
来年の干支(えと)「酉(とり)」が描かれた巨大な「大(おお)絵馬」が京都市内の神社に登場し、境内が一足早い迎春の雰囲気に包まれている。
松尾大社(西京区)では境内の拝殿正面に、縦3・2メートル、横5・5メートル、重さ90キロの「大絵馬」がお目見えした。松尾大社では昭和58年から、参拝者に楽しんでもらおうと巨大絵馬を設置。年賀状の写真用に絵馬を撮るのを楽しみにしている人もいるという。
絵馬には、今年4月に死去した木版画絵師、井堂雅夫さんの作品が印刷され、酉のほか「開運」の文字や縁起のいいヒョウタンなども描かれている。井堂さんは平成25年から絵馬の原画を担当。生前に十二支の作品を完成させており、干支が一巡するまで井堂さんの作品を使用するという。
一方、護王神社(上京区)でも縦2・75メートル、横4・28メートルの巨大絵馬が登場。北野天満宮(同区)でも重さ約120キロのジャンボ絵馬が楼門に設置された。いずれも1月末まで設置する予定。