【永久的灵魂】
ネネシャの魂は、メタファリカの失敗にともない､大地の心臓として残されていた。このままでは会話も意志疎通もできないし､蘇生する手段があったとしても、ネネシャの身体はすでに失われていた。この状態のネネシャとコンタクトを取る手段としてインフェルが思いついたのが､コスモスフィア経由で出逢う方法である。
Nenesya的灵魂随着METAFALICA的失败作为大地的心脏留存下来。在这个状态下，对话或意识沟通都无法进行；虽然有苏生的手段，但Nenesya已经失去身体了。作为与这种状态的Nenesya取得联系的手段，Infel最终想到的是经由Cosmosphere与其相会的方法。
　身体を持だないネネシャとは､現実世界ではもう二度と会えない。ならば､仮想現実の世界を築き､そこで幸せに暮らせばいいではないか。
与没有身体的Nenesya在现实世界是无法再会的了。那么，构筑起假想现实的世界、在那里幸福地生活的话不也很好吗。
　インフェルのハイバネーション計画は､すべての民衆が身体という器から解き放たれ､荒廃した大地や人間関係に苦しむことなく､夢の中で暮らしていく……という内容で語られた。しかし、実質的には､インフェルがネネシャの魂と会うために練られた計画だと言っていい。
Infel的Haibanation（hibernation，休眠）计划，描述了将所有民众从名为身体的容器中解放、不必为荒芜的大地和人际关系而痛苦、在梦中生活……这样的内容。不过，实质上，也可以说是Infel为了与Nenesya的灵魂相会而作的计划。
　インフェルは澪の民らと研究を重ね、やがて自らが最初に計画を実行した。洛螺を利用し、自分の身体と魂を切り離す。そして､インフェル･ピラの内部に魂を移管した。こうすることで、インフェル･ピラとアルトネリコが繋がりさえすれば､アルトネリコのバイナリ野を通じて､ネネシャの魂に会えるはずなのだ。
Infel与澪之民一起反复研究，之后自己首先实行了计划。利用洛螺、将自己的身体与灵魂切离。随后，将灵魂移交到Infel Phira的内部。这样做之后，若再将Infel Phira与Ar tonelico（塔）相连接、连通Ar tonelico的Binary野（二进制野），就终能与Nenesya的灵魂相会了。
　こうして､身体を失ったまま永遠の魂となったネネシャを求め､インフェルもまた、魂だけの存在となった。しかし､彼女が自身の魂の昇華に成功したあと､すぐに謳われるはずだったハイバネーションは､その後400年以上にわたり､ついに謳われることはなかった。
就这样，为了探求失去了身体、成为永久的灵魂的Nenesya，Infel也成了仅余灵魂的存在。然而，在她自身灵魂升华成功之后，本应立刻被吟唱的Haibanation却经过了此后的四百多年、而最终没有被吟唱。
　その理由はいくつかあったが､特に大きかっだのが､ハイバネーションの真実が民衆に漏洩したことである。神との契約を推進しようとした大鐘堂が民衆の暴動にあい､ハイバネーション計画は一時的に凍結されていた。
其缘由有许多，其中最主要的是：Haibanation的真相被泄露给了民众。为了推进与神的契约，大钟堂遭遇了民众的暴动，Haibanation计划被暂时冻结了。
　しかし、降天祭をはじめとする神とのコンタクトを民衆にアピールしてきたことで､ハイバネーションは｢民衆を救うための神との契約｣としての神通力を取り戻していく。やがて大鐘堂は、再びハイバネーションを推進する姿勢を打ち出すようになった。のちの3370年代には、二度と神の情報が漏れることがないよう、カナカナ突堤を外界から遮断している。
不过，通过将“开始降天祭”这一与神的接触向民众宣传之后，Haibanation逐渐取回了“为了拯救民众的与神的契约”的神力。随后，大钟堂拿出了再次推进Haibanation的姿态。之后的3370年代中，为了不再次泄露神的情报，Kanakana突堤被与外界隔断了。

【Sufure与Rakuusya】
（英文站译作Souffle与Raksha）
（下暂记作Sufre与Rakusya？）
メタファリカの失敗と戦争による疲弊感から、民衆は心身ともに疲れ果てていた。しかし、戦後の復興期を終えたこの時期は、第二紀でも最大の発展期となるのである。この興隆の時代を支えたのは､後世に英雄として名を残すふたりの御子､スフレとラクーシャだった。彼女たちは、ダイキリティ発明後に初めて御子に任命されたレーヴァテイルでもある。そのため､短命続きだった従来の御子と違い､長期にわたって表舞台で精力的に活動した。
· 因自Metafalica的失败与战争而来的疲惫感，民众身心俱疲。不过，结束了战后复兴期的这个时期，成为了在整个第二纪中都可以说是最大的发展期。支撑起这个兴盛的时代的，是名垂后世的两位御子：Sufre与Rakusya。她们也是自Diquility（延命剂）发明后最初被任命为御子的Reyvateil。也正因此，与以往向来短命的御子不同，她们在表舞台上进行了长时期的充满精力的活动。
　まず､ネネシャとインフェルのあとを継いだ第15代御子スフレが､リム全周囲を網羅する鉄道を敷設しようと提案した。彼女は3328年にリムの各地を訪問し､あまりの暮らしの過酷さに衝撃を受けていた。パスタリアでも十分に繁栄してなかった時代だけに､周囲の反対は激しかったものの､スフレはその反対を押し切って計画を強行している。
· 首先，继Nenesya与Infel之后的第15代御子Sufre，提议铺设网罗Rim全周边地区的铁路。她在3328年访问了Rim各地，被当地过于残酷的生活状态所冲击。当时正是连Pastalia都还未十分繁荣的时代，周围的反对因而十分激烈，但Sufre不顾反对、将这一计划强硬地执行了下去。
　荒唐無稽と言われたこの鉄道は､第16代御子、ラクーシャの代に完成した。民衆はラクーシャの功績を讃え､鉄道にラクーシャの名をつけようとしたが､彼女自身の希望で母の名を取り､｢スフレ軌道｣という名称となっている。一方で､ラクーシャの名は鉄道敷設の資材置き場が発展してできた街､ラクシャクに冠された。さらにラクーシャはリムとパスタリア間の交流開始を見届け､3381年に引退。ふたりに寄せられた民衆からの支持は､歴代御子のなかでも別格に厚かったとされており､メタ･ファルス発展の功労者として後世に語り継がれている。
· 被称作荒唐无稽的这一铁路，在第16代御子、Rakusya的一代完成了。民众赞颂Rakusya的功绩、想将铁路冠以Rakusya之名，但依她自己的希望而取了母亲的名字，便命名为“Sufre轨道”。另一方面，Rakusya之名被冠在了由铁路铺设的材料放置场发展起来的城镇、Raksya上。而后，Rakusya见证了Rim与Pastalia的交流的开始，于3381年引退。民众寄予这两位御子的支持，被认为在历代御子之中也尤为深厚；她们作为Meta Falss发展的功臣，为后世所传颂。

【Neo Elemia的没落】
自3200年代直到3400年代，Neo Elemia因β纯血种Reyvateil的开发成功而繁荣。但，人类对持有强大力量的Reyvateil的不安开始增大。巨大压力下的结果是，3409年终于发生了因Reyvateil而起的暴动。而后在3411年，β纯血种Mule加入了叛乱军，损害扩大。这时，Neo Elemia失去了大地的一半，急速走向了没落之路。

【Metafalica失败后的I.P.D.情况】
3313年､神との戦争が行なわれている際、ラキ率いる神の軍団によって､I.P.D.レーヴァテイルの心臓ともいえるインフェル･ピラの－部が破壊されてしまうという事件が発生した。このとき､ショックで多くのI.P.D.レーヴァテイルが死亡､もしくは精神異常をきたしている。その後､インフェル･ピラは損傷した状態のまま安定したため､残ったI.P. D.たちは事なきを得たように思えたが､実際は脅威の始まりでしかなかった。
· 3313年，对神战争进行之际，这样的事件发生了：可以称作I.P.D. Reyvateil的心脏的Infel Phira的一部分被Raki所率的神之军团破坏了。这个时候，许多I.P.D. Reyvateil休克死亡或精神失常。之后，Infel Phira在受损状态下安定下来，幸存的I.P.D.们因而以为终于平安无事，但实际上这才是威胁的开始。
　インフェル･ピラが損傷してから、I.P.D.の中に｢暴走｣する者が現れたのだ。ひとたび暴走したI.P.D.は､新約パスタリエの驚異的に短い詠唱速度によって詩魔法を暴発させ､周囲に壊滅的な打撃を与える。死傷者が続出するうえに､周囲のI.P.D.が連鎖的に暴走状態になることも多く､民衆を恐怖に陥れた。
· 因Infel Phira受到损伤，I.P.D.之中出现了“暴走”者。I.P.D.一旦暴走，便会以新约Pastalie律快得惊人的咏唱速度爆发诗魔法，对周围造成毁灭性打击。不仅不断造成死伤，周围的I.P.D.连锁进入暴走状态的事情也多有发生；民众陷入恐慌之中。
I.P.D.の暴走は､気まぐれにランダムで発生するものではない。暴走の引き金になるのは、精神状態の極限に近づくことだ。その中でも特に｢怒り｣｢不安｣｢恐れ｣といった負の感情エネルギーによって発症する事が多い。これはインフェル･ピラが破壊された際に、ピークを越える導体Ｈ波流量を処理するためのリミッターを破壊されたためと言われている。そのため､オーバーロードしたＨ波は､顕在意識に逆流､もしくはEスポットを経由して他のレーヴァテイルにばらまかれてしまう。しかしこの現象は長年解明されず､I.P.D.はやがて遺伝子ウイルスの影響として認知されていき､前者が陽性発症､後者が陰性発症として分類された。陰性発症の場合､他にもモード･トルカロル(P. 105参照)が悪影響をしているという説もあったが､関連性は定かではない。
· I.P.D.的暴走不是一时冲动反复无常随机发生的。暴走的导火索是“接近精神状态极限”之事。其中尤以“愤怒”“不安”“恐惧”这类负面感情能量为由的发症为多数。这是因为Infel Phira被破坏时，用于处理超越顶峰的导体H波流量的限制器被破坏了。因此，过载的H波逆流到显意识，或可能经由E spot向其他Reyvateil散播。然而这个现象长年未被解明，I.P.D.随后被认知为遗传基因病毒的影响，并被如此分类：前者为阳性发病、后者为阴性发病。阴性发病的情况，也有 是“torukaroru模式（范围型集合意识模式）”（参见P105）造成的不良影响 的说法，但关联性还不明确。
　では､なぜ暴走状態は, I.P.D.覚醒と共に発症しやすいのか。レーヴァテイルの覚醒時には、高熱を出してしばらく寝込むほど､急激に体調に異変が発生する。それが覚醒だとわからないうちは、自分は病気で死ぬのではないかと､大抵の発症者は極度の不安に陥るという。その状態で覚醒すれば､覚醒即暴走という図式も容易に想像できるだろう。
· 不过，为什么暴走状态容易与I.P.D.觉醒一同发病呢？Reyvateil觉醒时，会发生像发高烧、卧床不起这样程度的急剧的身体状况异变。心里不知道这是觉醒还是什么，觉得“自己说不定会这样病死”，大多数发病者都会因此陷入极度的不安。在这种状态下觉醒的话，“觉醒即暴走”这样的图式就很容易想象了。
　専門家が近くにいて｢これはレーヴァテイル質の発症だよ｣と教えてあげることができれば､少しは気も紛れるかもしれない。だがほとんどの場合は、覚醒するまで､現在自分を苦しめている異変が病気なのか覚醒なのかがわからないのだ。まして, I.P.D.が遺伝子ウイルスと認知されてからは､｢これがレーヴァテイル質の覚醒だとしても、暴走するかもしれない｣という恐怖までつきまとっていた。発症前から､不安材料は絶えなかったのである。
· 如果专家能在旁边告诉她们“这是Reyvateil性质的发病哦”的话，心情说不定就会多多少少有些混乱。但在大多数情况下，不到完成觉醒，都不会知道现在折磨着自己的异变是疾病还是觉醒。更何况，I.P.D.被认知为遗传基因病毒后，甚至会被“就算这是Reyvateil性质的觉醒，但说不定会暴走”这样的恐惧纠缠着。自发病前，不安的材料就无法断绝。
　暴走を未然に防ぐには、とにかくなるべく穏やかな気持ちでいることだ。スラムに身を潜めているI.P.D.レーヴァテイルたちは､｢ケンカは絶対にしない｣｢みんなで力をあわせる｣｢困ってる人の相談に乗る｣といった決まり事を作って生活している。これらは皆､怒りや不安といった感情を持たないように、互いに気をつけて生活している事を物語っているのだ。
· 要防暴走于未然，总之就是要尽可能保持平稳的情绪。藏身于贫民窟（Slum）的I.P.D. Reyvateil们立下了“绝对不能吵架”“大家齐心协力”“接受有困难的人的咨询”的规定而生活着。这些都说明了为了避免愤怒、不安等情绪而互相关照着生活着的事情。

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