない巧さもある。
『北央のスタメン3人がA级の1年生なんて、さすが北央』と周囲に见られるなか、
北央の控え选手は思う。
『中高一贯校だからって かるた部の部员集めが楽なわけじゃねえ
いまの1年なんて全员 ヒョロ先辈が集めてきたんだ』
瀬多くんは中2のとき、バレー部で希望のセッターを目指すことも认められず、悔し泣きしている时にヒョロ君がスカウト。
美马くんも中2のとき、高3の须藤先辈を隠し撮りしているところ(しかも、「须藤先辈って…攻めと受けどっちかなあ」とつぶやく腐男子?!)をヒョロくんにスカウトされる。(そりゃヒョロ君、「攻めがるた」の反対は「守りがるた」だよねえ・・・)
両方とも、误解からだった。
それでも。
どんなに强豪と言われても、新しい部员がはいり定着しなければそれで终わりな厳しいなか、
いまの1年が定着してくれたのはヒョロくんのおかげ、と、持田先生も思っている。
いつもかるたのことばかり考えていて、瀬多くんの「157cm」「50.3kg」も「行こうな!GO近江」だと喜ぶヒョロ君。
太田くんにも勉强のため読手をすすめ、初级の大会にも率先して引率していくヒョロ君。
『「できない子」にいちばん优しかったのは 木梨くんだ』
太田くんが「変态か!」と突っ込んでしまうヘンな美马君も否定せず。
瀬多くんの良いところをみつけて褒め。
『「できない子」が 「できる子」になっていく』
そして、その子たちがA级になっていくなかで。
『自尊心の强い木梨くんが悔しくないわけがない』
たとえ、ヒョロ君がA级になれなくても。
A级になってしまった后辈たちは、ヒョロ君の注意には进んで耳を倾けるのだ。
それは、先辈がたも感じている。
『実力のあるリーダーが引っぱってきた北央より
いまのほうがチームとしての完成度が高いのは
工夫したこと 努力したことを 木梨くんがわかってくれるから
小さいことも 感じ取ってくれるから』
だと。
(そして个人的には…ヒョロ君がかるたを大好きな気持ちが、周りも巻き込んでいるからのような気もします。)
周りに気をくばり。そして。
『みんな优势だな おれ以外は よし!』とうなづくヒョロ君・・・
『丁宁に取ってるから 拾えてる札もある』『おれのことナメてくれてんのかな』と千早をみると・・・
千早はまっすぐにヒョロ君を见ている。
『すごいね ヒョロ君 伝わってくるよ
チームからの信頼と チームへの気配りが
太一みたいだ』
『太一のように』『太一なら』と思って行动している千早にとって、ヒョロ君の気配り目配りは今まで以上にくっきり感じられているよう。
”この人やりにくい”と思いながら、大江先辈の代わりに出てるんだ、先辈たちの最后の试合にするわけにいかない、负けるわけにいかないと気负う筑波君。
その时。
「筑波くん 息吐いて 吐ききって」
と声挂けをする千早。
『息をちゃんと 吐き切れって…』
『真岛がよく言ってた…』
と太一を思い出す、肉まん君、机君。
「さあ リズム取ってくよ!」
と良いタイミングで声をかける千早に、
「オウ」と腹の底からのような声をだすメンバー。
飞ばした札を拾った帰りに、ぽん、ぽんと皆の肩に手をおいていく千早の姿は、太一のそれを思い出させる。
思わず涙ぐむかなちゃん。
『太一は戻ってくると思ってる 何年后か 何十年后か』
といっていた千早。
でも。かなちゃんはわかってしまう。
『千早ちゃんは もうないと思ってるんだ 真岛部长が 瑞沢かるた部で一绪に戦うことは』
『もう ない もう いない』
息をつく千早の瞳にも、涙が・・・
そんな千早に気づくメンバー。
そして。
教わったことに忠実に、息を吐く田丸さん。
それを见た筑波くんは、やりにくいと思っていた相手の攻略法を、田丸さんとかなちゃんのアドバイスから思いつく。
田丸さんも太田くんのちょっかいもものともしない。
『仲间はずれにされても 辞めなかったかるた
私が本当になりたかったのは
褒められる人? ちがう』
脳裏に思い描くのは、桜沢先生の姿……
切れの良くなった田丸さんを「瑞沢1年の期待の星!」と応援する1年のみんな。
『私は あんたより练习场に来てた 年上の人と试合をしてた』
『强くなりたくて がんばってきたことは だれに褒められなくったって なくならない』
练习は嘘をつかない、ということが体现されている感じです。
北央优势だった流れが动くのを感じる、瀬多くん……
そんななか、「たれをかも」を取った千早がまず1胜!
决め手の札が「昔の友达はもう谁もいない、一绪に语る人もいないよるべないやるせなさ」を感じさせる「たれをかも」なのはどこか暗示的です。
瑞沢の表情がぱっと明るくなる中――
『チームメイトのだれかが负けたら ターボかけろ』
と一気にキレを増す、瀬多くんと美马君の息の合った呼吸。
ぐっと苦しくなる瑞沢。
『よしいけ 胜ちきれ1年 ヒョロの1败をただの1败にするな 必胜パターンにするんだ 北央の』と须藤さん。
『チームの集中力を支えてるのはヒョロ』。(150首)
ヒョロ君がみんなを活かす「必胜パターン」を目指す北央――
瀬多くんに追いまくられて「流れを切らないと」と一度呼吸を入れた机君。
ふと、自分の足のタコをみて。
『畳の上で何年も正座をしてきた足です――』
1年のときのかなちゃんとのやり取りを思い出す。
「まだまだ これからだ いくぞ瑞沢ぁ!」
喝をいれた机くん。
左利きの利点を活かして、おさえ手の下に潜り込み札を夺取。
「よし1枚!」
『ずっと 绫瀬の强欲に引っぱってもらったけど タコだってできた これはもう ぼくのかるた道だ』
一方、肉まん君も。
『不器用な绫瀬が 真岛みたいな调整役をして いまある戦力で胜とうとして』
とエンジン入っているもよう。いい表情してます。
『すごい さすが北央と瑞沢 ここ2年浓い胜负を缲り広げてきた両校…今年もいい试合』
『富原西と 朋鸣も いい胜负してるぞ 残り5枚で まだどこも胜负がついてない』
と固唾をのんで见守るギャラリー。
でも。
「いい试合とか どーでもいいんだよ!」
胜つことでしか 报われない
そういう胜负が あるんだ
9/1(火)発売の次号に続く――