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回复:【刀语】虚刀。鑢 第零话 第一章 その一(简易汉化加原文

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そんな二人の、戦いとも言えない戦いを、离れた位置から见つめる目があっ
た。
鹰比等の参谋、首のものではない。
首から上が刀という意匠の彼には、そもそも目がないし、それに、その视线
の出元は、首が控えている场所よりも遥かに远い。
离れた位置の离れ方が、半端ではないのだ。
およそ、人间の视力では见えっこない距离関系であるにもかかわらず、その
女は、鹰比等と六枝の戦いを兴味深そうに眺めている。
身を隠してはおらず、堂々としたものだ。
それはそうである、鹰比等にしたって六枝にしたって、あるいはしのびであ
る首にしたって、あちらからは见えるはずのない位置だ。
「ふうむふむ、なるほど、大したものだにゃん、あの二人は。遅刻しちゃっ
たからもう终わっているかと思ってたけど、いやはや、あのまま二千年くら
い戦い続けそうな势いだにゃあん。もう杀し合いとか决闘とかいうより、あ
の二人だけで既に戦争形成しているにゃん。飞騨鹰比等の方はともかくとし
て、鑢六枝に対しては、同じ剣士として嫉妬さえ覚えざるを得ないって感じ
だにゃあん、こりゃあ」
女というよりは童女、童女というよりは幼女といった方が、少なくとも外见
からすれば适切だ。
そのいたいけな风貌や、裾を引き摺るようにして、一枚だけ羽织っている着
物の柄、そして、浮かべている无邪気な表情からすれば、五歳に足りている
かどうかも怪しい。
しかし、见た目に骗されてはならない。
彼女は、やはり幼女でも童女でもなく女なのだ。
その歳は、ゆうに三十を越えていて、どころか、出产さえ経験している。
女の名は、锖黒键と言う。
尾张幕府、今回の场合は家鸣将军家に直属で雇われている剣士であり、刺客
であり、そして暗杀者だ。
幕府の暗部を担う十一人众と、一人で匹敌するといわれる腕の持ち主で、剣
圣とさえ呼ばれている。
歴史上、最も强い剣士とも、あるいは端的に、死神とも呼ばれていた。
「鑢家、鑢家、虚刀『鑢』。まっ、四季崎のお父様が作られた作品の中では
最高峰とはいえ、未だ未完成のはずなんだけれどにゃあん。なのに、どうし
てあの领域まで达しているのかなにゃあん。ううん、どうやらあの反乱もの
に、引っ张り上げられているということなのかにゃあん」
舌足らずな独り言も、决して声を潜めたりはしない。
谁に闻かれても自分は构わないというように、黒键は堂々と大きな声で口に
する。
「あの破天荒で型破りな男、飞騨にゃんの、改窜された歴史の修正という目
的自体は、あの否定的なおかたの思想とは相反するものなんだろうけれど、
しかし场合によっては、それを上手く利用できなくもないんだけどにゃあん
。あのおかた一味のやってることも、必ずしも计画通りってわけじゃなく、
微调整をしまくっている段阶なんだしにゃあん。ううん、いっそう思い切っ
て、飞騨にゃんが将军をぶっ杀してくれたほうが助かっちゃったりするかも
しれないんだにゃあん」
将军家に仕える者でありながら、信じられないような台词を、言っただけで
打ち首になりかねない台词を、しかし臆面もなく言いつつ、黒键は戦いの推
移を见守る。
「ただまあ、飞騨にゃんは正直、そこまでするつもりはないんだろうにゃあ
ん。志が低いっていうのか、出来ることしかやらない现実主义者っていうか
、いずれにしても、头が良过ぎるというのも考えものだにゃあん。结局、そ
れは飞騨にゃんじゃなくて、鑢家か锖家がやらなくちゃいけないことなのだ
ろうにゃあん」



73楼2012-07-19 17:57
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    さてと、黒键はそこで监视を続けつつも、その场にしゃがみ込んだ。
    别に立ちっ放しで疲れたというわけではない、その気になれば一年でも二年
    でも、身じろぎしないまま、直立し続けることの出来る彼女である。
    では、何のためにしゃがんだのかといえば、それは足元に落ちていた何のへ
    んてつもない木の枝を拾うためだった。
    「まっ、黒键にゃんが任されているのは状况の监视だけだから、放っておく
    のが、この场合の正しい选択肢とはいえ、そもそも、この场で飞騨にゃんが
    胜とうが鑢にゃんが胜とうが、あの否定的おかたにとっては、どっちだもい
    いくらいの気持ちなんだろうけれど。しかし、黒键にゃんは黒键にゃんで、
    あのおかたには知るよしもない、鑢家の刀に対する思い入れってやつがある
    からにゃあん。四季崎の血统、その因縁を、正直次世代まで持ち越したくは
    ないにゃあん。せっかくの机会だにゃあん。口実は后で考えるとして、ここ
    では取り合えず、飞騨にゃんに味方して、鑢にゃんに名誉の戦死をしてもら
    っちゃうにゃあん」
    何に所属し、谁の思惑で动き、何を裏切っているのか、谁の味方なのか、皆
    目见当の付かないことを言いながら、清流の流れのような自然な动きで、黒
    键は、大した长さでもないその木の枝を、両腕で上段に构えた。
    锖黒键、剣圣と呼ばれる彼女は、しかし、御前试合などの特别な机会でもな
    い限り、帯刀することはない。
    その必要がないのだ。
    木の枝であろうと、あるいは薄っぺらな纸をくるくると丸めただけの筒であ
    ろうと、何であれ棒状の细长い物体があれば、それが彼女にとっては刀とな
    るのである。
    「飞騨にゃんの方はなんとかして生き残るだろうにゃあん。まっ、あいつも
    死んだらあいつも死んだで、泰平の世の中が戻ってきて、黒键にゃんにとっ
    てはそれもありだしにゃあん。やっぱり爱する息子には、平和な世界でのん
    びり生きて欲しいしにゃあん」
    とうとう彼女は、そんな风に独り言をやめないままに、集中することもなく
    、迷うこともなく、木の枝を、刀を、无造作に振り下ろした。
    それは、技でも奥义でも何でもない、言うならただの素振りである。
    どこの剣术道场でもやっているような、ただの基本的な素振りの动作だ。
    しかし、黒键のそれの破壊力と影响力は剧的であり、そして甚大だった。
    飞騨鹰比等と鑢六枝との决戦、そしてその戦い见守っていた首を、区别なく
    巻き込んで、竜巻のような暴风が巻き起こる。
    それは大规模な灾害であった。
    地は裂け、天は割れ、敷き诘められていた戦死者の绒毯も地面からたまらず
    引き剥がされる。
    草一本残らない大崩壊が、锖黒键の一振りを境に起こったのだった。
    飞騨鹰比等の有する火力どころではない、火力ではなく破力。
    锖黒键、彼女の何ものにも缚られない振る舞いも、なるほど当然と言えた。
    距离も武器も関系なく、これだけの破壊を自由にもたらせる彼女には、所属
    も思惑も裏切りもないのだ。勿论、味方も。
    神々の住まう地出云は、こうして、反乱の首谋者に直々に踏み荒らされた挙
    句、神をも恐れぬ死神によって、彻底的に蹂躙された。
    ほとんど気まぐれのような、出会いがしらにも似た展开によって、飞騨鹰比
    等と鑢六枝との大乱のおける初戦は、これで根こそぎ幕引きとなった。
    いや、それ以前に、そんなけた外れの剣戟をもろに喰らったはずの彼らが、
    まずもってここを生き延びられたのかと言えば、
    「危ないところだったわねえ、っつうか何よ、今の。锖家の黒键ちゃん?
    


    74楼2012-07-19 17:57
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      例によって凄い无茶をするわよねえ、あの子。ったく、とんでもないわ、あ
      の自称失败作は」
      戦场迹でさえ既になくなり、ただの洼んだ荒地、强いて言うなら、水が全て
      干からびた后の湖みたいなその场で、のっそりと身を起こしつつ、青白い女
      、鑢六枝は身を起こし、辺りを见廻そうとして、それが余りにも意味のない
      行为であることに気付き、马鹿马鹿しくなってやめた。
      「で、何? あんたが助けてくれたってわけ」
      言って、六枝は脇に抱えたままだった少女に视线を落とす。
      少女は锖黒键の素振りによって完全に気绝してしまってはいたが、しかし鑢
      六枝同様に伤ひとつない。
      そしてその掌には、一本の木の枝が握られていた。
      「そういえば、さっき千刀流って、言ってたっけ。敌の刀を夺い取り自分の
      刀としてしまう夺刀术の最高峰、木の枝であろうが纸の筒であろうが、そし
      て剣圣锖黒键の一撃であろうが、刀は刀か。助けたつもりが、逆に助けられ
      ちゃったわね。児戯通りの足手まといだと思っていたのに」
      こりゃ皮肉なもんだわと、六枝は静かに叹息し、それから少女の体を地面に
      横たえた。
      「多分冲撃波で気绝した后、无意识でやったことなんでしょうけれど、もし
      もこの子がこの大戦を生き残ることができれば、恐るべき使い手になりそう
      ね。それを思うと、七花や七実のためにも、ここで杀しておくのが得策とい
      う気もするけど、さすがに、それをやっちゃあ人じゃないかあ。もっともあ
      たし达は人じゃなくって刀だけどね」
      そんな风に啸きながら、鑢六枝は、首に助けられでもして、どうせ生きてこ
      の场を逃れたに决まっている飞騨鹰比等を追って、少女を一人残し、そそく
      さとその地を、もはや用済みとばかりに去ったのだった。
      かくして舞台は次へと移る。
      「いやあ、やっぱり强いな、鑢六枝くんは。まるで一対六で戦ってるみたい
      だった。あのまま続けてたら负けていたよ」
      「锖黒键の、横枪ならぬ横车ならぬ横刀も、御馆様の计算通りですか?」
      「いやいや、そんな全部计算できたら苦労はないさあ。不确定要素は、どう
      しても出てきちゃうからね。黒键ちゃんの気まぐれは、そういうものとして
      受け入れるしかないんだ。だから、六枝くんをじかに测定できたというだけ
      で、今回は充分なのさ。相変わらず意味不明だけど、少なくとも、あいつが
      まだみぎりちゃんに缚られているっていうことだけはわかった」
      「と、すると」
      「うん、次はあんなどうでもいい见知らぬ女の子なんかじゃなくって、あの
      刀の持ち主、すなわち、鑢みぎりを人质に取ってみるよ」
      


      75楼2012-07-19 17:57
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        子状的细长物体的话,对她而言那就是刀。
        「飞騨那边设法让他存活下来吧。嘛,如果那家伙死了话就死了算了,恢复到
        太平盛世中,对於黒键来说那也是不错呢。果然为了亲爱的儿子,想让他在和
        平的世界悠哉的活下去呢。」
        最后,她没停下那样的自言自语,也没有集中精神,毫无疑惑的随意挥下了那
        被当作树枝的刀。
        那并非什麼技术、奥义,要说的话只是空挥的动作而已。
        哪个剑术道场都会做的基本空挥动作。但是黒键那随意的空挥的破坏力与影响
        力却有如戏剧性般,产生了极大影响。
        飞騨鹰比等和鑢六枝的决战,还有在旁观看决斗的首,毫无分别的卷了进去,
        掀起了有如龙卷风般的暴风。
        那是大规模的灾害。天崩地裂,铺满战死尸体的地毯也被从地面掀开。
        寸草不留的大崩坏只因锖黒键的一挥而引起。
        飞騨鹰比等所拥有的火药完全比不上的火力,应该说是不同等级的破坏力了。
        锖黒键她毫无拘束的举止行为,可以说是理所当然。
        跟距离、武器无关,随意造成如此的破坏力的她而言,所属、想法、背叛怎样
        都好。当然,同伴也一样。
        神圣庄严的居住地出云,被反乱的主谋者这样的直接踏坏,到头来还被连神也
        不怕的死神彻彻底底的蹂躝。
        几乎可以说是心血来潮般,首次碰面似的展开,飞騨鹰比等和鑢六枝之间的初
        战拜此骚动所赐,彻底的落幕了。
        不过,那是,那样全受到木柄外露的剑戟掩埋的他们还活著的前提下...
        「真是危险呢,再说刚刚那是什麼啊。锖家的黒键?还是和往常一样胡来啊,
        那个孩子。真是...,荒唐。那个自称为失败作品的家伙...」
        战场痕迹早已消失,只有塌陷荒野,勉强来说,就像是湖里的水全乾涸的湖的
        场所般,慢吞吞的起身,青白色女子也就是鑢六枝站起身来,察觉张望四周那
        行为也过於没有意义,显得愚蠢停了下来。
        「那麼,是这样吗?你帮助了我吗...」,说著,六枝看向抱著腋下的少女。
        少女在锖黒键的空挥下,完全的昏迷过去了,但鑢六枝却同样一个伤也没有。
        然后在那少女的掌中,一根树枝被握著。
        「说起来,刚才说了千刀流了呢。夺取敌人的刀作为自己的刀,夺刀术的最高
        技巧,即使是树枝、纸做的纸卷也是一样,然后即使是剑圣锖黒键的一击,也
        是刀吗。原本打算救她的,反而被救了呢。明明以为是儿戏般的累赘而已...」
        真是讽刺般,六枝静静的叹了口气,接著将少女放在地面。
        「大概是因冲击波昏迷过去后,无意识做的吧,但如果这孩子可以从这大战存
        活下去的话,恐怕会成为高手吧。这麼一想,为了七花和七实在这里先杀了才
        是上策,但在这里这麼做了就不是人了。虽然说我们本来就不是人,是刀...」
        那样子大叫著,鑢六枝顺手帮助了首,反正都活著,然后去追决定从这里逃走
        的飞騨鹰比等,留著少女一人,慌慌张张的从这个已经没有什麼需要做的事情
        的地方离去了。
        这麼一来,舞台就移动到下一个了。
        「哎呀,鑢六枝还真是强呢。好像是一对六般的战斗,那样持续下去的话肯定
        会输的」
        「锖黒键算不上横枪横车的横刀蛮横干涉,也在首领的计算范围内吗?」
        「不不,全部都在计算内的话就不必这麼辛苦了。不确定因素怎样都会出现呢
        。黒键的心血来潮那只能算进那类这麼接受了。反正,这次亲自测完六枝了,
        这就足够了。虽然还是真实情况不明,但至少明白那家伙还受みぎり的拘束这
        点。」
        「所以,接下来?」
        「嗯,下次就不是怎样都好的陌生女子,而是那刀的主人,也就是把鑢みぎり
        当作人质!」


        77楼2012-07-19 18:03
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