言い返すスバルに彼は己の前髪をさっと撫でつけ、それから勝ち誇るように微笑みを浮かべて空を仰いだ。
「なるほど。ユーリとして見る空は、浴びる風は、こんな気分だったか」
「ああ?」
「思えばあのときも、いつもとは空の色が違うように見えてきたように思い出せてね。それだけの話だ」
「わけがわからねぇ。気取るなキザ野郎」
浸っている雰囲気の肩を押して、スバルは縁側にどっかりと座り込む。そのスバルの態度に苦笑し、ユリウスは日差しを眩しがるように目を細めた。
気まずくなる会話の雰囲気を、それ以外の雰囲気でどうにか追い払う。
もちろん、話した内容が記憶から消えるわけではないし、しこりが胸に残っているのは否めない。それでも、そればかりを引きずらないように協力はできる。
――離れたところから見れば、そんな二人は普通の友人同士に見えるのだった
「なるほど。ユーリとして見る空は、浴びる風は、こんな気分だったか」
「ああ?」
「思えばあのときも、いつもとは空の色が違うように見えてきたように思い出せてね。それだけの話だ」
「わけがわからねぇ。気取るなキザ野郎」
浸っている雰囲気の肩を押して、スバルは縁側にどっかりと座り込む。そのスバルの態度に苦笑し、ユリウスは日差しを眩しがるように目を細めた。
気まずくなる会話の雰囲気を、それ以外の雰囲気でどうにか追い払う。
もちろん、話した内容が記憶から消えるわけではないし、しこりが胸に残っているのは否めない。それでも、そればかりを引きずらないように協力はできる。
――離れたところから見れば、そんな二人は普通の友人同士に見えるのだった