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手打存档『megalobox2nd』EP9、11、12蜂鳥と旅

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びゅうびゅうと風が吹く中、荒野を進む旅人の前に、一羽の蜂鳥が飛んできた。
-旅人さん、どうか私の歌を聴いてくれませんか?
-私は急いでろんだ、ほかを渡ってくれ。
断る旅人に蜂鳥はしつこく纏わりついた。
-お願いです。私は歌わずにはいられないのです。
-勝手な奴だ。悪いがそんな気分じゃない。私はこれから死のうと思って旅してろんだ。
-そんなまさか…死ぬために旅するなんて聴いたこともない。
-本当だ。死ぬ前に嘘などつきものか。
それでも蜂鳥は諦めず。
-では、こうしませんか?あなたに嘘をつかせることができたら、私の歌を聴いてください。それができなければ、私は口を噤みます。
一刻も早く五月蝿い囀りからのが逃れたい旅人は、蜂鳥の頼みを口に入れることにした。
-あなたはどうして死にたいのですか?
-私は何もかも無くしてしまったからだ。
-それは嘘です。
-嘘なもんか。私家もお金も失い、家族も病気で死んだ。もう何一つ残っちゃいない。
-いいえ、あなたには私を見る目と、囀りを聴く耳があります。それに、私とお喋りできる口だって…
-ああ、確かにそうだ。
煙に曲がれたような気分だったが、旅人は負けを認めた。
-仕方ない、私の負けだ。
旅人はこれ以上の面倒はごめんだと、渋々足を止め、蜂鳥の歌う歌を聴いた。その声はとても美しく、空っぽだった旅人の心に、いっとき暖かい気持ちを思い出させてくれた。
歌い終えると蜂鳥は、雲の切れ間から顔を出した朝日の方に飛び去っていった。
ギラギラ真上に昇った太陽が、荒々しく手につける頃、歩き疲れた旅人の前に再び蜂鳥が現れた。
-旅人さん、どうかもう一度私の歌を聴いてください。
いくら追い払っても、蜂鳥は旅人のそばを離れようとしない。
-もう一度あなたに嘘をつかせるこうができたら、私の歌を聴いてくれますか?
-先も言っただろ、私は死にたくて旅をしていろんだ。今更嘘なんかつくものか。
うんざりした旅人だったが、今度は勝てると思い、蜂鳥の頼みを聞き入れた。
-あなたはどうして死にたいのですか?
-私はお前さんを見る目と、囀りを聴く耳と、お喋りをする口以外、何もかも無くしてしまったからだ。
すると蜂鳥は言った。
-いいえ、あなたには私を追い払う手が有るし、旅を続ける足だって有るじゃないですか。
-ああ、確かにそうだ。私の負けだ。
そうして旅は再び蜂鳥を歌う歌を聴いた。その歌声は、一度目より更に美しく、旅人の疲れを癒やしてくれた。
歌い終えると蜂鳥は、満足したように翼を風に纏わせ、飛び去っていった。
夕日が大地に近づき、当たりを赤く染めはじめた頃、旅人は道の途中であの蜂鳥が死にかけているのを見つけた。そのまま通り過ぎることもできたが、旅人は足を止めて、蜂鳥に話かけた。
-なあ蜂鳥、私はお前さんを見る目と、囀りを聴く耳と、問いに答える口、それに追い払う手と、旅を続けることのできる足以外、何もかも無くしてしまった。本当に、もう何も持っちゃいないんだ。
そに問いに死にかけの蜂鳥が、微かな声で答える。
-それは嘘です。あなたは後悔する過去と、選ぶことのできる現在と、決まっていない未来を持っています。死にかけの私からしたら、あなたはこの世の全てを持っていますよ。
-ああ、確かにそうだ。私の負けだ。さあ、歌ってくれ。
そう言って旅人は傍らに座り込み、歌を待つが、何を聴こえてこない。蜂鳥はすでに息絶えていた。
旅人は道の空きに亡骸を埋め、弔うのように蜂鳥の歌を歌った。その歌は、口ずさんでみると妙に心地良く、旅人は歌いながら歩き続け、いつしかとうとう海にたどり着いた。
星空を映した静かな海に旅人が問いかける。
-私はこの場所を目指して歩き続けて来た旅人です。どうか私の願いを聴いてはいただけないでしょうか?
海は小さな波を立て避け(?)、問いを返す。
-ここへ来るものの願いはたいてい同じ、金か名誉か死だ。お前はどれを望む?
すると旅人は晴やかな顔でこう答えた。
-私はすでに何もかも持っていました、ですから願いはそのどれでも有りません。ただ、家までの帰り道を教えてもらいたいのです。


IP属地:山东来自iPhone客户端1楼2021-08-11 09:05回复