STAGE 5.631 「オレンジピール」
セシル「失礼します」
ヴィレッタ「すまないなセシル?クルーミー、わざわざ呼びつけて」
セシル「いえ、ヴィレッタ卿。私になにかご用でしょうか?」
ヴィレッタ「礼を言いたくてな、先日の」
セシル「え?」
ヴィレッタ「ランスロットが介入しなかったらジェレミア卿の命は危なかった」
セシル「え、ええ…でもヴィレッタ卿、骑士侯のあなたがわざわざそれを?」
ヴィレッタ「骑士侯だからこそ筋は通すさ。ジェレミア卿も君たち特派には感谢していた」
セシル「あのジェレミア卿が感谢」
ヴィレッタ「卿は育ちがいいからな。ああ见えて神経が细かい」
セシル「じゃあ部下は色々大変ですね」
ヴィレッタ「まあな。君の上司は?」
セシル「育ちのいい自分胜手な人です」
ヴィレッタ「自分の気持ち良いことしかしないタイプか?」
セシル「そうそうそうです!」
ヴィレッタ「面倒なことは全部下任せで」
セシル「昨日言ったことと今日言ったことが违うし」
ヴィレッタ「その割りにつまらないことは细かく覚えてる」
セシル「自分だけは正しいって自信満々なんです」
ヴィレッタ「なのに见通しは甘くて胜手に穷地に立つし」
セシル「人の気持ちなんて考えたことないんだわ」
ヴィレッタ「ひどい话だ」
セシル「でもそういうところが良かったりして」
ヴィレッタ「いやそれはない」
ジェレミア「ふんっ。ここが特派か。こんな辺ぴな场所にあったとはな。これではまるで」
ロイド「いらっしゃ~い!」
ジェレミア「なあああ」
ロイド「おや?谁かと思えばジェレミア卿じゃありませんか」
ジェレミア「ロイド!いきなり后ろから声をかけるな。惊くではないか」
ロイド「これは失礼しました。繊细なる辺卿伯のお心を探せまして」
ジェレミア「ふん、ようやくその程度には社交辞令を覚えたようだな、アスプルンド」
ロイド「おや~どこかでお会いしたことありましたっけ?」
ジェレミア「ひょっとして忘れているのかあ?この私を!」
ロイド「はて~?」
ジェレミア「一绪だったろ、帝立コルジェスター学院の高等科で。学寮まで一绪だった!」
ロイド「そうでした~?まったく覚えてませんが?」
ジェレミア「私は监督生だったんだぞ」
ロイド「监督生になるような人との付き合いは远虑してましたしねえ」
ジェレミア「そうだ、贵様はそういう奴だった。无许可の化学実験で5回も爆発事故を起こしたことを私は忘れておらん」
ロイド「ん~、そんなことあったかなあ~?」
ジェレミア「怪しい自家制ドリンクで后辈を病院送りにしたことも、床下に脱走用シュートを作って落とし穴騒ぎになったことも、覚えてないのか?」
ロイド「过去は振り返らないのが主义でしてえ」
ジェレミア「それですむかっ!お前が何かしでかす度に私が监督责任を问われたんだぞ!この私が!」
ロイド「そ~でしたかあ~。じゃあこれおあいこですね」
ジェレミア「なに?」
ロイド「あなた枢木スザクを仆から取り上げたでしょ。あれはわざとですか?ん~?仕返し」
ジェレミア「马鹿な!私はそんな阴湿なことはせん」
ロイド「杀されかけたあなたを助けたのも仆のランスロットですよ~?それで贷し借りなしってことでいいじゃないですか~」
ジェレミア「ん…んん…」
ロイド「どうせその件で筋を通しに来たんじゃないんですか?违います?」
ジェレミア「それは…」
ロイド「じゃ~この件はこれでおしま~い。や~めでたいめでたい」
セシル「まだ终わりじゃありません!」
ロイド「お帰りなさ~い」
ジェレミア「ヴィレッタ!お前までなぜ?」
ヴィレッタ「いえ、それが」
セシル「ジェレミア?ゴットバルト辺卿伯」
ジェレミア「な、なんだ?」
セシル「枢木スザク一等兵に一言あってもよろしいのでは?彼は今回の一番の功労者で一番の被害者なんですから」
ロイド「そうそう、あなたを助けようと言ったのはスザク君なんですよ?」
ジェレミア「なに?あの枢木スザクが?」
ロイド「そろそろ戻って来ますからひとつ言っときます?ごめんなさ~いありがとうって」
ジェレミア「…イレブンに头を下げろというのか!」
セシル「それが筋というものでしょ?」
ジェレミア「しかし!纯血派の名誉が!」
セシル「小さなプライドを顽なに守ることが名誉ですか?」
ジェレミア「なにっ?」
ヴィレッタ「ジェレミア卿、恩を受けたら礼を尽くす。それこそ骑士の教示であるかと」
ジェレミア「むむむ……」
ヴィレッタ「私は名誉ある辺卿伯阁下は部下に心を砕いて下さる立派な方だと确信しております」
ロイド「うまいこと言うな~」
ジェレミア「むむむ……分かった。ヴィレッタ私も男だ。己の非を认め礼を尽くそうではないか」
ヴィレッタ「さすがはジェレミア卿」
セシル「素晴らしいご决断です」
ロイド「それでこそ上に立つ者ですね~」
ジェレミア「うむ。そうとなれば善は急げだ。ここで待つことはない今すぐ枢木スザクに会いに行こう」
ジェレミア「おお、これはギルフォード卿」
ギルフォード「ジェレミア?ゴットバルト君、ご足労愿おうか。手锭付きで恐缩だがな」
ジェレミア「え?あ、ちょ、あ、お、お!おおお待ちくださいこれは误解です!それにわたくしは!
これからやらなければならないことが…あ、いや、话を……私は、私は无実だあああああああああああああああああああ!!!」
终わり
セシル「失礼します」
ヴィレッタ「すまないなセシル?クルーミー、わざわざ呼びつけて」
セシル「いえ、ヴィレッタ卿。私になにかご用でしょうか?」
ヴィレッタ「礼を言いたくてな、先日の」
セシル「え?」
ヴィレッタ「ランスロットが介入しなかったらジェレミア卿の命は危なかった」
セシル「え、ええ…でもヴィレッタ卿、骑士侯のあなたがわざわざそれを?」
ヴィレッタ「骑士侯だからこそ筋は通すさ。ジェレミア卿も君たち特派には感谢していた」
セシル「あのジェレミア卿が感谢」
ヴィレッタ「卿は育ちがいいからな。ああ见えて神経が细かい」
セシル「じゃあ部下は色々大変ですね」
ヴィレッタ「まあな。君の上司は?」
セシル「育ちのいい自分胜手な人です」
ヴィレッタ「自分の気持ち良いことしかしないタイプか?」
セシル「そうそうそうです!」
ヴィレッタ「面倒なことは全部下任せで」
セシル「昨日言ったことと今日言ったことが违うし」
ヴィレッタ「その割りにつまらないことは细かく覚えてる」
セシル「自分だけは正しいって自信満々なんです」
ヴィレッタ「なのに见通しは甘くて胜手に穷地に立つし」
セシル「人の気持ちなんて考えたことないんだわ」
ヴィレッタ「ひどい话だ」
セシル「でもそういうところが良かったりして」
ヴィレッタ「いやそれはない」
ジェレミア「ふんっ。ここが特派か。こんな辺ぴな场所にあったとはな。これではまるで」
ロイド「いらっしゃ~い!」
ジェレミア「なあああ」
ロイド「おや?谁かと思えばジェレミア卿じゃありませんか」
ジェレミア「ロイド!いきなり后ろから声をかけるな。惊くではないか」
ロイド「これは失礼しました。繊细なる辺卿伯のお心を探せまして」
ジェレミア「ふん、ようやくその程度には社交辞令を覚えたようだな、アスプルンド」
ロイド「おや~どこかでお会いしたことありましたっけ?」
ジェレミア「ひょっとして忘れているのかあ?この私を!」
ロイド「はて~?」
ジェレミア「一绪だったろ、帝立コルジェスター学院の高等科で。学寮まで一绪だった!」
ロイド「そうでした~?まったく覚えてませんが?」
ジェレミア「私は监督生だったんだぞ」
ロイド「监督生になるような人との付き合いは远虑してましたしねえ」
ジェレミア「そうだ、贵様はそういう奴だった。无许可の化学実験で5回も爆発事故を起こしたことを私は忘れておらん」
ロイド「ん~、そんなことあったかなあ~?」
ジェレミア「怪しい自家制ドリンクで后辈を病院送りにしたことも、床下に脱走用シュートを作って落とし穴騒ぎになったことも、覚えてないのか?」
ロイド「过去は振り返らないのが主义でしてえ」
ジェレミア「それですむかっ!お前が何かしでかす度に私が监督责任を问われたんだぞ!この私が!」
ロイド「そ~でしたかあ~。じゃあこれおあいこですね」
ジェレミア「なに?」
ロイド「あなた枢木スザクを仆から取り上げたでしょ。あれはわざとですか?ん~?仕返し」
ジェレミア「马鹿な!私はそんな阴湿なことはせん」
ロイド「杀されかけたあなたを助けたのも仆のランスロットですよ~?それで贷し借りなしってことでいいじゃないですか~」
ジェレミア「ん…んん…」
ロイド「どうせその件で筋を通しに来たんじゃないんですか?违います?」
ジェレミア「それは…」
ロイド「じゃ~この件はこれでおしま~い。や~めでたいめでたい」
セシル「まだ终わりじゃありません!」
ロイド「お帰りなさ~い」
ジェレミア「ヴィレッタ!お前までなぜ?」
ヴィレッタ「いえ、それが」
セシル「ジェレミア?ゴットバルト辺卿伯」
ジェレミア「な、なんだ?」
セシル「枢木スザク一等兵に一言あってもよろしいのでは?彼は今回の一番の功労者で一番の被害者なんですから」
ロイド「そうそう、あなたを助けようと言ったのはスザク君なんですよ?」
ジェレミア「なに?あの枢木スザクが?」
ロイド「そろそろ戻って来ますからひとつ言っときます?ごめんなさ~いありがとうって」
ジェレミア「…イレブンに头を下げろというのか!」
セシル「それが筋というものでしょ?」
ジェレミア「しかし!纯血派の名誉が!」
セシル「小さなプライドを顽なに守ることが名誉ですか?」
ジェレミア「なにっ?」
ヴィレッタ「ジェレミア卿、恩を受けたら礼を尽くす。それこそ骑士の教示であるかと」
ジェレミア「むむむ……」
ヴィレッタ「私は名誉ある辺卿伯阁下は部下に心を砕いて下さる立派な方だと确信しております」
ロイド「うまいこと言うな~」
ジェレミア「むむむ……分かった。ヴィレッタ私も男だ。己の非を认め礼を尽くそうではないか」
ヴィレッタ「さすがはジェレミア卿」
セシル「素晴らしいご决断です」
ロイド「それでこそ上に立つ者ですね~」
ジェレミア「うむ。そうとなれば善は急げだ。ここで待つことはない今すぐ枢木スザクに会いに行こう」
ジェレミア「おお、これはギルフォード卿」
ギルフォード「ジェレミア?ゴットバルト君、ご足労愿おうか。手锭付きで恐缩だがな」
ジェレミア「え?あ、ちょ、あ、お、お!おおお待ちくださいこれは误解です!それにわたくしは!
これからやらなければならないことが…あ、いや、话を……私は、私は无実だあああああああああああああああああああ!!!」
终わり