――同じグループになってライバル意識もありました?
「『一緒に踊りたい』という気持ちが強かったです。『負けたくない』というより。あまりライバル意識は持たないんです。争うのが嫌いで仲良くやりたい人なので」。
――桜菜さんはあと、一番緊張してる「ガチガチクイーン」にも選ばれました。
「何でだろう? 緊張は全然しないんですよ。ダンスのコンテストで人前に出るのは慣れてるし、『おはスタ』の生放送も楽しくやれていて」。
――なぜ緊張しているように見られるんですかね?
「本番前とか、気合いを入れて真顔になってるから? 真顔すぎて、周りからは緊張してると思われてるのかもしれないですね。自分のなかではイメージトレーニングをしてるんです。『今日はこの立ち位置で……』とか。緊張なんて、したことないかも」。
――『おはスタ』でも最初から落ち着いて?
「最初の放送は少し緊張する感じでしたけど、もう全然楽しいです。でも昔は本当に人見知りで、人前に出るのは苦手でした。知らない人を見たら泣いちゃうぐらい(笑)。幼稚園でも1人ぼっちでした。ダンスを始めてから、それもなくなってきました」。
――桜菜さんから見て緊張しているメンバーは、塚田百々花さんということで。
「仲いいんですけど、自分で『めっちゃ緊張する! どうする?』と言ってくるんですよ。原宿駅前ステージでも、やることはいつも同じなのに『ヤバい! ヤバい!』って。なのに大きいテレビ番組に出るときは、逆に緊張しないんですよね。よくわからない子です(笑)」。
――「ダメだなぁと思う」は石井美優さんに入れてました。
「何もかもダメ。全体的にダメ(笑)。空気を読めないと言うんですかね? モノとしゃべるんですよ(笑)。録音する機材に『ねえ、ねえ』とか言ってたり。何を話しているのかは聞こえないんですけど。ずっとさなの顔を見ていてほっぺにツンツンしてきたり、意味がわからない行動をします。あと、私服もすごい。幼稚園児みたいな格好をしてたり(笑)。最近もめっちゃ透けてるブリブリな服にスニーカーを履いたり、レモンの柄のワンピースを着たり。とにかくヘンで目立つんです。ダメだなって思います(笑)」。
――そして、原宿駅前パーティーズ結成から1年が経ちましたが、桜菜さんが1年前の自分と比べて変わったと思うのはどんなところですか?
「『おはスタ』をやってから、目覚めが良くなりました。電車とかではすぐ起きられるんですけど、家では眠ったらあまり覚めない子で、昔は親に甘えてばかりでした。『誰かが起こしてくれる』って、目覚ましもかけずに寝ていて。でも、上京したら誰も起こしてくれないじゃないですか。携帯のアラームがブーッと鳴るだけ。昔は叩き起こされてましたけど、今は叩いてくれる人もいない。自分で起きなきゃダメだと思って毎日やっていたら、ちゃんと起きられるようになりました」。
――アラームが鳴ったらパッと。
「はい。あと、わがままも少しなくなりました。前はめっちゃわがままで『誰かがやってくれる』とずっと思っていたから、何にも成長しなかったんですね。上京してからは服も自分でたたむようになったし」。
――前はたたみもしなかったんだ。
「全部お母さん任せで、遊んでばかりでした。洗濯も全然しないし、料理もあまりしなくて。でも、こっちでは全部自分でやらないといけないから、何もかもできるようになりました。洗濯は寮母さんがやってくれますけど、たまにいないときとか、『この服を早く着たいから早く洗濯しないと』というときは自分で。大人になりました(笑)」。
――ふわふわの活動を通して成長したことは?
「それまでは歌いながら踊ったことがなかったんです。踊るだけだったから。歌って踊るようになって、マイクの位置とかめっちゃズレちゃってましたけど、持ち方は昔より上達したと思います。歌自体、こんなかわいい曲を歌ったことがなかったのが、毎日歌っていくうちに慣れてきました」。
――CDも2枚出ました。
「2枚目の『恋のレッスン』のMV撮影が一番の思い出です。前の日に自主練して、ロケバスに乗って、みんなでお泊りして、めちゃくちゃ楽しかったから。メンバーと1日ずっといることが初めてで、人数も多いし、修学旅行みたいでした。撮影も1枚目は振りと歌だけでしたけど、2枚目は服も制服、私服、歌の衣裳と三つ変わって、クラスのシーンでは勉強している子もいれば、紙くずを投げてる子がいたり。本当に女子校みたいで、面白かったです」。
――泊まりの夜も盛り上がったんですか?
「みんなで糸引きアメを食べました。でも次の日、朝早かったんです。私は普通に寝ましたけど、同じ部屋の子は寝るのが遅かったのか、朝の集合時間の何分か前なのに、誰も起きてこなくて。(高岡)志帆とよこたみと(塚田)百々花で、他の部屋の子はみんないるのに、自分の部屋の子だけ起きてこないから、ヤバいと思って起こしに行きました。特に百々花は起きるのが苦手で、揺すっても起こしても二度寝するぐらいなので(笑)」。
――2年目の目標にしていることは何ですか?
「モデル活動をしたいです。憧れの『Popteen』に出たいですね。一度出たことはあるんですけど、専属モデルになりたいです」。
――そのために努力していることもあります?
「夜寝る前に、身長を伸ばすココアを飲んでます」。
――そんなココアがあるんですか!?
「何かあるんですよ。おばあちゃんが買ってくれて、英語でちゃんと説明が書かれていて。読めないんですけど(笑)。あと、常にジャンプしてます。学校や楽屋でも。バスケットボールやバレーボールの選手は身長が高いじゃないですか。ジャンプしてるから伸びたのかなと思って」。
――成果は出てますか?
「まだそんなに。164㎝は欲しいんですよね。あと10㎝!」。
――では最後に、ふわふわとしてアピールしたいことを。
「原宿駅前ステージでは、一番後ろから見てもメンバーとの距離が近いし、光るランウェイがきれいです。原宿駅前パーティーズの4チームはどれも個性がありますけど、ふわふわと原駅ステージAはファッションショーでムチャ振りのお題を必ずやるんです。そういう挑戦もいろいろあって、楽しいと思います」。
――どんなお題がウケました?
「私が苦手なのは、“好きな男の子に告白”とか“男の子がキュンとするひと言”とか、そういうのです。難しいんですけど、いつも『別に好きじゃないけど』とかツンツンしたのを言ってます。何か意地悪したくなるので(笑)」。
兼次桜菜(かねし・さな)
所属ユニット:ふわふわ
ニックネーム:さーなー
生年月日:2002年5月14日(14歳)
出身地:沖縄県
血液型:A型