「アメリカみたいにただ俳優のギャラが高騰していくことが良いわけではなくて、“映画に出たら俳優さんはこんなにお金を稼げるのか!凄い!”と俳優を目指す子供たちが増えたらいいなと単純に思っていて。野球選手やサッカー選手を目指す子供達はいるけど、俳優やミュージシャンを目指す子供達が最近は減っているんじゃないかなと。将来役者になりたいと夢を持つ子供達が日本の映画産業の未来を作っていくと思うので、今から何かを変えていきたいという願望があるんです。日本の映画界に夢が持てるような前向きなエネルギーが育っていけばいいなと思います」
まだ具体的なプロジェクトではないが、映画関係者や俳優仲間…小栗と同じ考えを持つ人は集まりつつあるという。10代の頃から芸能界の第一線で活躍し、俳優としてだけではなく映画『シュアリー・サムデイ』で監督デビューを果たすなど確実にステップアップしてきた小栗流の夢の叶え方とは。
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「夢だけは見ていたいですし、それを言葉に出すことを大事にしています。言霊というものを僕は信じていて、言い続ければ叶う可能性もあるし、その言葉に賛同してくれる人達がふと現れることもある。有言実行という言葉がありますが、何も言わずに最終的には叶ってしまった、みたいなのもカッコいいですよね。でもそれってどちらも難しいことには変わりない。だったら言葉に縛られない感じで、“有言曖昧”みたいな感じで言葉に出していけばいいんじゃないでしょうか(笑)」
心に思いを持ち続けることが大切だと語る。そして最後に今後の目標についてもこう語った。
「いつまで生きていられるかわからないので、なるべく一瞬一瞬を大事にしていきたいなと思っています。新しいタイプの作品を作るのは今の時代なかなか難しいと思いますが、“普遍的で人の心にきちんと届く作品とはどういうものだろうか”と考えながら、これからも真摯に芝居と向き合っていきます」
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(取材・文 / 奥村百恵)
(写真 / RYUGO SAITO)
(スタイリスト / 臼井 崇 [THYMON Inc.]