10時のNHKニュースです。河野外務大臣はアメリカがエルサレムをイスラエルの首都と認めてから主要国の閣僚では始めて現地を訪れ、イスラエルとパレスチナの双方の首脳と相次いで会談しました。河野大臣は中東和平の実現に向けて交渉再開のための環境づくりに取り組む考えを示したのに対し、双方とも交渉による解決が重要だという認識を示しました。河野外務大臣はアメリカがエルサレムをイスラエルの首都と認めてから主要国の閣僚では始めて現地を訪れ、日本時間の今日未明、イスラエルのネタニヤフ首相とおよそ1時間会談しました。会談で河野大臣はイスラエルとパレスチナの2国家解決を支持し、エルサレムの帰属の問題を含め当事者間の交渉で解決すべきとする日本の立場は変わらないと伝えました。これに対しネタニヤフ首相はパレスチナ側との交渉による解決が重要だという認識を示しました。この後河野大臣はヨルダン川西岸でパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長やマリキ外相と夕食をともにしながらおよそ1時間半会談しました。河野大臣ははエルサレムを巡る問題について日本の立場を説明した上で、パレスチナの経済的自立を支援するプロジェクトを強化する考えを伝えました。これに対しアッバス議長はパレスチナとしても暴力による解決は考えておらず、対話や交渉に関心を持っていると応じました。河野大臣は両首脳との会談で中東和平の実現にはアメリカの関与は重要だと指摘した上で、日本がイスラエルパレスチナ双方と友好な関係を築いてきたことを生かして、交渉再開のための環境づくりに取り組む考えを示しました。個人消費の動向を現す先月の家計調査によりますと、家庭の消費支出は冷蔵庫や洗濯機といった家電の購入が増えたことから、物価の変動を除いた実質で前の年の同じ月を1.7%上回って3ヶ月ぶりの増加となりました。総務省が発表した家計調査によりますと、先月の家庭の消費支出は1人暮らしを除く世帯で1世帯あたり277361円と前の年の同じ月を1.7%上回りました。消費支出が増加するのは3ヶ月ぶりとなります。これは冷蔵庫や洗濯機などの家電の購入や寿司や焼肉など外食への支出が増えたことが主な要因です。合わせて発表された自営業者などを除く勤労者世帯の先月の収入は443186円と、物価の変動を除いた実質で前の年の同じ月を1.8%上回って6か月連続の増加となりました。