秋も深まり、もう11月!!
はやすぎて、びっくりします。
そして、千早のこれからも気になる・・
以下、175首の感想その1です。
ネタバレにもなりますので、未読の方はご注意ください。
「詩暢ーッ 先月収録した特番の放送 もうすぐや あんた見んの?」
と、部屋に飛び込んでくる詩暢ちゃん母。
興味なさげな詩暢ちゃん。
「張り合いないわ なんなの あんた 行く行く言うて明星会も行かんまんまやし」
(うっかり言うてしもたけど )
昔の明星会の様子を思い出す詩暢ちゃん。
「詩暢ちゃんに同年代の子当ててもしゃあないやろ」
「詩暢ちゃんのためにもならんし 相手の子が気の毒や」
(伊勢先生 伊勢先生の言うとおりやし それはいまでも なんも変わってへん
うちも 先生も)
ふと、一つの包みに視線をやる詩暢ちゃん。
「いつでも来てくれてええからな そうや かるた歴50年の記念に本を作ったんや
よかったら見てみてや」
そう言って渡されたのは「天地を動かす鬼神たれ」という伊勢先生の本。
***
いよいよ始まった番組「競技かるた最高峰の速さの秘密に迫る」
「あらー 真島くんじゃないの 晩ごはん食べた? 親子丼ならすぐ作れるわよ 食べる?」
「お母さん 静かにして」
ドキドキしながらテレビに釘付けになる千早と、千早母から親子丼をいただく太一。
周防さんが画面に映り、その前にいるのは太一。
「・・・・? ・・・・・!?」
画面を指さし、驚く千早。
表情を変えず、親子丼をもぐもぐと食べている太一。
白波会、福井南雲会、北央かるた会、各方面でも画面に映る太一に驚く。
「なにやってんのよ 太一~~~~~~ え~~~~」
「おばさん 親子丼うまいっス」
「えっ真島くんもテレビ出てんの!?」
「テレビ映えするわねえ♡」
「おれなんか 引き立て役です」
音の分析結果が次々と公表される。
「聴力検査の結果 高温も低音も平均値を上回る結果が出ました
これが第一の名人の速さの秘密といえるでしょう」
「名人はどうやってその能力を手に入れたんですか?」
「生まれつきと・・・・・・環境です」
「環境と言いますと?」
「専任読手の方 7名の百首の読み上げデータを揃えてるのはたぶん僕だけです」
「7人全員ってことは 最近全然大会で読まなくなった九頭竜葉子さんのも持ってんのか」
「レアすぎる」
名人になる前は家でずっと読み上げの音源を流していたと周防さん。
「上の句の頭だけ?」
と、周防さんに聞く詩暢ちゃん。
「そう」
「音とつながってても札とつながってないのはそのせいやったんですねえ
周防さんの天才の凄まじさときたら」
ふふふとイケズな笑いをする詩暢ちゃん。
詩暢ちゃんの検査の結果は・・・
聴力は一般の人と大差なく、読まれた札に視点を合わせることなく、一枚だけを払う正確さ
そして、速さがあるとのこと。
親子丼を食べ終えた太一が言う。
「若宮さんは目がいいんだと思った」
「どういうこと?」
「目と手の整合作用がすごい 運動神経がすごいってことになんのかな
ピアニストが目を閉じてもピアノが弾けるみたいな
見なくても もう札のありかがわかるし
そこに届くように自分の身体を正しくコントロールできてる
訓練でしか身につかねえ」
インタビューが続く。
「若宮さんは 基本一人で練習されているとか さびしくないですか?」
「うちなんか まだまだ下手でほかの人に迷惑かけてしまいますから 一人がお似合いです」
(訳) 自分より強い人がいないので練習にならない
「試合で全国の皆さんと対戦できるときはえろう楽しみで」
(訳)負けるわけがない
詩暢ちゃんのイケズがわかる新は吹き出す。
「でも うちのそばにはいつも百枚の札がいてくれますので
さびしいと思ったことはありません」
その時、詩暢ちゃんは伊勢先生の本を読んでいた。
「送り札は相手からの心の便り」
「決まり字の音の聴き分けは刺激的で情感たっぷりな未知との遭遇」
など、詩暢ちゃんには理解不能・・
「先生 意味わからんって言いにいかな」
画面の中の詩暢ちゃんに目が離せない千早。
「うちは 札はみんなこんくらいの小さな神様みたいに見えてます
みんなとってもかわいくてわがままです
この子たちとこの札たちと離れずに生きていくのが 私の夢です」
「この子 なんかすごいねー 愛が伝わってくる 千早かるたってそんなおもしろ・・・」
千歳が言い終わらないうちに、その場に立つ千早。
「お お母さん私 クイーン目指したい
勉強もがんばるから 必死にやるから クイーン戦に出たい 両方がんばるから」
(今年こそ 約束や)
詩暢ちゃんとの約束が心に灯る。
「かるたは引退じゃなかったの? 両方なんて無理でしょ あんた」
「千歳 黙ってて もう千早も・・・
クイーンになってどうするっていうのよ 」
「・・・・・お母さんは私になんになってほしいの?
看護師さんとか本屋さんとか べつに具体的にないでしょ?
なんかこうふんわり し・・・幸せになってほしいってくらいなもんでしょ?」
「ちがうわ 子供には 高確率で幸せになってほしいのよっ」
すごい形相に母に千早も千歳も驚愕。
「そのくらいのシンプルな望みなのに なんでうちの子たちは二人とも 大丈夫かどうか怪しい道ばっかり行って・・・」
「あれっ 真島くんなにしてるの?いいのよ食器なんか洗わなくて」
「やりますよ こんくらい 親子丼おいしかったです」
食器を洗いながら、太一は千早母に話す。
「おばさん 千早は周防名人に近い耳の良さがあります 」
「えっ 名人ってあの人? まさかー」
「でも聴力にもピークがあって 千早はいまかもしれない いつか‘‘感じ‘‘なくなる」
「じゃ もう遅いんで お邪魔しました」
「え!?太一言うだけ言って!?」
「失礼しまーす」
太一がいなくなり、話を続ける千早母。
「千早 できるの? 千早にそんな両立とか・・・
お財布的にも浪人してもらっちゃ困るのよ?」
「わ・・私 いい言葉知ってる 知ってるよ!
するよ両立!! がんばるよ両立!!」
「がんばるがんばるって言うだけじゃダメだね」
駒野(先生)の上達ポイントに沿って、策を上げていく千早。
「次の模試でどの大学かB判定をもらう
勉強時間はかるたとキッチリ半々にする
先生たちに毎日 添削してもらいに行く
ちがうかるた会にも修行にいく」
外に出て帰ろうとしている太一に声をかける千早。
「太一 ありがとうね」
「なにもしてねーよ」
「ありがとう ありがとうね 太一」
(やりたいことを思いっきりやるためには やりたくないことも思いっきりやるんだ)
************************************************
思わず、がんばれ!!と千早に声をかけたくなる175首でした。
そして、なんと次号からはお休み・・!!
年明けには再開予定という・・
い・・いつなんだ・・。。
しばらく続きが読めないと思うと、寂しいです~~~~~
はやすぎて、びっくりします。
そして、千早のこれからも気になる・・
以下、175首の感想その1です。
ネタバレにもなりますので、未読の方はご注意ください。
「詩暢ーッ 先月収録した特番の放送 もうすぐや あんた見んの?」
と、部屋に飛び込んでくる詩暢ちゃん母。
興味なさげな詩暢ちゃん。
「張り合いないわ なんなの あんた 行く行く言うて明星会も行かんまんまやし」
(うっかり言うてしもたけど )
昔の明星会の様子を思い出す詩暢ちゃん。
「詩暢ちゃんに同年代の子当ててもしゃあないやろ」
「詩暢ちゃんのためにもならんし 相手の子が気の毒や」
(伊勢先生 伊勢先生の言うとおりやし それはいまでも なんも変わってへん
うちも 先生も)
ふと、一つの包みに視線をやる詩暢ちゃん。
「いつでも来てくれてええからな そうや かるた歴50年の記念に本を作ったんや
よかったら見てみてや」
そう言って渡されたのは「天地を動かす鬼神たれ」という伊勢先生の本。
***
いよいよ始まった番組「競技かるた最高峰の速さの秘密に迫る」
「あらー 真島くんじゃないの 晩ごはん食べた? 親子丼ならすぐ作れるわよ 食べる?」
「お母さん 静かにして」
ドキドキしながらテレビに釘付けになる千早と、千早母から親子丼をいただく太一。
周防さんが画面に映り、その前にいるのは太一。
「・・・・? ・・・・・!?」
画面を指さし、驚く千早。
表情を変えず、親子丼をもぐもぐと食べている太一。
白波会、福井南雲会、北央かるた会、各方面でも画面に映る太一に驚く。
「なにやってんのよ 太一~~~~~~ え~~~~」
「おばさん 親子丼うまいっス」
「えっ真島くんもテレビ出てんの!?」
「テレビ映えするわねえ♡」
「おれなんか 引き立て役です」
音の分析結果が次々と公表される。
「聴力検査の結果 高温も低音も平均値を上回る結果が出ました
これが第一の名人の速さの秘密といえるでしょう」
「名人はどうやってその能力を手に入れたんですか?」
「生まれつきと・・・・・・環境です」
「環境と言いますと?」
「専任読手の方 7名の百首の読み上げデータを揃えてるのはたぶん僕だけです」
「7人全員ってことは 最近全然大会で読まなくなった九頭竜葉子さんのも持ってんのか」
「レアすぎる」
名人になる前は家でずっと読み上げの音源を流していたと周防さん。
「上の句の頭だけ?」
と、周防さんに聞く詩暢ちゃん。
「そう」
「音とつながってても札とつながってないのはそのせいやったんですねえ
周防さんの天才の凄まじさときたら」
ふふふとイケズな笑いをする詩暢ちゃん。
詩暢ちゃんの検査の結果は・・・
聴力は一般の人と大差なく、読まれた札に視点を合わせることなく、一枚だけを払う正確さ
そして、速さがあるとのこと。
親子丼を食べ終えた太一が言う。
「若宮さんは目がいいんだと思った」
「どういうこと?」
「目と手の整合作用がすごい 運動神経がすごいってことになんのかな
ピアニストが目を閉じてもピアノが弾けるみたいな
見なくても もう札のありかがわかるし
そこに届くように自分の身体を正しくコントロールできてる
訓練でしか身につかねえ」
インタビューが続く。
「若宮さんは 基本一人で練習されているとか さびしくないですか?」
「うちなんか まだまだ下手でほかの人に迷惑かけてしまいますから 一人がお似合いです」
(訳) 自分より強い人がいないので練習にならない
「試合で全国の皆さんと対戦できるときはえろう楽しみで」
(訳)負けるわけがない
詩暢ちゃんのイケズがわかる新は吹き出す。
「でも うちのそばにはいつも百枚の札がいてくれますので
さびしいと思ったことはありません」
その時、詩暢ちゃんは伊勢先生の本を読んでいた。
「送り札は相手からの心の便り」
「決まり字の音の聴き分けは刺激的で情感たっぷりな未知との遭遇」
など、詩暢ちゃんには理解不能・・
「先生 意味わからんって言いにいかな」
画面の中の詩暢ちゃんに目が離せない千早。
「うちは 札はみんなこんくらいの小さな神様みたいに見えてます
みんなとってもかわいくてわがままです
この子たちとこの札たちと離れずに生きていくのが 私の夢です」
「この子 なんかすごいねー 愛が伝わってくる 千早かるたってそんなおもしろ・・・」
千歳が言い終わらないうちに、その場に立つ千早。
「お お母さん私 クイーン目指したい
勉強もがんばるから 必死にやるから クイーン戦に出たい 両方がんばるから」
(今年こそ 約束や)
詩暢ちゃんとの約束が心に灯る。
「かるたは引退じゃなかったの? 両方なんて無理でしょ あんた」
「千歳 黙ってて もう千早も・・・
クイーンになってどうするっていうのよ 」
「・・・・・お母さんは私になんになってほしいの?
看護師さんとか本屋さんとか べつに具体的にないでしょ?
なんかこうふんわり し・・・幸せになってほしいってくらいなもんでしょ?」
「ちがうわ 子供には 高確率で幸せになってほしいのよっ」
すごい形相に母に千早も千歳も驚愕。
「そのくらいのシンプルな望みなのに なんでうちの子たちは二人とも 大丈夫かどうか怪しい道ばっかり行って・・・」
「あれっ 真島くんなにしてるの?いいのよ食器なんか洗わなくて」
「やりますよ こんくらい 親子丼おいしかったです」
食器を洗いながら、太一は千早母に話す。
「おばさん 千早は周防名人に近い耳の良さがあります 」
「えっ 名人ってあの人? まさかー」
「でも聴力にもピークがあって 千早はいまかもしれない いつか‘‘感じ‘‘なくなる」
「じゃ もう遅いんで お邪魔しました」
「え!?太一言うだけ言って!?」
「失礼しまーす」
太一がいなくなり、話を続ける千早母。
「千早 できるの? 千早にそんな両立とか・・・
お財布的にも浪人してもらっちゃ困るのよ?」
「わ・・私 いい言葉知ってる 知ってるよ!
するよ両立!! がんばるよ両立!!」
「がんばるがんばるって言うだけじゃダメだね」
駒野(先生)の上達ポイントに沿って、策を上げていく千早。
「次の模試でどの大学かB判定をもらう
勉強時間はかるたとキッチリ半々にする
先生たちに毎日 添削してもらいに行く
ちがうかるた会にも修行にいく」
外に出て帰ろうとしている太一に声をかける千早。
「太一 ありがとうね」
「なにもしてねーよ」
「ありがとう ありがとうね 太一」
(やりたいことを思いっきりやるためには やりたくないことも思いっきりやるんだ)
************************************************
思わず、がんばれ!!と千早に声をかけたくなる175首でした。
そして、なんと次号からはお休み・・!!
年明けには再開予定という・・
い・・いつなんだ・・。。
しばらく続きが読めないと思うと、寂しいです~~~~~