8時のNHKニュースです。ドイツではメルケル首相の4期目の政権発足に向けた連立協議が決裂し、シュタインマイヤー大統領が調整に乗り出すことになりました。一方メルケル首相は再選挙の可能性に研究し、ドイツ政治の先行きは不透明感を増しています。メルケル首相が率いる中道派のキリスト教民主社会同盟は自由主義経済を掲げる自由民主党と環境を重視する緑の党との間で4期目の政権発足に向けた連立協議を続けてきましたが、難民政策などを巡って折り合いが付かず、交渉は決裂しました。20日メルケル首相から報告を受けたシュタインマイヤー大統領は記者会見で、近く各政党の代表者と会談し、連立政権の樹立を目指して調整に乗り出す考えを示しました。一方メルケル首相は20日地元の公共放送ARDのインタビューで少数与党には懐疑的だ、再選挙をするほうがよいと述べました。連立政権の樹立を目指したシュタインマイヤー大統領による各政党との調整が成功するか、油断を許さない状況の中で、メルケル首相が再選挙の可能性に言及したことでドイツ政治の先行きは不透明感を増しています。アフリカ南部のジンバブエでクーデタと見られる動きが起こした軍部は、ムガベ大統領とかつて有力後継候補だった前副大統領との近く会談することは明らかにし、ムガベ氏に自発的に辞任を表明するよう促す狙いがあるものと見られます。ジンバブエのムガベ大統領は40年近くにわたって国の実権を握ってきましたが、浪費癖などとして国民の間で不人気の妻を後継者に推そうとしたことに軍が反発してクーデタと見られる動きに踏み切り、自宅で軟禁状態に置かれています。ムガベ大統領が辞任要求に応じない中、軍のチウェンガ司令官が20日夜記者会見を開き、ムガベ大統領とムナンガグワ前副大統領とが近く会談すると発表しました。ムナンガグワ前副大統領はムガベ大統領によって恣意的に解任されたとされますが、それまではムガベ氏の有力な後継候補でした。軍としてはクーデタ後の批判を避けるため、会談を切っ掛けにムガベ大統領に自発的なに辞任を表明するよう促す狙いがあるものと見られ、事態の打開に繋がるか注目されます。一方で与党はより強い姿勢を見せていて、ムガベ大統領が期限までに辞任要求に応じなかったことから、日本時間の今日にも大統領を弾劾する手続きを議会で始めたいとしています。人口の減少や水道管の老朽化が進む中全国の自治体など水道事業を営む団体の90%がおよそ20年後の2040年までに水道料金の値上げを迫られるとする推計を今後の水道のあり方を検討している、土木学会の委員会が纏めました。それによりますと、今後人口減少が進んで、水の使用量が減る一方、水道施設の老朽化が進んで、水道管が破裂するなどの事故が増え、補修や更新の費用が増えると見られています。このため今のままでは2040年までに全国の自治体などを水道事業を営む団体の91%にあたる1180の団体が水道料金の値上げを迫られると推計しています。特に小規模な自治体を中心に影響が大きく、料金を2倍以上に引き上げる必要があるところも出る見込みです。委員会が自治体が広域に連携し、老朽化した施設の補修や更新を適切なタイミングで進めることなどで値上げを減らせるとしていて、今後更に具体的な対策を検討することにしています。