ウルトラマンノア
うるとらまんのあ
ウルトラマンノアとは、「ULTRA N PROJECT」の第1弾『ウルトラマンノア』に登場するキャラクターである。
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1 概要
2 主な技
2.1 ノア3大究極技
3 各作品での活躍
3.1 ウルトラマンネクサス
3.2 ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国
3.3 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!
4 宇宙の守護神
5 関連イラスト
6 関連タグ
「“NOA” NOSTALGIA 魂の原点回帰」
「諦めるな!!」
概要
CV:田中秀幸(ザ・ネクスト時),増谷康紀(ネクサス時)
身長:50メートル(ノアイージスを含む全高は55メートル)
体重:5万5000トン
年齢:35万歳以上(生命体かどうかも不明)
出身:不明
太古より全宇宙の平和を守り続ける伝説の存在で、光の国のウルトラ戦士からもウルトラマンキングと同様の伝説の超人と言われている。
永い時を越えて受け継がれてきた神秘の光とデュナミストの融合により誕生する光の巨人ウルトラマン・ザ・ネクスト及びウルトラマンネクサスの本来の姿であり、究極最終形態(ウルティメイト・ファイナル・スタイル)でもある。
なお、古よりその存在は並行宇宙の様々な知的生命体たちから認知されているようだが、その正体や出自についてはまったくと言って良いほど判明していない(『ネクサス』の漫画版で、"来訪者"たちは「ビーストの天敵として進化した生命体」若しくは「古の超文明が生み出した神」と推測しているが、それすらも憶測の域を出ないものである)。
眩い白銀の光を身に纏い、背中に備わる伸縮自在の翼「ノアイージス」の力で時空超越すら可能にし、神業の如き奇跡を発現させることが出来る。
必殺技のレパートリーこそ多いが、大半は未使用となっており、未だにその力の全貌は計り知れない。
その姿は、赤いラインが随所に見られた従来型ウルトラマンとは大きく異なり全身がほぼ銀一色で、赤い部分は胸部のエナジーコアのみである。また、眼に3本の縦筋が入っているのも特徴。体の銀色も従来のウルトラマンの銀色より遥かに光沢があり、まるで鏡の様な艶がある。その為撮影においてはあまりにピカピカ過ぎて体の表面にカメラやスタッフが映りこんでしまい、染料でわざと表面を曇らせる処置をしたほど(デザイナーの丸山浩氏としては銀メッキ処理のままがよかった様子)。
ライブステージはノアイージスが発光するなどの演出がとられたこともあった。
近年では喋る機会が多くなったウルトラ戦士の中でも、極めて寡黙。少なくとも映像作品では掛け声のみであり、そのことが後述のチートラマンの印象を強めていると思われる。(映像作品内でノアが声を発したのはネクストの姿の際にデュナミストの真木舜一と会話した際のみ)
しかし、主にその行動の指針としては「決して諦めない者への支援」という姿勢が強く見られる。事実、どの作品においてもノアがその力を貸した世界の人々は皆最後まで決して希望を捨てようとしない者達ばかりだった。
ノア自身、姿を表すときは基本的に自身が認めた適能者と一体化する形をとっており(例外と思われるのは現在、ダークザギを追ってM78ワールドに到来したときのみ)、自身が介入すること・姿を現すことはめったにない。
来訪者の星や地球にネクストの姿で訪れた時は赤き光の姿をしており、ゼロの精神世界に出現するなど、普段3次元世界にいるかすら不明。
「ウルトラマンを信じる人々の心」という要素が、極めて重要な位置を占めており、ヴィジュアルはもちろん、キャラクターコンセプトからして他のウルトラ戦士とは一線を画している存在である。
主な技
ここに記載されている技以外にも、電撃、絶対零度の冷気、隕石、幻影、反射技、意図的なその時不思議なことが起こったなど様々な技を使用可能。
なお、劇中では一度もメタフィールドを展開していないが、ネクサスの姿の時のみ使用可能な能力なのか、必要性がなかったため敢えて使用しなかったのかは不明である。
ライトニング・ノア
別名「稲妻超絶光線」。所謂スペシウム光線系統の技。
眩い七色の光線が敵を破壊する。有効射程距離は地上から撃って大気圏外へ余裕で届くほど長く、『ネクサス』最終話では、本来互角の威力のはずのダークザギの必殺技ライトニング・ザギをいとも簡単に押し戻し、設定上は超新星爆発を受けても生き延びる、不死身の肉体を持つとされるザギを文字通り消滅させた。これほどの威力を持ちながら、最強最大の必殺技とはされていない。
ノア・インフェルノ
1兆度の炎を纏った拳を相手に叩きつける。早い話がゼットンパンチ。これすらもノアにとっては必殺技ですらないというのだから恐ろしい。
『ネクサス』最終話ではこれ一発でダークザギを地上から炎の柱によって、大気圏外へと吹っ飛ばした。
なお、2015年になってやっと刊行された椎名高志作の漫画版では、書き下ろし漫画でライトニング・ノアを差し置いてまさかの見開きを獲得しており、この技のインパクトの強さが伺える。
グラビティ・ノア
両掌から放つ重力破壊光線。ダークザギが多用していたグラビティ・ザギのノア版。というよりこっちが本家。
ノア・スパーク
スパークした両腕から放つ牽制用の光の刃。ダークザギに対してはゼロ距離で使用しダメージを与えた。
シャイニング・ノア
全身から凄まじい光を放ち、敵を消滅させる。ずいぶんあっさりとした説明だが、何気にかなりとんでもない技である。早い話がウルトラニフラム。
ちなみに『ウルトラマンSTORY0』最終回でゾフィーがこれっぽい技を使っている。
ノア3大究極技
ノアイージスに秘められた力を解放して使用するノアの3つの最強技。なお、ダークザギにはノアイージスに相当する機関が存在しないため、これらを模した技は使用できない。
ノア・ザ・ファイナル
自身の全エネルギーと引き換えに相手を次元の狭間に封印する最大最後の大技。
雑誌展開でのダークザギとの戦いで使用し、ザギを封印し、光の国の存在する宇宙から『ネクサス』の宇宙へと戻した。
しかし、来訪者の星でのスペースビーストとの死闘で疲弊していたこともあってか、使用したノアはエネルギーを大幅に失い、以降『ネクサス』最終話までネクスト、ネクサスという不完全な姿で戦うことを余儀なくされた。
ディメンション・ノア
ノアイージスから発するディメンショナルエナジーによって時空を超える能力。これによってノアはあらゆる平行世界へと姿を現すことができる。ちなみに、光の国では一人のウルトラ戦士を別の宇宙へと送るのに光の国の全人口のエネルギーを必要としていた。
近年は共演の増加により、単に次元移動を行うことが出来るウルトラマンや宇宙人は増えているが、ノアは『ベリアル銀河帝国』『ウルトラマンX』の登場を見るに、多次元全てに自在に姿を現せる可能性すらある。
ウルティメイト・ノア
ノア3大究極技の一つとされているが未だに使用された記録はなく、詳細は一切不明。
各作品での活躍
ウルトラマンネクサス
2万年以上前、M80さそり座球状星団に住む異星人“来訪者”達の星がスペースビーストに襲われた際に降臨。星の住民を適能者に選んで一体化し、恐怖を糧に無限に増殖し続けるビーストとの激化する戦いを適能者を移り変えながら切り抜け、ついにビーストの殲滅に成功する。
そして自身もエネルギーを大量に使ってしまい、蓄積したダメージを癒すために星の内部で眠りにつく(漫画版では来訪者の星から去ったと来訪者は語っている)。
しかし、ビーストへの恐怖を克服出来なかった来訪者達は、自分達を守る守護神としてノアをモチーフに人造の巨人である「ウルティノイド・ザギ」を創り出すも、自己成長機能からゆがんだ自我が芽生えたザギが自身がノアの模造品であるという事実に気付き暴走。倒すべきビーストを逆に支配し使役する暗黒破壊神“ダークザギ”となってしまう。
ザギとスペースビーストによって星は壊滅状態となり、来訪者たちは苦肉の策として母星を爆破(超新星爆発)させ、ザギを滅ぼそうとする。しかしザギはそれにすらも耐え、同時に休眠していたノアも爆発に巻き込まれ、星の爆発によるエネルギーで生じた時空の歪みにザギと共に飲み込まれ消えていった。
その後辿り着いた別世界こそが光の国のある宇宙(M78スペース)であった。
怪獣軍団を従えたザギは光の国のウルトラマン達を襲い、その実力を持って大ピンチに陥れるが、彼を追ってノアも到来。ノアがウルトラ戦士と共闘したことで光の国でもノアの伝説が伝えられることとなる(『ウルトラマンギンガ』でタロウがダークザギのことを知っていたのはこのためだと思われる)。
シャイニング・ノアなどで怪獣軍団を一掃するが、既にザギやビーストとの度重なる激戦で疲弊していたノアの実力はザギと伯仲し決着はつかず、ノアはやむを得ず三大究極技の1つであるノア・ザ・ファイナルを発動。ザギの肉体を封印し、ノアもエネルギーのほとんどを消耗した。
そして最終的にノアイージスによる時空跳躍を使い、ノアは自分ごとザギを再びネクサスの世界へと飛ばした(雑誌展開『バトル・オブ・ドリーム』でのエピソード)。
この戦いによりザギは精神体となり、ノアも殆どの力を失いザ・ネクストという不完全な姿となってしまうが、ザギが地球に差し向けたスペースビースト第一号ビースト・ザ・ワンを追い自身も地球へと飛来。元航空自衛官の真木舜一と一体化し、ウルトラマン・ザ・ネクストの姿でザ・ワンに戦いを挑み、激戦の末にこれを倒すことに成功するが、この時のネクストの不完全な力ではビースト細胞を完全に消滅させることはできず、結果、世界中に散らばったザ・ワンのビースト細胞から多数のスペースビーストが発生することとなった(映画『ULTRAMAN』でのエピソード)。
その後、力を幾分取り戻したザ・ネクストはウルトラマンネクサスへと進化してビーストと戦い、デュナミスト達が命を懸けて希望を見出し、絆を紡いで行くことでさらに力を取り戻していき、本編最終回にて遂にノアとして復活を遂げる。
幾人もの人間が関わり合い束ねられた絆の光や、闘いを見守っていた人々がウルトラマンの記憶を取り戻したことでその絆の力をも吸収したノアは、本来同等の力といわれるはずのザギを終始圧倒し、最後は壮絶な光線の打ち合いに打ち勝ち完全に消滅させた。
ネクサス!
ダークザギの過ちを繰り返さないためか世界中に出現したスペースビーストの殲滅には乗り出さず、その後は孤門の中で人々の希望を信じて事態を静観していた様子。3年後、新たな闇の巨人ダークルシフェルの出現に際し、再び孤門と共にノアとなり立ち向かう(小説『再臨 -ドリームス-』でのエピソード)。
その後の消息についてははっきり語られていないが、後述する『ベリアル銀河帝国』が遥か未来の時間軸であることや、別の次元である『ウルトラマンX』の世界にもネクサスの姿で到来していたことなどを鑑みると、時期は不明だが地球を離れ、再び全宇宙を守護する神として活動しているものと思われる(時空を超えられるので明確な時系列は図りづらいかもしれないが)。
ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国
別次元の宇宙「アナザースペース」にて、世界を救う秘宝“バラージの盾”と共に伝説の存在として語り継がれ、ミラーナイトの故郷である鏡の星の奥深くに築かれたバラージ神殿にウルトラマンノアを模した石像が祀られていた(なお、バラージという名の神殿と神としてノアが関連付けられているのは『ウルトラマン』でのアントラー回のオマージュである)。当初は安易にバラージの盾の力を求めるナオ達にその力を授けず、ナオに「バラージの盾とは、全ての人々の心の中にある輝きである」と意思を伝えた。
物語の終盤にて、圧倒的な力で暴れ回るアークベリアルに対し、それでも尚諦めずに立ち向かうウルトラマンゼロと、ゼロの姿に勇気づけられ立ち上がったアナザースペース中の戦士や人々たちの心の光が結集し、形作られていく。
そしてエネルギー切れにより臨死状態だったゼロの精神の中に、ゼロが小さく見えるほどの巨大な姿で現れ、人々の心の光から完成したバラージの盾=ウルティメイトイージスを授けた。
なお、監督を務めた阿部雄一氏が後に語ったところによると、ノアを登場させたのは、「『宇宙全体を包括する存在』として登場でき、心の中でネクサスの存在があったため」としている。
ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!
平成ウルトラマンの総出演ということで、ネクサスの姿で登場する。
なお、ネクサスの姿であることについて、公式サイト(ネクサスの項目参照)でエタルガーとの激戦で体力を消耗したためかと推測されているが真相は不明。
なお、映画のパンフレットにはウルトラマンネクサスの紹介文に『変身する適能者を次々と変えて活躍したウルトラマン。本体はウルトラマンノアという時空を越える超戦士。』と記してある。紙面のスペースの都合若しくは「本来は」の誤植だったと考えてしまえばそれまでだが、これでは「ネクサスはノアから分かたれた分身」などとも読みとれるため、少々分かりにくい記述となっている。
映画本編においては、映画内の「光は絆だ。 誰かに受け継がれ、再び輝く」という台詞・掛け声のトーン・敵役・ジュネッスへの変身時の動作などの描写からデュナミストは姫矢准であるように描かれている。本来適能者によってネクサスの姿は変わるため、ネクサス24話と25話の間での話だったのかもしれない。
ちなみに新列伝85話のネクサス総集編においても今作の適能者が姫矢だと窺われる内容が幾つか含まれている。
なお、『ネクサス』本編の監督を務めた阿部雄一氏は、この時に登場したネクサスの詳細については明言を避けている(今後のメディア展開の都合や作中出たものが全てという考えがあるため)。
宇宙の守護神
その圧倒的な実力や独特の神秘性などから、ファンからは、ウルトラマンキングと同様、他のウルトラ戦士とは一線を画す存在であると認識されることも多い。
実際、基本的に介入を良しとせず、後進の成長を願いつつも、諦めず挑み続ける者には力を与える慈悲深さも併せ持っているなど、キングと共通する設定が見られる。また、キング同様戦闘する機会はかなり少なく、映像作品内で戦闘シーンを披露したのは2015年現在、『ネクサス』最終話のたった一度きり(時間に換算すれば5分にも満たない)であり、以降他作品へ客演する際にも、雑誌展開・映像作品を含めてネクサスの姿であることの方が圧倒的に多い(これは、バランスブレイカーすぎる存在であることや、テレビ本編での主役があくまでネクサスだったということも関係しているだろう)。
このため、現在では自らは力を行使せず、どうしようもない絶望的な状況に追い詰められてしまった戦士の前に力を授ける存在として登場することが多い。
その代表例がゼロにウルティメイトイージスを授けた『ベリアル銀河帝国』や『ウルトラマンX』での橘さゆり。
ウルティメイトイージスは以降もブレスレットとしてゼロの手元に残り、ゼロが新たな力を発揮する際にはこのブレスレットが関わることが多く、相対的にノアの強大さを示すこととなっている(ただし、ブレスレットにはノア以外に多くの人々の心の光とつながっている、という旨の発言を監督がしており、それ自体が独立した性能を備えている様子。とはいえ、そんな大層なものを与えることができる立場にいる時点で、相当すごいともいえるが)。
ちなみに、その後ウルトラマンエックスもゼロとの出会いを経て、一部ではあるがこのウルティメイトイージスの力を使えるようになり、間接的にではあるものの、別世界の戦士にも力を授けることとなった。
『ウルトラマンX』では、限界まで諦めず戦い続けた橘さゆりにエボルトラスターを授けるなど、前述の映画パンフレットのことも鑑みると、多次元の諦めないながらも自分の使命に悩む戦士達に自分の力の一部を授け、彼らを助ける存在となったとみることもできる。
こうした「どうしようもない絶望的な状況に追い詰められてしまった戦士の前に力を授ける存在」としての立ち位置を確立したことに加え、久々の映像作品登場となった『ベリアル銀河帝国』では、物語自体がRPGのような王道冒険譚となっており、登場シーン、EDの歌詞などから最近では本物の神様として扱われることも多い。

うるとらまんのあ
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1 概要
2 主な技
2.1 ノア3大究極技
3 各作品での活躍
3.1 ウルトラマンネクサス
3.2 ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国
3.3 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!
4 宇宙の守護神
5 関連イラスト
6 関連タグ
「“NOA” NOSTALGIA 魂の原点回帰」
「諦めるな!!」
概要
CV:田中秀幸(ザ・ネクスト時),増谷康紀(ネクサス時)
身長:50メートル(ノアイージスを含む全高は55メートル)
体重:5万5000トン
年齢:35万歳以上(生命体かどうかも不明)
出身:不明
太古より全宇宙の平和を守り続ける伝説の存在で、光の国のウルトラ戦士からもウルトラマンキングと同様の伝説の超人と言われている。
永い時を越えて受け継がれてきた神秘の光とデュナミストの融合により誕生する光の巨人ウルトラマン・ザ・ネクスト及びウルトラマンネクサスの本来の姿であり、究極最終形態(ウルティメイト・ファイナル・スタイル)でもある。
なお、古よりその存在は並行宇宙の様々な知的生命体たちから認知されているようだが、その正体や出自についてはまったくと言って良いほど判明していない(『ネクサス』の漫画版で、"来訪者"たちは「ビーストの天敵として進化した生命体」若しくは「古の超文明が生み出した神」と推測しているが、それすらも憶測の域を出ないものである)。
眩い白銀の光を身に纏い、背中に備わる伸縮自在の翼「ノアイージス」の力で時空超越すら可能にし、神業の如き奇跡を発現させることが出来る。
必殺技のレパートリーこそ多いが、大半は未使用となっており、未だにその力の全貌は計り知れない。
その姿は、赤いラインが随所に見られた従来型ウルトラマンとは大きく異なり全身がほぼ銀一色で、赤い部分は胸部のエナジーコアのみである。また、眼に3本の縦筋が入っているのも特徴。体の銀色も従来のウルトラマンの銀色より遥かに光沢があり、まるで鏡の様な艶がある。その為撮影においてはあまりにピカピカ過ぎて体の表面にカメラやスタッフが映りこんでしまい、染料でわざと表面を曇らせる処置をしたほど(デザイナーの丸山浩氏としては銀メッキ処理のままがよかった様子)。
ライブステージはノアイージスが発光するなどの演出がとられたこともあった。
近年では喋る機会が多くなったウルトラ戦士の中でも、極めて寡黙。少なくとも映像作品では掛け声のみであり、そのことが後述のチートラマンの印象を強めていると思われる。(映像作品内でノアが声を発したのはネクストの姿の際にデュナミストの真木舜一と会話した際のみ)
しかし、主にその行動の指針としては「決して諦めない者への支援」という姿勢が強く見られる。事実、どの作品においてもノアがその力を貸した世界の人々は皆最後まで決して希望を捨てようとしない者達ばかりだった。
ノア自身、姿を表すときは基本的に自身が認めた適能者と一体化する形をとっており(例外と思われるのは現在、ダークザギを追ってM78ワールドに到来したときのみ)、自身が介入すること・姿を現すことはめったにない。
来訪者の星や地球にネクストの姿で訪れた時は赤き光の姿をしており、ゼロの精神世界に出現するなど、普段3次元世界にいるかすら不明。
「ウルトラマンを信じる人々の心」という要素が、極めて重要な位置を占めており、ヴィジュアルはもちろん、キャラクターコンセプトからして他のウルトラ戦士とは一線を画している存在である。
主な技
ここに記載されている技以外にも、電撃、絶対零度の冷気、隕石、幻影、反射技、意図的なその時不思議なことが起こったなど様々な技を使用可能。
なお、劇中では一度もメタフィールドを展開していないが、ネクサスの姿の時のみ使用可能な能力なのか、必要性がなかったため敢えて使用しなかったのかは不明である。
ライトニング・ノア
別名「稲妻超絶光線」。所謂スペシウム光線系統の技。
眩い七色の光線が敵を破壊する。有効射程距離は地上から撃って大気圏外へ余裕で届くほど長く、『ネクサス』最終話では、本来互角の威力のはずのダークザギの必殺技ライトニング・ザギをいとも簡単に押し戻し、設定上は超新星爆発を受けても生き延びる、不死身の肉体を持つとされるザギを文字通り消滅させた。これほどの威力を持ちながら、最強最大の必殺技とはされていない。
ノア・インフェルノ
1兆度の炎を纏った拳を相手に叩きつける。早い話がゼットンパンチ。これすらもノアにとっては必殺技ですらないというのだから恐ろしい。
『ネクサス』最終話ではこれ一発でダークザギを地上から炎の柱によって、大気圏外へと吹っ飛ばした。
なお、2015年になってやっと刊行された椎名高志作の漫画版では、書き下ろし漫画でライトニング・ノアを差し置いてまさかの見開きを獲得しており、この技のインパクトの強さが伺える。
グラビティ・ノア
両掌から放つ重力破壊光線。ダークザギが多用していたグラビティ・ザギのノア版。というよりこっちが本家。
ノア・スパーク
スパークした両腕から放つ牽制用の光の刃。ダークザギに対してはゼロ距離で使用しダメージを与えた。
シャイニング・ノア
全身から凄まじい光を放ち、敵を消滅させる。ずいぶんあっさりとした説明だが、何気にかなりとんでもない技である。早い話がウルトラニフラム。
ちなみに『ウルトラマンSTORY0』最終回でゾフィーがこれっぽい技を使っている。
ノア3大究極技
ノアイージスに秘められた力を解放して使用するノアの3つの最強技。なお、ダークザギにはノアイージスに相当する機関が存在しないため、これらを模した技は使用できない。
ノア・ザ・ファイナル
自身の全エネルギーと引き換えに相手を次元の狭間に封印する最大最後の大技。
雑誌展開でのダークザギとの戦いで使用し、ザギを封印し、光の国の存在する宇宙から『ネクサス』の宇宙へと戻した。
しかし、来訪者の星でのスペースビーストとの死闘で疲弊していたこともあってか、使用したノアはエネルギーを大幅に失い、以降『ネクサス』最終話までネクスト、ネクサスという不完全な姿で戦うことを余儀なくされた。
ディメンション・ノア
ノアイージスから発するディメンショナルエナジーによって時空を超える能力。これによってノアはあらゆる平行世界へと姿を現すことができる。ちなみに、光の国では一人のウルトラ戦士を別の宇宙へと送るのに光の国の全人口のエネルギーを必要としていた。
近年は共演の増加により、単に次元移動を行うことが出来るウルトラマンや宇宙人は増えているが、ノアは『ベリアル銀河帝国』『ウルトラマンX』の登場を見るに、多次元全てに自在に姿を現せる可能性すらある。
ウルティメイト・ノア
ノア3大究極技の一つとされているが未だに使用された記録はなく、詳細は一切不明。
各作品での活躍
ウルトラマンネクサス
2万年以上前、M80さそり座球状星団に住む異星人“来訪者”達の星がスペースビーストに襲われた際に降臨。星の住民を適能者に選んで一体化し、恐怖を糧に無限に増殖し続けるビーストとの激化する戦いを適能者を移り変えながら切り抜け、ついにビーストの殲滅に成功する。
そして自身もエネルギーを大量に使ってしまい、蓄積したダメージを癒すために星の内部で眠りにつく(漫画版では来訪者の星から去ったと来訪者は語っている)。
しかし、ビーストへの恐怖を克服出来なかった来訪者達は、自分達を守る守護神としてノアをモチーフに人造の巨人である「ウルティノイド・ザギ」を創り出すも、自己成長機能からゆがんだ自我が芽生えたザギが自身がノアの模造品であるという事実に気付き暴走。倒すべきビーストを逆に支配し使役する暗黒破壊神“ダークザギ”となってしまう。
ザギとスペースビーストによって星は壊滅状態となり、来訪者たちは苦肉の策として母星を爆破(超新星爆発)させ、ザギを滅ぼそうとする。しかしザギはそれにすらも耐え、同時に休眠していたノアも爆発に巻き込まれ、星の爆発によるエネルギーで生じた時空の歪みにザギと共に飲み込まれ消えていった。
その後辿り着いた別世界こそが光の国のある宇宙(M78スペース)であった。
怪獣軍団を従えたザギは光の国のウルトラマン達を襲い、その実力を持って大ピンチに陥れるが、彼を追ってノアも到来。ノアがウルトラ戦士と共闘したことで光の国でもノアの伝説が伝えられることとなる(『ウルトラマンギンガ』でタロウがダークザギのことを知っていたのはこのためだと思われる)。
シャイニング・ノアなどで怪獣軍団を一掃するが、既にザギやビーストとの度重なる激戦で疲弊していたノアの実力はザギと伯仲し決着はつかず、ノアはやむを得ず三大究極技の1つであるノア・ザ・ファイナルを発動。ザギの肉体を封印し、ノアもエネルギーのほとんどを消耗した。
そして最終的にノアイージスによる時空跳躍を使い、ノアは自分ごとザギを再びネクサスの世界へと飛ばした(雑誌展開『バトル・オブ・ドリーム』でのエピソード)。
この戦いによりザギは精神体となり、ノアも殆どの力を失いザ・ネクストという不完全な姿となってしまうが、ザギが地球に差し向けたスペースビースト第一号ビースト・ザ・ワンを追い自身も地球へと飛来。元航空自衛官の真木舜一と一体化し、ウルトラマン・ザ・ネクストの姿でザ・ワンに戦いを挑み、激戦の末にこれを倒すことに成功するが、この時のネクストの不完全な力ではビースト細胞を完全に消滅させることはできず、結果、世界中に散らばったザ・ワンのビースト細胞から多数のスペースビーストが発生することとなった(映画『ULTRAMAN』でのエピソード)。
その後、力を幾分取り戻したザ・ネクストはウルトラマンネクサスへと進化してビーストと戦い、デュナミスト達が命を懸けて希望を見出し、絆を紡いで行くことでさらに力を取り戻していき、本編最終回にて遂にノアとして復活を遂げる。
幾人もの人間が関わり合い束ねられた絆の光や、闘いを見守っていた人々がウルトラマンの記憶を取り戻したことでその絆の力をも吸収したノアは、本来同等の力といわれるはずのザギを終始圧倒し、最後は壮絶な光線の打ち合いに打ち勝ち完全に消滅させた。
ネクサス!
ダークザギの過ちを繰り返さないためか世界中に出現したスペースビーストの殲滅には乗り出さず、その後は孤門の中で人々の希望を信じて事態を静観していた様子。3年後、新たな闇の巨人ダークルシフェルの出現に際し、再び孤門と共にノアとなり立ち向かう(小説『再臨 -ドリームス-』でのエピソード)。
その後の消息についてははっきり語られていないが、後述する『ベリアル銀河帝国』が遥か未来の時間軸であることや、別の次元である『ウルトラマンX』の世界にもネクサスの姿で到来していたことなどを鑑みると、時期は不明だが地球を離れ、再び全宇宙を守護する神として活動しているものと思われる(時空を超えられるので明確な時系列は図りづらいかもしれないが)。
ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国
別次元の宇宙「アナザースペース」にて、世界を救う秘宝“バラージの盾”と共に伝説の存在として語り継がれ、ミラーナイトの故郷である鏡の星の奥深くに築かれたバラージ神殿にウルトラマンノアを模した石像が祀られていた(なお、バラージという名の神殿と神としてノアが関連付けられているのは『ウルトラマン』でのアントラー回のオマージュである)。当初は安易にバラージの盾の力を求めるナオ達にその力を授けず、ナオに「バラージの盾とは、全ての人々の心の中にある輝きである」と意思を伝えた。
物語の終盤にて、圧倒的な力で暴れ回るアークベリアルに対し、それでも尚諦めずに立ち向かうウルトラマンゼロと、ゼロの姿に勇気づけられ立ち上がったアナザースペース中の戦士や人々たちの心の光が結集し、形作られていく。
そしてエネルギー切れにより臨死状態だったゼロの精神の中に、ゼロが小さく見えるほどの巨大な姿で現れ、人々の心の光から完成したバラージの盾=ウルティメイトイージスを授けた。
なお、監督を務めた阿部雄一氏が後に語ったところによると、ノアを登場させたのは、「『宇宙全体を包括する存在』として登場でき、心の中でネクサスの存在があったため」としている。
ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!
平成ウルトラマンの総出演ということで、ネクサスの姿で登場する。
なお、ネクサスの姿であることについて、公式サイト(ネクサスの項目参照)でエタルガーとの激戦で体力を消耗したためかと推測されているが真相は不明。
なお、映画のパンフレットにはウルトラマンネクサスの紹介文に『変身する適能者を次々と変えて活躍したウルトラマン。本体はウルトラマンノアという時空を越える超戦士。』と記してある。紙面のスペースの都合若しくは「本来は」の誤植だったと考えてしまえばそれまでだが、これでは「ネクサスはノアから分かたれた分身」などとも読みとれるため、少々分かりにくい記述となっている。
映画本編においては、映画内の「光は絆だ。 誰かに受け継がれ、再び輝く」という台詞・掛け声のトーン・敵役・ジュネッスへの変身時の動作などの描写からデュナミストは姫矢准であるように描かれている。本来適能者によってネクサスの姿は変わるため、ネクサス24話と25話の間での話だったのかもしれない。
ちなみに新列伝85話のネクサス総集編においても今作の適能者が姫矢だと窺われる内容が幾つか含まれている。
なお、『ネクサス』本編の監督を務めた阿部雄一氏は、この時に登場したネクサスの詳細については明言を避けている(今後のメディア展開の都合や作中出たものが全てという考えがあるため)。
宇宙の守護神
その圧倒的な実力や独特の神秘性などから、ファンからは、ウルトラマンキングと同様、他のウルトラ戦士とは一線を画す存在であると認識されることも多い。
実際、基本的に介入を良しとせず、後進の成長を願いつつも、諦めず挑み続ける者には力を与える慈悲深さも併せ持っているなど、キングと共通する設定が見られる。また、キング同様戦闘する機会はかなり少なく、映像作品内で戦闘シーンを披露したのは2015年現在、『ネクサス』最終話のたった一度きり(時間に換算すれば5分にも満たない)であり、以降他作品へ客演する際にも、雑誌展開・映像作品を含めてネクサスの姿であることの方が圧倒的に多い(これは、バランスブレイカーすぎる存在であることや、テレビ本編での主役があくまでネクサスだったということも関係しているだろう)。
このため、現在では自らは力を行使せず、どうしようもない絶望的な状況に追い詰められてしまった戦士の前に力を授ける存在として登場することが多い。
その代表例がゼロにウルティメイトイージスを授けた『ベリアル銀河帝国』や『ウルトラマンX』での橘さゆり。
ウルティメイトイージスは以降もブレスレットとしてゼロの手元に残り、ゼロが新たな力を発揮する際にはこのブレスレットが関わることが多く、相対的にノアの強大さを示すこととなっている(ただし、ブレスレットにはノア以外に多くの人々の心の光とつながっている、という旨の発言を監督がしており、それ自体が独立した性能を備えている様子。とはいえ、そんな大層なものを与えることができる立場にいる時点で、相当すごいともいえるが)。
ちなみに、その後ウルトラマンエックスもゼロとの出会いを経て、一部ではあるがこのウルティメイトイージスの力を使えるようになり、間接的にではあるものの、別世界の戦士にも力を授けることとなった。
『ウルトラマンX』では、限界まで諦めず戦い続けた橘さゆりにエボルトラスターを授けるなど、前述の映画パンフレットのことも鑑みると、多次元の諦めないながらも自分の使命に悩む戦士達に自分の力の一部を授け、彼らを助ける存在となったとみることもできる。
こうした「どうしようもない絶望的な状況に追い詰められてしまった戦士の前に力を授ける存在」としての立ち位置を確立したことに加え、久々の映像作品登場となった『ベリアル銀河帝国』では、物語自体がRPGのような王道冒険譚となっており、登場シーン、EDの歌詞などから最近では本物の神様として扱われることも多い。
