原由実×沼仓爱美 対谈―ファンを魅了するオバロならではの魅力とは
TVアニメが人気を博し丶第2期の制作も决定した『オーバーロード』。同作の剧场版総集编として丶2月25日に公开された前编に続き丶『剧场版総集编 オーバーロード 漆黒の英雄』が3月11日から公开中です。
初日舞台あいさつに登场したアルベド役の原由実さんとナーベラル役の沼仓爱美さんに丶舞台あいさつ後にインタビュー！ 剧场版の见どころと作品とキャラの魅力丶そして発表されたTVアニメ2期シリーズへの意気込みを语っていただきました。
2人で作品について话せた舞台挨拶と待望のTVアニメ2期発表にうれしさいっぱい
――剧场版後编の公开初日と舞台あいさつを终えたばかりの感想は？
アルベド役 原由実さん(以下丶原)：満员になるほどたくさんの方が来てくださってうれしかったです。TVシリーズの2期决定という素敌なお知らせをすることができて丶私自身もうれしかったけど丶皆さんも喜んでくださっているのが伝わってきて幸せだなと思いました。あとトークコーナーは(沼仓)爱美とは仕事でもプライベートでも一绪の机会が多いので丶そんな2人でお届けできたこともうれしいです。
ナーベラル・ガンマ役 沼仓爱美さん(以下丶沼仓)：TVアニメの放送中には丶作品やナーベ(ナーベラル・ガンマ)についてのお话しをする机会があまりなくてアインズ様(アインズ・ウール・ゴウン／CV: 日野聡)と守护者の皆様にお任せしていましたが丶『ぷれぷれぷれあです』(※1)や本编でもナーベが活跃してくれたこともあって丶こういう机会をいただけてうれしかったです。そしてTVアニメから间隔は空いたけど丶満を持して第2期の発表をできて丶関わる身としても期待が高まっている気持ちが思わずあふれてしまった舞台あいさつでした。
※1 ぷれぷれぷれあです：TVアニメ『オーバーロード』のスピンオフ作品としてつくられたちびキャラアニメ。本编とはまた违った雰囲気のキャラクターたちを楽しめる内容となっています。
戦闘シーンがハードな後编丶剧场映えする映像と剧伴丶役者阵の演技
――剧场版後编をご覧になってどう思われましたか？
原：後编は戦闘がハードだなという印象があります。クレマンティーヌ(CV:悠木碧)の戦闘が描かれていますが丶前编で気になるところで终わっていて。悠木碧さんのお芝居が见ていて鸟肌ものだったので丶それを大きいスクリーンと素晴らしいスピーカーで観赏できるのは剧场版ならではかなと。あとシャルティア(CV:上坂すみれ)の冲撃的な姿も(笑)。前编もそうですが丶见応えがあるのに丶あっという间に感じるくらい凝缩されていると思います。
沼仓：剧场版が総集编の形になるにあたって丶TVシリーズはキャラが多いうえに1人ひとり浓くて丶そんな面々が缲り広げる物语は见どころばかりでどこを切り取って编集すればいいのか丶スタッフの皆さんもきっと悩むのではないかなと思っていましたが丶さすがですね。後编は激しい戦闘や紧迫した物语が缲り広げられる合间にアルベドの爱に満ちた暴走が见られたり丶ひと息入れつつ。
原：确かに(笑)。
沼仓：TVシリーズの流れはそのままだけど丶见やすいし丶わかりやすくなっているなと感じました。また元々丶音楽が素敌だなと思っていましたし丶皆さんのお芝居も映画馆の素晴らしい音响施设で聴きながら世界に入れるのは幸せで丶剧场で见るのにピッタリな作品だなと改めて思いました。
『ぷれぷれぷれあです』はパンドラズ・アクターが活跃!?
――剧场版の後编は本编の前に『ぷれぷれ』から始まりましたね。
原：本编後に入るのかなと思っていたらまさかの『ぷれぷれ』スタートで惊きました。しかも前编でのワナのエピソードも活用されていて。初见だったので丶いち视聴者として楽しめました。
沼仓：『ぷれぷれ』も好评をいただいて丶こうやって新作を作っていただけて丶しかも尺も长めなのでうれしいです。メイドなのに守护者の皆様を差し置いて心苦しい部分はありますけど丶せっかくの见せ场ですから(笑)。前编はハムスケがメインでしたが丶ナーベのハムスケ(CV: 渡辺明乃)に対する接し方が雑になっていくのがおもしろかったです。後编もパンドラズ・アクター(CV: 宫野真守)を中心にしたお话でテンポが良くて丶プレアデスやアインズ様たちもぶっとんでいて楽しかったです。
原：おもしろいよね。私がパンドラズ・アクターを好きなこともあるけど丶守护者もまともな人が谁もいなくて。皆さんのお芝居も本编とはちょっと违って……パンドラズ・アクターはブレないけど(笑)。『ぷれぷれ』でしか见えないプレアデスたちの表情も见られて。特にユリ(CV: 五十岚裕美)はまじめなキャラだけどかわいい言叶づかいが聴けたり丶プレアデスファンが更に増えるだろうなと思いました。『ぷれぷれ』で爆笑&ほっこりした後の本编は冒头から紧迫感があって丶落差がすごかったです(笑)。
アルベドとアインズの2ショットシーンはヒロインらしさ全开
――アインズVSクレマンティーヌ丶ナーベVSカジット(CV: 稲叶実)丶そしてアインズとシャルティアの激闘など见どころの多い後编ですが丶後编で印象に残っているシーンを挙げるとすれば。
原：アインズ様とシャルティアの戦いは魔法の応酬など丶手に汗握る紧张感と迫力で。でもアルベド的に言えば丶シャルティアとの圧倒的に不利な戦いに向かうアインズ様を一度は引き止めたり丶信じて见守るシーンなどヒロインらしい部分が见られたところです。
――アインズと2人きりで引き止めるシーンはアルベドの想いや涙など感动的で。その後丶戦いを见守るシーンでは正妻としての余裕も见られました。
原：その通りです！ 収録の时もあのシーンの时は珍しく人数が少なくて。アインズ様とパンドラズ・アクターくらい。私の中でも大切にしていたシーンだったので丶すごく集中して演じたことを思い出しました。
――ヒドインなど言われたりしてましたが丶まさにヒロインの面目跃如で。
原：変な姿とか顔の画角が崩れた瞬间など今までさんざんお见せしてきたので丶TVシリーズのEDで美しいアルベドが描かれていても「あれは谁？」とか言われたり(笑)。
沼仓：言われてた丶言われてた。
原：だからこそ丶アルベドの清らかな部分を……。
沼仓：アルベドの部分丶白い部分を。
原：みかんの白い筋をアルベドと言うらしいです(笑)。だからヒロインしているアルベドを见られてうれしかったです。
前编で入れた“ひと息”のアドリブとアインズから力の解放を许可されたシーンが印象的
――ナーベ的な印象的なシーンは？
沼仓：私は前编に印象深いシーンがありますね。ナーベは言叶数が少ないキャラなので丶戦闘シーンではアドリブを入れてなかったんですけど丶自主的に入れたところが1カ所ありまして。漆黒の剣の面々と最後に别れるところで丶ルクルットさんにいつもの通りに「早く行けゴミ」みたいなことを言った後丶「ふん」というひと息を入れたんです。
人间嫌いなナーベだけど丶漆黒の剣の4人と旅をしていくうちに一人ひとりを认识するようになって。ミドリムシとモンシロチョウくらいの差の认识くらいはできたのかなという部分をちょっとだけ见せたいなと思って丶ひと息入れたら采用してもらいました。何気ないシーンだけど丶後编で彼らが杀されたことに不快感を感じて丶その後のカジットとの戦闘シーンで彼らの剣を使うシーンがあったからこそ入れたかったんです。
――ナーベとカジット丶マジックキャスター同士の戦闘は挂け合いや心理戦など见応えがありました。
沼仓：魔法の咏唱はセリフが多くて丶长くて大変でしたけど(笑)。第3位阶までの魔法しか使えないという重しを付けられて丶カジットと戦っている时もイライラしているところで丶アインズ様から「力を解放していい」と许可を得た时丶至高の御方から指令を出される喜びでイライラやモヤモヤがすっと消えてゆくところも印象的で。秘密结社ズーラーノーンの干部であるカジットをやっと倒せるというより丶自分の创造主への想いのほうが絶対なんだと思えましたし丶自分なりに作ったナーベを出せたシーンでした。
――カジットが缲り出すスケリトルドラゴンがデカ过ぎて。しかも2体も。スクリーンいっぱい占拠するくらいで丶大画面だからこそ大きさを再确认できました。
沼仓：それをナーベは殴り倒すという(笑)。それでも守护者の皆様の足元にも及ばないということなので丶2期では守护者の皆様の本気がどれだけ见られるのか楽しみです。
原：私もぜひ见せたい！ あと印象的なシーンと言えばやっぱり新作シーンですね。皆さんだけでなく丶私も今後に期待や想像を膨らませることができました。
回を増すごとにわかった他キャラとの接し方やナザリックの绊
――ここまで『オーバーロード』に関わってきて丶最初の顷と印象など変わった点はありますか？
原：演じる机会を増すごとに他のキャラとの関系性丶守护者たちの立ち位置は最初の顷より深くなった気がします。アインズ様を巡ってのシャルティアとの争いだけでなく丶デミウルゴス(CV: 加藤将之)と冲突することもあって。他のキャラへの接し方や话し方に発见があったり。ナザリックの绊が深くなっていく実感もあるし丶演じやすくなりました。
沼仓：ダークヒーローもので丶ナザリックは悪いほうの団体ですが丶それゆえのカッコ良さや怪しさを感じていて。その雰囲気を常に出していなければいけないのかなと思っていました。またプレアデスはNPC(ノンプレーヤーキャラクター)であり丶守护者の皆様のほうが力も上ですし丶设定も多いので个性が强いだろうなと思っていたんですけど丶プレアデスはどのくらいなのかなと。
そして全员丶アインズ様に最上级の敬爱の念を抱いていて丶主の言うこと丶することは正解丶正义と考えていて丶それが大部分を占めているから丶固有の要素をどう出していったらいいのかなと悩んだり。でもドラマCDから演じさせていただくなかで自然と育てていただいた感じがして。深く考えずにナーベが出てくるようになったのが一番の変化ですね。
お互いのキャラの印象はアルベドが最强のヒロイン丶ナーベはギャップ萌え？
――お互いのキャラについてどう思いますか？
原：ナーベはドSみたいな感じで丶人への言叶づかいもすごくて。そういう面と丶アインズ様と接している时や軽く小突かれた时に出る声が可爱かったり丶そのギャップにキュンとくるんだろうなと思います。
沼仓：アルベドの妄想力には谁もかなわないだろうなと(笑)。それは彼女の能力の高さゆえだと思いますし丶そこにあの见た目と声を加えたら最强のヒロインじゃないかなと。
原：本当に？
沼仓：うん。きれいでかわいくて丶暴走気味なところも。美しさゆえの恐ろしさもあって丶守护者统括としての强さもあって丶しかもギャグもできるし(笑)。全部の魅力を网罗してますね。なぜアインズ様がなびかないのか不思议ですよ。
原：ちょっとひいてる感が(笑)。
沼仓：爱が重すぎるのかな(笑)。そこが唯一の欠点なんでしょうね。
原：确かに。
沼仓：不思议なキャラで丶そこが魅力的だなと思います。でもまだ底が见えませんからね。全然本気出してないなと。アルベドの本気を见てみたい。
原：私も！
アインズは强さだけでなく优しさと残忍さ丶苦悩する姿が魅力
――そして仕えるアインズについては？
原：カッコ良さとかわいさを兼ね备えているなと思います。特にTVシリーズ前半では铃木悟さんの声が漏れ聴こえてくることが多くて丶この世界になじむまでかわいくて。みんなに対して威厳を持って接しながらも内面ではあわてていたり。物语を通じて丶徐々に心もアンデッドになっていって丶铃木さんの声が减っていくのが残念なんですけど丶そこは『ぷれぷれ』で楽しめるからいいかな(笑)。试行错误や苦悩しながらアインズとして振る舞っている姿は爱おしく感じるし丶好きです。
沼仓：见た目や态度などにラスボス感があって。ナーベにとっては创造主丶神的な存在として认识していて丶どんな感情を抱いているのかは考えたことはないけど丶この世界に来る前はさえない会社员だけどきっと优しい人だと思うんです。ゲームの世界で生きていく中で丶段々人の心を失っていく様子も描かれていて。でも根干には优しさや仲间への爱情は丶ナザリックでも见えて。
优しさと残忍さがせめぎ合っている感じが魅力的ですね。悩んでいる描写はないけど丶こちらが想像しちゃうんです。「アインズ様の中で今丶何が起こっているのかな？」「心の中はどうなっているんだろう？」って。孤独を感じさせるところはあるけど丶アルベドとしゃべっている时は楽しそうだし。すごく主人公っぽいなと思います。
原：今回の後编でも丶ナザリックのメンバーへの爱情や丶自分たちを害するものには冷静かつ残忍に振る舞うところとか丶いろいろなアインズ様の表情や内面が见えると思います。
主役がダークヒーローかつ魅力的なキャラたちとゲーム世界で成り上がる物语が引き付ける
――『オーバーロード』の魅力を挙げていただけますか？
原：正义侧ではないむしろ悪の侧の视点と主人公というのは新鲜で。ゲーム世界でアインズがどう成り上がっていくのか丶その过程やストーリーも引き付けられると思います。あとはキャラがたくさんいるのに丶个性的という言い方では表现できないほどのパンチのある人たちばかりで丶一人ひとりのキャラに魅力が诘まっていて丶そのキャラたちが络み合ったり丶戦い合うとその魅力が何倍にも増幅されて丶作品の世界を大きくしていって。见る侧の想像や期待を絶えず膨らませてくれるところが魅力かなと思います。
沼仓：ダークヒーロー的な作品は主人公も様々な感情や状况を背负っているから魅力的に映ると思うし丶海外の方にも人気があると闻きましたがそれもわかります。そして个性的なキャラたちが骂詈雑言を投げつけて(笑)。いろいろな振り切り方をしている作品だし丶原作を読んでも深くて丶ゲーム好きな方にも読み応えがあると思います。RPGやファンタジーが好きなコアな方だけでなく丶映像映えする作品なので丶アニメになって丶キャラから入っても楽しめるし丶いろいろな楽しみ方ができるのが强いなと思いました。
决まった2期に期待することは「一方その顷」？
――TVシリーズ2期の制作が発表されました。スクリーンで情报が映し出された瞬间に拍手が起こったのは聴こえていましたか？
沼仓：聴こえました。
原：うれしかったですね。拍手の音から皆さんの喜びや期待を感じて。周りの方からも2期はまだなの？ とよく闻かれていたし丶私自身も待ちに待った2期だったので。
――2期に期待することは？
原：守护者たちの出番がどのくらいあるのかなって(笑)。先日丶マーレ役の内山夕実ちゃんとラジオをやった时に话したんですけど丶もし守护者がアインズ様と行动を共にしていなかったり丶お留守だったとしても丶「一方その顷……」みたいに描いてほしいなって。各キャラのファンの方もたくさんいらっしゃると思うので丶メインシーン以外でも守护者やプレアデスの出番があるといいですね。
沼仓：本编は守护者の皆様にお任せします。守护者の皆様の本気を见せていただいて。私たちには『ぷれぷれ』がありますから。そちらで闲话休题的に丶紧迫した本编を解きほぐせればいいなと。虫丶虫言ってるナーベにクスっとしてもらって。
原：でも『ぷれぷれ』もあるのかな？
沼仓：ここまで来てやらないということはない……よね？ 本编と『ぷれぷれ』はセットみたいなものですから。そちらができれば私は十分です(笑)。
剧场映えする作品とわかりやすい総集编で予习して2期に备えよう！
――では现在丶剧场版後编が公开中ですので见どころと丶改めて2期シリーズへの意気込みをお愿いします。
原：剧场版後编は激しく丶壮大かつ致密な戦闘など大スクリーン向きのシーンがたくさんあるので丶TVシリーズをご覧になってくださった方も剧场で见てほしいです。総集编とうたっているにも関わらず丶特典がなくなるほど前売り券も売れたそうで丶皆さんの爱情や期待の高さも感じたし丶そんな方々の応援のおかげで2期ができることになったと本当に感谢しています。
また総集编ということで丶TVシリーズを见ていない方でもわかりやすくなっていると思いますので丶『オーバーロード』の魅力に触れてみてください。そして最後に。剧场が明るくなるまで一瞬もスクリーンから目を离さないでくださいね。
沼仓：TVシリーズはいろいろな谜が散りばめられていて丶それを剧场版という形で改めて见ることができて丶更にその先を见る机会丶演じるチャンスをいただけたことは丶たくさんの『オーバーロード』ファンの皆さんの応援と後押しのおかげです。
舞台はファンタジー世界で丶専门语もたくさん出てきて丶アルベドさんも长ゼリフが多いうえに早口で大変だったり丶役者阵にとっても挑戦しがいのある丶素敌な作品に巡り会えました。一丸となって顽张っていきたいと思います。『ぷれぷれ』を(笑)。2期が始まるまでに剧场版を见て丶しっかり予习して丶2期を楽しみに待っていてください。
TVアニメが人気を博し丶第2期の制作も决定した『オーバーロード』。同作の剧场版総集编として丶2月25日に公开された前编に続き丶『剧场版総集编 オーバーロード 漆黒の英雄』が3月11日から公开中です。
初日舞台あいさつに登场したアルベド役の原由実さんとナーベラル役の沼仓爱美さんに丶舞台あいさつ後にインタビュー！ 剧场版の见どころと作品とキャラの魅力丶そして発表されたTVアニメ2期シリーズへの意気込みを语っていただきました。
2人で作品について话せた舞台挨拶と待望のTVアニメ2期発表にうれしさいっぱい
――剧场版後编の公开初日と舞台あいさつを终えたばかりの感想は？
アルベド役 原由実さん(以下丶原)：満员になるほどたくさんの方が来てくださってうれしかったです。TVシリーズの2期决定という素敌なお知らせをすることができて丶私自身もうれしかったけど丶皆さんも喜んでくださっているのが伝わってきて幸せだなと思いました。あとトークコーナーは(沼仓)爱美とは仕事でもプライベートでも一绪の机会が多いので丶そんな2人でお届けできたこともうれしいです。
ナーベラル・ガンマ役 沼仓爱美さん(以下丶沼仓)：TVアニメの放送中には丶作品やナーベ(ナーベラル・ガンマ)についてのお话しをする机会があまりなくてアインズ様(アインズ・ウール・ゴウン／CV: 日野聡)と守护者の皆様にお任せしていましたが丶『ぷれぷれぷれあです』(※1)や本编でもナーベが活跃してくれたこともあって丶こういう机会をいただけてうれしかったです。そしてTVアニメから间隔は空いたけど丶満を持して第2期の発表をできて丶関わる身としても期待が高まっている気持ちが思わずあふれてしまった舞台あいさつでした。
※1 ぷれぷれぷれあです：TVアニメ『オーバーロード』のスピンオフ作品としてつくられたちびキャラアニメ。本编とはまた违った雰囲気のキャラクターたちを楽しめる内容となっています。
戦闘シーンがハードな後编丶剧场映えする映像と剧伴丶役者阵の演技
――剧场版後编をご覧になってどう思われましたか？
原：後编は戦闘がハードだなという印象があります。クレマンティーヌ(CV:悠木碧)の戦闘が描かれていますが丶前编で気になるところで终わっていて。悠木碧さんのお芝居が见ていて鸟肌ものだったので丶それを大きいスクリーンと素晴らしいスピーカーで観赏できるのは剧场版ならではかなと。あとシャルティア(CV:上坂すみれ)の冲撃的な姿も(笑)。前编もそうですが丶见応えがあるのに丶あっという间に感じるくらい凝缩されていると思います。
沼仓：剧场版が総集编の形になるにあたって丶TVシリーズはキャラが多いうえに1人ひとり浓くて丶そんな面々が缲り広げる物语は见どころばかりでどこを切り取って编集すればいいのか丶スタッフの皆さんもきっと悩むのではないかなと思っていましたが丶さすがですね。後编は激しい戦闘や紧迫した物语が缲り広げられる合间にアルベドの爱に満ちた暴走が见られたり丶ひと息入れつつ。
原：确かに(笑)。
沼仓：TVシリーズの流れはそのままだけど丶见やすいし丶わかりやすくなっているなと感じました。また元々丶音楽が素敌だなと思っていましたし丶皆さんのお芝居も映画馆の素晴らしい音响施设で聴きながら世界に入れるのは幸せで丶剧场で见るのにピッタリな作品だなと改めて思いました。
『ぷれぷれぷれあです』はパンドラズ・アクターが活跃!?
――剧场版の後编は本编の前に『ぷれぷれ』から始まりましたね。
原：本编後に入るのかなと思っていたらまさかの『ぷれぷれ』スタートで惊きました。しかも前编でのワナのエピソードも活用されていて。初见だったので丶いち视聴者として楽しめました。
沼仓：『ぷれぷれ』も好评をいただいて丶こうやって新作を作っていただけて丶しかも尺も长めなのでうれしいです。メイドなのに守护者の皆様を差し置いて心苦しい部分はありますけど丶せっかくの见せ场ですから(笑)。前编はハムスケがメインでしたが丶ナーベのハムスケ(CV: 渡辺明乃)に対する接し方が雑になっていくのがおもしろかったです。後编もパンドラズ・アクター(CV: 宫野真守)を中心にしたお话でテンポが良くて丶プレアデスやアインズ様たちもぶっとんでいて楽しかったです。
原：おもしろいよね。私がパンドラズ・アクターを好きなこともあるけど丶守护者もまともな人が谁もいなくて。皆さんのお芝居も本编とはちょっと违って……パンドラズ・アクターはブレないけど(笑)。『ぷれぷれ』でしか见えないプレアデスたちの表情も见られて。特にユリ(CV: 五十岚裕美)はまじめなキャラだけどかわいい言叶づかいが聴けたり丶プレアデスファンが更に増えるだろうなと思いました。『ぷれぷれ』で爆笑&ほっこりした後の本编は冒头から紧迫感があって丶落差がすごかったです(笑)。
アルベドとアインズの2ショットシーンはヒロインらしさ全开
――アインズVSクレマンティーヌ丶ナーベVSカジット(CV: 稲叶実)丶そしてアインズとシャルティアの激闘など见どころの多い後编ですが丶後编で印象に残っているシーンを挙げるとすれば。
原：アインズ様とシャルティアの戦いは魔法の応酬など丶手に汗握る紧张感と迫力で。でもアルベド的に言えば丶シャルティアとの圧倒的に不利な戦いに向かうアインズ様を一度は引き止めたり丶信じて见守るシーンなどヒロインらしい部分が见られたところです。
――アインズと2人きりで引き止めるシーンはアルベドの想いや涙など感动的で。その後丶戦いを见守るシーンでは正妻としての余裕も见られました。
原：その通りです！ 収録の时もあのシーンの时は珍しく人数が少なくて。アインズ様とパンドラズ・アクターくらい。私の中でも大切にしていたシーンだったので丶すごく集中して演じたことを思い出しました。
――ヒドインなど言われたりしてましたが丶まさにヒロインの面目跃如で。
原：変な姿とか顔の画角が崩れた瞬间など今までさんざんお见せしてきたので丶TVシリーズのEDで美しいアルベドが描かれていても「あれは谁？」とか言われたり(笑)。
沼仓：言われてた丶言われてた。
原：だからこそ丶アルベドの清らかな部分を……。
沼仓：アルベドの部分丶白い部分を。
原：みかんの白い筋をアルベドと言うらしいです(笑)。だからヒロインしているアルベドを见られてうれしかったです。
前编で入れた“ひと息”のアドリブとアインズから力の解放を许可されたシーンが印象的
――ナーベ的な印象的なシーンは？
沼仓：私は前编に印象深いシーンがありますね。ナーベは言叶数が少ないキャラなので丶戦闘シーンではアドリブを入れてなかったんですけど丶自主的に入れたところが1カ所ありまして。漆黒の剣の面々と最後に别れるところで丶ルクルットさんにいつもの通りに「早く行けゴミ」みたいなことを言った後丶「ふん」というひと息を入れたんです。
人间嫌いなナーベだけど丶漆黒の剣の4人と旅をしていくうちに一人ひとりを认识するようになって。ミドリムシとモンシロチョウくらいの差の认识くらいはできたのかなという部分をちょっとだけ见せたいなと思って丶ひと息入れたら采用してもらいました。何気ないシーンだけど丶後编で彼らが杀されたことに不快感を感じて丶その後のカジットとの戦闘シーンで彼らの剣を使うシーンがあったからこそ入れたかったんです。
――ナーベとカジット丶マジックキャスター同士の戦闘は挂け合いや心理戦など见応えがありました。
沼仓：魔法の咏唱はセリフが多くて丶长くて大変でしたけど(笑)。第3位阶までの魔法しか使えないという重しを付けられて丶カジットと戦っている时もイライラしているところで丶アインズ様から「力を解放していい」と许可を得た时丶至高の御方から指令を出される喜びでイライラやモヤモヤがすっと消えてゆくところも印象的で。秘密结社ズーラーノーンの干部であるカジットをやっと倒せるというより丶自分の创造主への想いのほうが絶対なんだと思えましたし丶自分なりに作ったナーベを出せたシーンでした。
――カジットが缲り出すスケリトルドラゴンがデカ过ぎて。しかも2体も。スクリーンいっぱい占拠するくらいで丶大画面だからこそ大きさを再确认できました。
沼仓：それをナーベは殴り倒すという(笑)。それでも守护者の皆様の足元にも及ばないということなので丶2期では守护者の皆様の本気がどれだけ见られるのか楽しみです。
原：私もぜひ见せたい！ あと印象的なシーンと言えばやっぱり新作シーンですね。皆さんだけでなく丶私も今後に期待や想像を膨らませることができました。
回を増すごとにわかった他キャラとの接し方やナザリックの绊
――ここまで『オーバーロード』に関わってきて丶最初の顷と印象など変わった点はありますか？
原：演じる机会を増すごとに他のキャラとの関系性丶守护者たちの立ち位置は最初の顷より深くなった気がします。アインズ様を巡ってのシャルティアとの争いだけでなく丶デミウルゴス(CV: 加藤将之)と冲突することもあって。他のキャラへの接し方や话し方に発见があったり。ナザリックの绊が深くなっていく実感もあるし丶演じやすくなりました。
沼仓：ダークヒーローもので丶ナザリックは悪いほうの団体ですが丶それゆえのカッコ良さや怪しさを感じていて。その雰囲気を常に出していなければいけないのかなと思っていました。またプレアデスはNPC(ノンプレーヤーキャラクター)であり丶守护者の皆様のほうが力も上ですし丶设定も多いので个性が强いだろうなと思っていたんですけど丶プレアデスはどのくらいなのかなと。
そして全员丶アインズ様に最上级の敬爱の念を抱いていて丶主の言うこと丶することは正解丶正义と考えていて丶それが大部分を占めているから丶固有の要素をどう出していったらいいのかなと悩んだり。でもドラマCDから演じさせていただくなかで自然と育てていただいた感じがして。深く考えずにナーベが出てくるようになったのが一番の変化ですね。
お互いのキャラの印象はアルベドが最强のヒロイン丶ナーベはギャップ萌え？
――お互いのキャラについてどう思いますか？
原：ナーベはドSみたいな感じで丶人への言叶づかいもすごくて。そういう面と丶アインズ様と接している时や軽く小突かれた时に出る声が可爱かったり丶そのギャップにキュンとくるんだろうなと思います。
沼仓：アルベドの妄想力には谁もかなわないだろうなと(笑)。それは彼女の能力の高さゆえだと思いますし丶そこにあの见た目と声を加えたら最强のヒロインじゃないかなと。
原：本当に？
沼仓：うん。きれいでかわいくて丶暴走気味なところも。美しさゆえの恐ろしさもあって丶守护者统括としての强さもあって丶しかもギャグもできるし(笑)。全部の魅力を网罗してますね。なぜアインズ様がなびかないのか不思议ですよ。
原：ちょっとひいてる感が(笑)。
沼仓：爱が重すぎるのかな(笑)。そこが唯一の欠点なんでしょうね。
原：确かに。
沼仓：不思议なキャラで丶そこが魅力的だなと思います。でもまだ底が见えませんからね。全然本気出してないなと。アルベドの本気を见てみたい。
原：私も！
アインズは强さだけでなく优しさと残忍さ丶苦悩する姿が魅力
――そして仕えるアインズについては？
原：カッコ良さとかわいさを兼ね备えているなと思います。特にTVシリーズ前半では铃木悟さんの声が漏れ聴こえてくることが多くて丶この世界になじむまでかわいくて。みんなに対して威厳を持って接しながらも内面ではあわてていたり。物语を通じて丶徐々に心もアンデッドになっていって丶铃木さんの声が减っていくのが残念なんですけど丶そこは『ぷれぷれ』で楽しめるからいいかな(笑)。试行错误や苦悩しながらアインズとして振る舞っている姿は爱おしく感じるし丶好きです。
沼仓：见た目や态度などにラスボス感があって。ナーベにとっては创造主丶神的な存在として认识していて丶どんな感情を抱いているのかは考えたことはないけど丶この世界に来る前はさえない会社员だけどきっと优しい人だと思うんです。ゲームの世界で生きていく中で丶段々人の心を失っていく様子も描かれていて。でも根干には优しさや仲间への爱情は丶ナザリックでも见えて。
优しさと残忍さがせめぎ合っている感じが魅力的ですね。悩んでいる描写はないけど丶こちらが想像しちゃうんです。「アインズ様の中で今丶何が起こっているのかな？」「心の中はどうなっているんだろう？」って。孤独を感じさせるところはあるけど丶アルベドとしゃべっている时は楽しそうだし。すごく主人公っぽいなと思います。
原：今回の後编でも丶ナザリックのメンバーへの爱情や丶自分たちを害するものには冷静かつ残忍に振る舞うところとか丶いろいろなアインズ様の表情や内面が见えると思います。
主役がダークヒーローかつ魅力的なキャラたちとゲーム世界で成り上がる物语が引き付ける
――『オーバーロード』の魅力を挙げていただけますか？
原：正义侧ではないむしろ悪の侧の视点と主人公というのは新鲜で。ゲーム世界でアインズがどう成り上がっていくのか丶その过程やストーリーも引き付けられると思います。あとはキャラがたくさんいるのに丶个性的という言い方では表现できないほどのパンチのある人たちばかりで丶一人ひとりのキャラに魅力が诘まっていて丶そのキャラたちが络み合ったり丶戦い合うとその魅力が何倍にも増幅されて丶作品の世界を大きくしていって。见る侧の想像や期待を絶えず膨らませてくれるところが魅力かなと思います。
沼仓：ダークヒーロー的な作品は主人公も様々な感情や状况を背负っているから魅力的に映ると思うし丶海外の方にも人気があると闻きましたがそれもわかります。そして个性的なキャラたちが骂詈雑言を投げつけて(笑)。いろいろな振り切り方をしている作品だし丶原作を読んでも深くて丶ゲーム好きな方にも読み応えがあると思います。RPGやファンタジーが好きなコアな方だけでなく丶映像映えする作品なので丶アニメになって丶キャラから入っても楽しめるし丶いろいろな楽しみ方ができるのが强いなと思いました。
决まった2期に期待することは「一方その顷」？
――TVシリーズ2期の制作が発表されました。スクリーンで情报が映し出された瞬间に拍手が起こったのは聴こえていましたか？
沼仓：聴こえました。
原：うれしかったですね。拍手の音から皆さんの喜びや期待を感じて。周りの方からも2期はまだなの？ とよく闻かれていたし丶私自身も待ちに待った2期だったので。
――2期に期待することは？
原：守护者たちの出番がどのくらいあるのかなって(笑)。先日丶マーレ役の内山夕実ちゃんとラジオをやった时に话したんですけど丶もし守护者がアインズ様と行动を共にしていなかったり丶お留守だったとしても丶「一方その顷……」みたいに描いてほしいなって。各キャラのファンの方もたくさんいらっしゃると思うので丶メインシーン以外でも守护者やプレアデスの出番があるといいですね。
沼仓：本编は守护者の皆様にお任せします。守护者の皆様の本気を见せていただいて。私たちには『ぷれぷれ』がありますから。そちらで闲话休题的に丶紧迫した本编を解きほぐせればいいなと。虫丶虫言ってるナーベにクスっとしてもらって。
原：でも『ぷれぷれ』もあるのかな？
沼仓：ここまで来てやらないということはない……よね？ 本编と『ぷれぷれ』はセットみたいなものですから。そちらができれば私は十分です(笑)。
剧场映えする作品とわかりやすい総集编で予习して2期に备えよう！
――では现在丶剧场版後编が公开中ですので见どころと丶改めて2期シリーズへの意気込みをお愿いします。
原：剧场版後编は激しく丶壮大かつ致密な戦闘など大スクリーン向きのシーンがたくさんあるので丶TVシリーズをご覧になってくださった方も剧场で见てほしいです。総集编とうたっているにも関わらず丶特典がなくなるほど前売り券も売れたそうで丶皆さんの爱情や期待の高さも感じたし丶そんな方々の応援のおかげで2期ができることになったと本当に感谢しています。
また総集编ということで丶TVシリーズを见ていない方でもわかりやすくなっていると思いますので丶『オーバーロード』の魅力に触れてみてください。そして最後に。剧场が明るくなるまで一瞬もスクリーンから目を离さないでくださいね。
沼仓：TVシリーズはいろいろな谜が散りばめられていて丶それを剧场版という形で改めて见ることができて丶更にその先を见る机会丶演じるチャンスをいただけたことは丶たくさんの『オーバーロード』ファンの皆さんの応援と後押しのおかげです。
舞台はファンタジー世界で丶専门语もたくさん出てきて丶アルベドさんも长ゼリフが多いうえに早口で大変だったり丶役者阵にとっても挑戦しがいのある丶素敌な作品に巡り会えました。一丸となって顽张っていきたいと思います。『ぷれぷれ』を(笑)。2期が始まるまでに剧场版を见て丶しっかり予习して丶2期を楽しみに待っていてください。
我是萌新
