21日から大阪公演が始まる舞台「里見八犬伝」で、八犬士の一人、犬山道節どうせつを演じます。12月の誕生日を控え、20代最後の仕事で、この舞台に携わることができて幸せです。
今回の作品では、道節は父親への屈折した思いを抱えた男として描かれます。父親は、男の子にとって大きな存在なので、道節の気持ちはよくわかる。
僕の場合、3人きょうだいの長男として、父には厳しくしつけられました。良くも悪くも典型的な「昭和のオヤジ」で、たたかれたこともあるし、家の外に出されたこともある。特に、ウソをついたり、遊びに夢中で門限を破ったりすると雷が落ちました。反発もしましたが、父に叱られなかったら僕は駄目な人間になっていたと思う。仕事を始めてから遅刻がほぼないのも、時間厳守をたたき込まれたから。今は父に感謝しています。
でも、厳しいだけではありません。夏休みや冬休みには家族旅行に行きました。必ず家族全員で、というのが両親の方針だったんです。思春期には恥ずかしかったけれど、おかげで家族との思い出がたくさんある。これは両親に感謝ですね。
12月の大千秋楽は、八犬伝の舞台である千葉・館山での公演です。千葉県出身の僕としては、八犬伝刊行200年の年に、故郷に錦を飾ることができたら本望です。家族も見に来てくれたらうれしいですね。(聞き手・鈴木美潮、写真・高橋はるか)
今回の作品では、道節は父親への屈折した思いを抱えた男として描かれます。父親は、男の子にとって大きな存在なので、道節の気持ちはよくわかる。
僕の場合、3人きょうだいの長男として、父には厳しくしつけられました。良くも悪くも典型的な「昭和のオヤジ」で、たたかれたこともあるし、家の外に出されたこともある。特に、ウソをついたり、遊びに夢中で門限を破ったりすると雷が落ちました。反発もしましたが、父に叱られなかったら僕は駄目な人間になっていたと思う。仕事を始めてから遅刻がほぼないのも、時間厳守をたたき込まれたから。今は父に感謝しています。
でも、厳しいだけではありません。夏休みや冬休みには家族旅行に行きました。必ず家族全員で、というのが両親の方針だったんです。思春期には恥ずかしかったけれど、おかげで家族との思い出がたくさんある。これは両親に感謝ですね。
12月の大千秋楽は、八犬伝の舞台である千葉・館山での公演です。千葉県出身の僕としては、八犬伝刊行200年の年に、故郷に錦を飾ることができたら本望です。家族も見に来てくれたらうれしいですね。(聞き手・鈴木美潮、写真・高橋はるか)