1
大相撲の横綱・日馬富士が平幕の貴ノ岩に暴行して、けがをさせた問題で、日本相撲協会の危機管理委員会は今日東京都内で、日馬富士本人から初めて聞き取りを行うことにしています。
横綱・日馬富士は、巡業中の先月25日の夜、鳥取県市内の飲食店で貴ノ岩を殴ったことを認め、けがを負ったという被害届を受けて、鳥取県警察本部が日馬富士本人や関係者から任意で事情を聴くなど、傷害の疑いで調べています。
この問題で日本相撲協会の外部理事や弁護士などで作る危機管理委員会が、今日都内で日馬富士に初めての聞き取り調査を行うことが、協会関係者への取材で分かりました。
暴行の状況を巡っては、複数の相撲関係者が「ビール瓶で殴った」と話しているのに対し、捜査関係者によりますと、日馬富士は、おととい行われた警察の聴取で「酔って素手で複数回殴った。ビール瓶は使っていない」などと話していたということです。
危機管理委員会はこうした食い違いについて、日馬富士本人から暴行に至った経緯や詳しい状況について確認する方針です。
また、相撲協会がこの問題を把握したのは事案の発生からおよそ一週間後の今月2日で、翌日に日馬富士と貴ノ岩のそれぞれの師匠に事情を聴いたときには、ともに「わからない」などと答えたということで、対応の遅れに繋がりました。
危機管理委員会は、日馬富士から師匠への報告がどうのようになされたかなどについても、聞き取りを行って、実態の解明を急ぐことにしています。
2
神奈川県の横須賀基地を拠点とするアメリカ海軍第7艦隊のイージス艦が、昨日、相模(さがみ)湾で訓練中、【タグボート:拖船】と接触しました。この事故で、けが人はいなかったということで、アメリカ海軍は当時の状況や事故の原因を調べています。
アメリカ海軍第7艦隊の発表によりますと、横須賀基地に配備されているイージス艦「【ベンフォールド:本福德】」が昨日、相模湾で日本の民間のタグボートと接触しました。この事故で、けがをした人はいないということです。
また、ベンフォールドに大きな損傷はなく、接触したタグボートは別の船に曳航(えいこう)されて、横須賀港に向かったということです。
第7艦隊は、タグボートが推進力を失い、ベンフォールドと接触したと説明していて、当時の状況や事故の原因を調べています。
ベンフォールドはおととし、横須賀基地に配備された最新鋭のイージス艦で、事故当時は相模湾で曳航の訓練を行っていたということです。
第7艦隊のイージス艦をめぐっては、ことしの6月と8月に「【フィッツジェラルド:菲茨杰拉德】」と「【ジョン・マケイン:约翰·麦凯恩】」が相次いで民間のコンテナ船などと衝突事故を起こしていて、アメリカ海軍は調査報告書で、判断ミスや乗組員の能力不足などを原因として挙げています。
3
北海道の上空には明日にかけて真冬並みの寒気が入り、冬型の気圧配置が強まる見込みで、日本海側を中心に断続的に雪が降っていて、札幌市では今朝までにおよそ20センチの積雪を観測しました。気象台は明日にかけて、大雪や吹雪、交通機関への影響などに注意するよう呼びかけています。
札幌管区気象台によりますと、北海道の上空には明日にかけて真冬並みの寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる見込みで、日本海側を中心に断続的に雪が降っています。
午前6時現在の積雪は、稚内(わっかない)市の沼川で27センチ、札幌市で21センチ、小樽(おたる)市で18センチなどとなっています。
気象台によりますと、明日朝までの24時間に降る雪の量は、日本海側で40センチと予想されています。
また、風も日本海側で、西または北西の風が雪を伴う見込みで、最大瞬間風速は、陸上、海上とも25メートルと予想されています。
気象台は明日にかけて大雪や吹雪、交通への影響や雪崩、それに落雷や電線への着雪などに注意するよう呼びかけています。
4
自民党や希望の党など超党派の国会議員で作るミサイル防衛に関する議員連盟が今週、2年半ぶりに活動を再開することになり、自民党側には新型の迎撃ミサイルシステムの導入に向けて、野党側の理解を得る狙いもあるものと見られます。
この超党派の議員連盟は、自民党の河井(かわい)総裁外交特別補佐や、希望の党の長島政策調査会長らを中心に、おととし5月に発足し、アメリカの下院議員らと連携して、ワシントンと東京で勉強会を開催しました。
その後、議員連盟は、安全保障関連法をめぐる与野党の対立を受けて、活動を休止していましたが、北朝鮮の核・ミサイル開発の進展で地域の緊張が一層高まっているとして、今週21日に2年半ぶりに勉強会を開くことになりました。
勉強会では、防衛省の担当者から北朝鮮情勢について説明を受ける予定で、今後、アメリカ側との意見交換も再開したいとしています。
自民党側には、議員連盟の活動を通じて、防衛省が検討を進めている新型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の導入に向けて、野党側の理解を得る狙いもあるものと見られます。
5
南海トラフ巨大地震などの際に、新幹線をいち早く止めるため、JR東日本と東海、それに西日本は、太平洋側の沖合に設置された海底地震計の観測データを安全管理のシステムに導入することになりました。主に陸上のデータを使っていたこれまでに比べ、地震の検知が最大で30秒程度早くなる見込みです。
JR東日本と東海、それに西日本の3社が導入するのは、防災科学技術研究所などが、北海道から関東にかけてと紀伊半島と四国の、いずれも太平洋側の沖合に整備したおよそ200の海底地震計の観測データです。
南海トラフや日本海溝などで想定される巨大地震に備えるもので、このうちJR東日本は北海道から関東にかけてのデータを活用する予定で、今月1日からは東北新幹線と上越(じょうえつ)新幹線について、まず千葉県沖のデータの導入を始めました。
また、JR東海と西日本は平成31年の春から導入を始める予定で、このうち東海道新幹線は関東と紀伊半島、それに四国の沖合、山陽新幹線は紀伊半島と四国の沖合の海底地震計のデータを使う予定です。
3社は、陸上に自社で整備した地震計のデータなどを使っていましたが、今回の導入により、地震の検知が10秒から最大で30秒程度早くなる見込みです。
3社は「データを有効活用することで素早く新幹線を停止させ、乗客の安全を確保したい」と話しています。
文部科学省は、AI=人工知能などの普及によって今後どのような人材が求められるかを検証し、人材育成の方策や教育政策全般の見直しに生かそうと、新たに有識者からなる懇談会を設け、議論を進めることになりました。
文部科学省は、AI=人工知能やあらゆるモノをインターネットで繋ぐ技術【IoT:物联网】などが普及し、社会が大きく変化していく中で、必要な教育政策のあり方を検討するため、林文部科学大臣を座長とする懇談会を新たに設けました。
懇談会にはAIやIoTの研究者や社会科学の専門家のほか、書家や学生の【起業家(きぎょうか):创业者】など幅広い分野の有識者9人が参加し、雇用や働き方を始め、想定される変化を様々な観点から検証し、今後求められる人材やその育成の方策などをめぐって、議論することにしています。
文部科学省は、来月上旬にも懇談会の初会合を開くことにしていて、林大臣は「色々な分野の方に自由に発言していただき、具体的にどういう社会になって行くかを『教育』という視点で、深く掘り下げたい」と話しています。
大相撲の横綱・日馬富士が平幕の貴ノ岩に暴行して、けがをさせた問題で、日本相撲協会の危機管理委員会は今日東京都内で、日馬富士本人から初めて聞き取りを行うことにしています。
横綱・日馬富士は、巡業中の先月25日の夜、鳥取県市内の飲食店で貴ノ岩を殴ったことを認め、けがを負ったという被害届を受けて、鳥取県警察本部が日馬富士本人や関係者から任意で事情を聴くなど、傷害の疑いで調べています。
この問題で日本相撲協会の外部理事や弁護士などで作る危機管理委員会が、今日都内で日馬富士に初めての聞き取り調査を行うことが、協会関係者への取材で分かりました。
暴行の状況を巡っては、複数の相撲関係者が「ビール瓶で殴った」と話しているのに対し、捜査関係者によりますと、日馬富士は、おととい行われた警察の聴取で「酔って素手で複数回殴った。ビール瓶は使っていない」などと話していたということです。
危機管理委員会はこうした食い違いについて、日馬富士本人から暴行に至った経緯や詳しい状況について確認する方針です。
また、相撲協会がこの問題を把握したのは事案の発生からおよそ一週間後の今月2日で、翌日に日馬富士と貴ノ岩のそれぞれの師匠に事情を聴いたときには、ともに「わからない」などと答えたということで、対応の遅れに繋がりました。
危機管理委員会は、日馬富士から師匠への報告がどうのようになされたかなどについても、聞き取りを行って、実態の解明を急ぐことにしています。
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神奈川県の横須賀基地を拠点とするアメリカ海軍第7艦隊のイージス艦が、昨日、相模(さがみ)湾で訓練中、【タグボート:拖船】と接触しました。この事故で、けが人はいなかったということで、アメリカ海軍は当時の状況や事故の原因を調べています。
アメリカ海軍第7艦隊の発表によりますと、横須賀基地に配備されているイージス艦「【ベンフォールド:本福德】」が昨日、相模湾で日本の民間のタグボートと接触しました。この事故で、けがをした人はいないということです。
また、ベンフォールドに大きな損傷はなく、接触したタグボートは別の船に曳航(えいこう)されて、横須賀港に向かったということです。
第7艦隊は、タグボートが推進力を失い、ベンフォールドと接触したと説明していて、当時の状況や事故の原因を調べています。
ベンフォールドはおととし、横須賀基地に配備された最新鋭のイージス艦で、事故当時は相模湾で曳航の訓練を行っていたということです。
第7艦隊のイージス艦をめぐっては、ことしの6月と8月に「【フィッツジェラルド:菲茨杰拉德】」と「【ジョン・マケイン:约翰·麦凯恩】」が相次いで民間のコンテナ船などと衝突事故を起こしていて、アメリカ海軍は調査報告書で、判断ミスや乗組員の能力不足などを原因として挙げています。
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北海道の上空には明日にかけて真冬並みの寒気が入り、冬型の気圧配置が強まる見込みで、日本海側を中心に断続的に雪が降っていて、札幌市では今朝までにおよそ20センチの積雪を観測しました。気象台は明日にかけて、大雪や吹雪、交通機関への影響などに注意するよう呼びかけています。
札幌管区気象台によりますと、北海道の上空には明日にかけて真冬並みの寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる見込みで、日本海側を中心に断続的に雪が降っています。
午前6時現在の積雪は、稚内(わっかない)市の沼川で27センチ、札幌市で21センチ、小樽(おたる)市で18センチなどとなっています。
気象台によりますと、明日朝までの24時間に降る雪の量は、日本海側で40センチと予想されています。
また、風も日本海側で、西または北西の風が雪を伴う見込みで、最大瞬間風速は、陸上、海上とも25メートルと予想されています。
気象台は明日にかけて大雪や吹雪、交通への影響や雪崩、それに落雷や電線への着雪などに注意するよう呼びかけています。
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自民党や希望の党など超党派の国会議員で作るミサイル防衛に関する議員連盟が今週、2年半ぶりに活動を再開することになり、自民党側には新型の迎撃ミサイルシステムの導入に向けて、野党側の理解を得る狙いもあるものと見られます。
この超党派の議員連盟は、自民党の河井(かわい)総裁外交特別補佐や、希望の党の長島政策調査会長らを中心に、おととし5月に発足し、アメリカの下院議員らと連携して、ワシントンと東京で勉強会を開催しました。
その後、議員連盟は、安全保障関連法をめぐる与野党の対立を受けて、活動を休止していましたが、北朝鮮の核・ミサイル開発の進展で地域の緊張が一層高まっているとして、今週21日に2年半ぶりに勉強会を開くことになりました。
勉強会では、防衛省の担当者から北朝鮮情勢について説明を受ける予定で、今後、アメリカ側との意見交換も再開したいとしています。
自民党側には、議員連盟の活動を通じて、防衛省が検討を進めている新型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の導入に向けて、野党側の理解を得る狙いもあるものと見られます。
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南海トラフ巨大地震などの際に、新幹線をいち早く止めるため、JR東日本と東海、それに西日本は、太平洋側の沖合に設置された海底地震計の観測データを安全管理のシステムに導入することになりました。主に陸上のデータを使っていたこれまでに比べ、地震の検知が最大で30秒程度早くなる見込みです。
JR東日本と東海、それに西日本の3社が導入するのは、防災科学技術研究所などが、北海道から関東にかけてと紀伊半島と四国の、いずれも太平洋側の沖合に整備したおよそ200の海底地震計の観測データです。
南海トラフや日本海溝などで想定される巨大地震に備えるもので、このうちJR東日本は北海道から関東にかけてのデータを活用する予定で、今月1日からは東北新幹線と上越(じょうえつ)新幹線について、まず千葉県沖のデータの導入を始めました。
また、JR東海と西日本は平成31年の春から導入を始める予定で、このうち東海道新幹線は関東と紀伊半島、それに四国の沖合、山陽新幹線は紀伊半島と四国の沖合の海底地震計のデータを使う予定です。
3社は、陸上に自社で整備した地震計のデータなどを使っていましたが、今回の導入により、地震の検知が10秒から最大で30秒程度早くなる見込みです。
3社は「データを有効活用することで素早く新幹線を停止させ、乗客の安全を確保したい」と話しています。
文部科学省は、AI=人工知能などの普及によって今後どのような人材が求められるかを検証し、人材育成の方策や教育政策全般の見直しに生かそうと、新たに有識者からなる懇談会を設け、議論を進めることになりました。
文部科学省は、AI=人工知能やあらゆるモノをインターネットで繋ぐ技術【IoT:物联网】などが普及し、社会が大きく変化していく中で、必要な教育政策のあり方を検討するため、林文部科学大臣を座長とする懇談会を新たに設けました。
懇談会にはAIやIoTの研究者や社会科学の専門家のほか、書家や学生の【起業家(きぎょうか):创业者】など幅広い分野の有識者9人が参加し、雇用や働き方を始め、想定される変化を様々な観点から検証し、今後求められる人材やその育成の方策などをめぐって、議論することにしています。
文部科学省は、来月上旬にも懇談会の初会合を開くことにしていて、林大臣は「色々な分野の方に自由に発言していただき、具体的にどういう社会になって行くかを『教育』という視点で、深く掘り下げたい」と話しています。