10時のＮＨＫニュースです。スペインからの独立の是非が争点になったカタルーニャ州の州議会選挙で独立支持派が過半数の議席を獲得する見通しになりました。今後は独立を目指す動きが強まることも予想され、タルーニャ州を巡る混乱が続くことは避けられない情勢です。タルーニャ州では今年10月州議会はスペインからの一方的な独立宣言を可決したことから中央政府は強制的に州議会を解散し、21日に選挙が行なわれました。開票はほぼ終わり、中央政府によって州首相を解任されたプチデモン氏が率いる政党など独立支持派の3つの政党は135議席のうち合わせて70議席と過半数の議席を獲得する一方、独立反対派が57議席に止まる見通しです。中央政府によって解散させられた州議会で再び独立支持派が過半数を握ることになり、選挙を受け今後独立を目指す動きを強めることも予想されます。一方で第一党となったのは議席を大幅に伸ばした独立反対派の新興政党で、党の候補は歴史的な勝利でカタルーニャ人の多くはスペインとの統一を望んでいることを示したと述べ、あくまでも独立に反対していく姿勢を強調しました。投票率は州議会選挙としては過去最高の80%を超え、有権者の極めて高い関心を集めましたが、選挙を通じて社会の分断も深まる形となり、カタルーニャ州を巡るスペインの混乱が続くのは避けられない情勢です。成田空港で計画されている新しい滑走路の建設などを巡り、国と千葉県は騒音に伴う住宅の移転交渉などの新たな範囲として、法律の基準をそのまま適応した場合を大きく上回る世帯数まで拡大とした案を纏めました。成田空港では3本目の滑走路を建設するとともに、運用時間も段階的に深夜と早朝で合わせて2時間半延長するなどとした計画案があり、実現には騒音の拡大が予想される周辺自治体の承認が必要となっています。こうした中国と千葉県は騒音に対する新たな補償範囲を拡大する案を纏めました。具体的には法律で定められている騒音の基準をそのまま適応した場合を大きく上回る世帯数となっていて、騒音に伴う住宅の移転保障は凡そ300戸から凡そ1000戸に、防音工事の除染は凡そ1700戸から凡そ6000戸にそれぞれ対象範囲を広げるとしています。国と千葉県は地区ごとに住民説明会を開いてこの案の理解をもとめていますが、地区によっては騒音の拡大に反対する意見も根強く、成田空港で計画されている運用時間の延長などに対し周辺自治地が揃って承認するかどうかは不透明な状況です。