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IP属地:湖北1楼2014-06-23 23:01回复
    00_prologue
    ryou_0367
    ——身体の芯まで冻り付くような、寒い冬の日だった。
    ryou_0368
    俺はあの日、见てはいけないものを见てしまったんだ。
    ryou_0369
    その光景は、俺の最も根源的な、深い场所の何かを激し
    く动揺させ、逃げるように家に帰った后、俺は高热を出
    した。
    ryou_0370
    どうして?——あんなのおかしい。
    ryou_0371
    なぜ?——どうして谁もおかしいって思わないの?
    ryou_0372
    俺は混乱していた。どうしても理解できなかった。
    ryou_0373
    考えることすら头が拒绝した。
    ryou_0374
    そう、それは——异常なことだったから。
    ryou_0375
    俺の一部が、あの日を境に壊れてしまった。
    ryou_0376
    世の中は、堪え切れないほどの嫌悪に満ちたものがある
    と知ったから。
    ryou_0377
    ——そしてあいつは、俺の中で、モンスターになった。


    IP属地:湖北2楼2014-06-23 23:41
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      01_1 はじまりの日
      yuta_1026 【裕太】
      「みんなーおっはよ~~!」
      オレはいつも通り、元気よく声を上げて教室に入った。
      见惯れた早起き组の面々が笑って挨拶を返してくれる。
      boy0_0000 【男子】
      「おう。おはよ、蓝川」
      gir0_0000 【女子】
      「蓝川くん、今朝は洗濯物干して来たんでしょ!」
      yuta_1027 【裕太】
      「うん、もちろん! 今日は晴れてよかったよ~」
      ここのところ雨が続いてたから、今日は溜まってたもの
      全部干して来た。
      1人暮らしだから量は大したことないんだけど、部屋干
      しが嫌いでずっと我慢してたから。
      それにしても、最近ホント凉しくなって来てかなり気分
      がいい。なんたって今年の夏はひどかった。
      バイト三昧で体力低下してたせいもあると思うけど、と
      にかく夏バテがひどくて、ただでさえ薄っぺらい体なの
      にそのせいでまた体重减っちまったし。
      ryou_0378 【谅】
      「おはよう裕太。なんか今朝はいつもに増して元気がい
       いな」
      yuta_1028 【裕太】
      「谅おはよう! あ、やっぱ分かる? へへー実はさ…
       …」
      ryou_0379 【谅】
      「どうせ特売かタダメシかボーナスだろ?」
      yuta_1029 【裕太】
      「うっ!? な、何で分かったんだ……谅、お前エスパ
       ーか!?」
      ryou_0380 【谅】
      「谁だって分かるよ……裕太の行动パターンはさ」
      呆れたようにため息つかれて、ちょっと耻ずかしくなる。
      オレってそんなに分かりやすい……?
      でも、谅がオレの幼なじみだからすぐ颜色読めちゃうっ
      ていうのも绝対あると思う! コイツ、ホント异常なく
      らい锐いんだから!
      ryou_0381 【谅】
      「しかし……何だってお前、こんな生活になっちゃった
       んだろうな」
      yuta_1030 【裕太】
      「え? こんな生活、って?」
      ryou_0382 【谅】
      「お前なあ……。はあ。顺応性がよすぎるって言うか、
       忘れっぽいって言うか……。以前はこうじゃなかった
       ことくらい、覚えてるだろ?」
      yuta_1031 【裕太】
      「……ああ! なんだ、そういう意味か!」
      谅に言われるまで素で忘れてた。确かにオレ、この生活
      に驯染み过ぎて、まだ家族と暮らしてた顷のこと忘れか
      けてるのかも……。
      家族と暮らしてた顷って言っても、まだ1年も経ってな
      いんだけど。
      なにせ急な展开だったから、オレは泣き言言う暇もなく
      この生活に顺応してたって言うか。
      ryou_0383 【谅】
      「だけどさ、おじさまももう少し生活费上げてくれたっ
       ていいのにな。いくらお前が家族の反対押し切ってこ
       っちに残ったからってさ」
      yuta_1032 【裕太】
      「べ、别にいいんだ。オレはこれでもやれてるんだから」
      ryou_0384 【谅】
      「……お前は、九州に行く気ないわけ?」
      yuta_1033 【裕太】
      「ないに决まってるじゃん! 何のためにバイト诘め込
       んでまでこっちに残ってると思ってんだよ!」
      ryou_0385 【谅】
      「……ん? そう言えば、何のためだ?」
      yuta_1034 【裕太】
      「えっ? えーと……それは……」
      yuta_1035 【裕太】
      「……九州、コワイから」
      ryou_0386 【谅】
      「ハア?……九州の何が怖いんだよ」
      yuta_1036 【裕太】
      「え、えっと……」
      yuta_1037 【裕太】
      「……九州男児、とか」
      ryou_0387 【谅】
      「…………」
      yuta_1038 【裕太】
      「……ごめん。うそ」
      yuta_1039 【裕太】
      「りょ、谅と……离れたく、なかったし」
      ryou_0388 【谅】
      「……ハア?」
      yuta_1040 【裕太】
      「なっ……何だよ!」
      ryou_0389 【谅】
      「お前ね……嘘ならもうちょっと信凭性のある内容にし
       ろよな」
      yuta_1041 【裕太】
      「…………」
      ……実のところ、东京に残ったのは结构耻ずかしい理由
      だったりする。
      そもそもこの生活苦の始まりは、急に决まった亲父の転
      勤だった。
      亲父は天国屋っていう百货店に役员として勤めてる。
      天国屋って言うのは今年で创业100年の老舗百货店で、
      立ち上げたのは俺のひいじいちゃんで……つまり、蓝川
      の血筋は创业者一族ってやつなんだ。
      その天国屋が100周年を记念して福冈に新店舗を作っ
      て、常务取缔役の亲父はそこの総括责任者として阵头指
      挥をとるために転勤が决定して。
      どんな事情があったんだか知らないけどかなり急な话で、
      オレはこの楽才学园に入学したばっかりの春先にそれを
      知らされたってわけ。
      で、亲父と母さんは当然家族ごと福冈に行く気でいたら
      しいんだけど、そこでオレが残るって言い出した。
      だってせっかく入ったばっかの学园転校するなんて嫌だっ
      たし、何より……ハハオヤ离れ、したかったんだ。
      ryou_0390 【谅】
      「まあ、お前なりに考えての行动だと思うけどさ。おば
       さまも寂しがってるだろうな。裕太のこと、すごく可
       爱がってたし」
      yuta_1042 【裕太】
      「う、うん……そうかも、しんないけど。……そろそろ
       母さんも子供离れしてくれないと、困るよ」
      ryou_0391 【谅】
      「……へえ。お前がそんなこと言うなんてな」
      yuta_1043 【裕太】
      「ど、どういう意味だよ」
      ryou_0392 【谅】
      「いや、别に? 成长したなあと思ってさ」
      yuta_1044 【裕太】
      「うっ……ど、どうせオレは……」
      そう。今回の1人暮らしは、オレが自他共に认めるマザ
      コンだからこそ、决意したことだった。
      母さんがすごく寂しがってるのは、クソ亲父の毎周かけ
      てくる电话で知ってる。
      あの亲父、自分が何言ってもダメだって知ってるから母
      さん引き合いに出してこっちに来いってうるさいんだ。
      だけど、何言われたってオレは东京を离れないって决め
      てる。今回のことはチャンスなんだ。亲父の干渉からも、
      母さんの依存からも逃れるための。
      yuta_1045 【裕太】
      「子供がいなきゃ寂しいなら、いっそのこと、兄ちゃん
       が福冈店に転勤すればいいのに。どうせ同じ会社なん
       だから」
      ryou_0393 【谅】
      「あー……无理だろ」
      yuta_1046 【裕太】
      「え? なんで? そりゃ今は札幌店勤务だけどさ、そ
       のくらいどうにでも……」
      ryou_0394 【谅】
      「违うって。どうせアイツ、女切れたことないんだから
       同栖でもしてるよ。歳も歳だし、そろそろ结婚の话と
       かないの?」
      yuta_1047 【裕太】
      「ええっ!? 结婚……全然想像つかないなあ……」
      オレの兄ちゃんは今年で27歳。そう言えば结婚しても
      おかしくない年齢だけど、そんな话闻いたこともない。
      大学出て亲父と同じ会社に就职して、すぐに名古屋に転
      勤になった。2年くらいいて、その后少し东京に戻って
      来たけど、また今度は札幌に転勤。
      だから、もうずっと东京にはいないけど、时々帰って来
      たりするし、电话もしてる。
      结婚なんてそんな重要な话があったら、闻いてないはず
      ないんだけどなあ。オレが1人暮らし始めてからは心配
      してよく电话くれるけど、そんな话题にはならない。
      ryou_0395 【谅】
      「……ま、いいや。あんなヤツの话。なあ、ところでさ」
      yuta_1048 【裕太】
      「うん?」
      廊下の方からどたばた烦い足音と叫び声が闻こえ、物す
      ごい势いで教室のドアが开いた。
      haga_0307 【???】
      「よっしゃあ!! いちばん乗りッ!!」
      先头で走り込んできたヤツに続いて、息せき切った2人
      が飞びこんできた。
      boy1_0001 【男子1】
      「ふっざけんな、お前さっきシャツ引っ张りやがっただ
       ろ芳贺っ!」
      boy2_0001 【男子2】
      「うあ~なんだよー。あんな赌けしなきゃよかったぜ~
       今月厳しいのに……」
      haga_0308 【芳贺】
      「あっははは! 今更おせーよ! 约束通り、放课后お
       前らのおごりな!」
      騒がしく教室に駆け込んできたのは、芳贺とバスケ部の
      连中だった。
      谁が教室へ一番に駆け込むか赌けをしていたらしく、
      今朝もまた芳贺が胜ったらしい。
      运动部の朝练が终わるこの时间帯、いつも教室は急に赈
      やかになる。
      ryou_0396 【谅】
      「おはよう芳贺」
      haga_0309 【芳贺】
      「ん? おう! 广瀬、今日も早いなあ! お、蓝川。
       お前昨日も相変わらずバイトだったんだろ」
      yuta_1049 【裕太】
      「え? うん。そうだけど」
      haga_0310 【芳贺】
      「ボケーッとした颜してさあ、かなり疲れてんじゃね?
       たまには休んだらどうなんだよ」
      yuta_1050 【裕太】
      「べ、别に疲れてないって! オレ元からこういう颜な
       の!」
      ryou_0397 【谅】
      「芳贺。とりあえず廊下は走るなよ。お前とぶつかった
       ら相手がただじゃ済まないんだから」
      haga_0311 【芳贺】
      「あぁ、わりわり。だっていきなりコイツらが竞争だ!
       とか言い出すからさー」
      boy1_0002 【男子1】
      「嘘つけよ! 最初に言い出したのお前だろーが!」
      haga_0312 【芳贺】
      「あれ? そうだっけ? まあどうでもいいじゃん。と
       りあえずおごり、忘れんなよ!」
      芳贺达はハイテンションで喋りながら、いつもたまり场
      にしてる教室の角のスペースに移动して行った。
      まるで岚が通过してったみたいだ……。
      yuta_1051 【裕太】
      「あいつらいっつも元気だよなー」
      ryou_0398 【谅】
      「裕太だってそうだろ。……そんな体のどこに毎日遅く
       までバイトして学校も皆勤赏なエネルギーがあるのか
       知りたいよ」
      yuta_1052 【裕太】
      「そんな体は余计! 惯れだよ惯れ! ところで谅、さ
       っきの话の続きって?」
      ryou_0399 【谅】
      「ああ! そうそう。あのな、また母のお弟子さんから
       残暑见舞いにたくさんお菓子を顶いたんだ。もしよか
       ったら……」
      yuta_1053 【裕太】
      「わっ! 本当!? もらうもらう!!」
      条件反射で思わずがくがく颔くと、谅は目を丸くした后、
      はあー、なんて深くため息ついてる。
      ryou_0400 【谅】
      「……まったく、食いつきがいいんだから。もうちょっ
       と远虑したら?」
      yuta_1054 【裕太】
      「し、仕方ないだろ! 生きるためなの!」
      ryou_0401 【谅】
      「生きるため、ねえ。……育ちはいいクセに、何でこん
       な风になっちまったんだか……」
      それにしても、持つべきものは裕福な友人って感じだ。
      谅からはこの前お中元の残りをもらったばっかりなんだ
      けど、食费が浮いて本当に助かってる。
      谅の母亲はテレビに出るくらい有名なお茶の先生。お弟
      子さんもたくさんいて、しょっちゅう赠り物贳うからい
      つも処分に困ってる。
      父亲は大学教授で时々心理学の本も出版してるし、両亲
      共に颜が広くて冠婚葬祭のときなんか本当に大変らしい。
      この楽才学园は结构ブルジョアな家の学生が多いんだけ
      ど、その中でも谅の家は际立ってると思う。
      だけど谅自身は、目立つのが嫌いな性格だから、亲のこ
      と言われるのはあんまり好きじゃないみたいだ。
      もう入学してしばらく経つから驯染んできたけど、やっ
      ぱり最初は闻かれる度にいつもうんざりした颜してたな
      あ。
      授业の始まりを告げるチャイムが鸣って、皆それぞれ席
      に着き始める。
      ryou_0402 【谅】
      「お。じゃあまた后でな」
      yuta_1055 【裕太】
      「うん! 谅~、ありがとな! マジ助かる!」


      IP属地:湖北3楼2014-06-24 00:06
      回复
        ryou_0403 【谅】
        「はいはい。お前の生活楽になるなら、俺も嬉しいよ」
        そう言いながら、谅は自分の席に戻って行った。
        ……それにしても、なんだか最近ついてるかもしれない。
        昨日はファミレスのバイトでボーナス贳えたし、今日は
        谅に残暑见舞いの残り贳えるし!
        これはきっと、普段から顽张ってるオレに神様がご褒美
        くれてるに违いない!
        いいこと続きだと、悲しいかな逆境に惯れてるオレとし
        てはちょっとだけ不安になったりもするんだけど、今は
        ゴロゴロ喉でも鸣らしたい気分。
        これで家に帰ったら洗濯物がカラッと乾いてれば、ホン
        トに言うことなしだ!
        次は移动教室の时间だ。
        皆と一绪にぞろぞろと実験室へ向かいながら、オレは涌
        き上がってくる空腹にため息をついた。
        もうちょっと我慢すれば、あと少しで昼休みだ。时计な
        んか见なくても、腹时计がそう告げている。
        腹の虫がうずく。
        yuta_1056 【裕太】
        「ひもじい……」
        ryou_0404 【谅】
        「……お前はいつも饥えてるなあ。腹の虫くらい饲い驯
         らせよ」
        yuta_1057 【裕太】
        「だって~今朝はギリギリまで寝てたから、朝饭食って
         ないんだ。あー。この化学の时间终わったら、早弁…
         …」
        ……あれ? そうだ、次は化学の时间だった。ふと気付
        いて、腕に抱えたノートの色を见る。
        yuta_1058 【裕太】
        「あ。オレ、ノート间违えた。物理持って来ちゃった!」
        ryou_0405 【谅】
        「バカだな。早く取りに戻れよ」
        yuta_1059 【裕太】
        「あう……」
        空腹のせいで注意力散漫。次の时间名簿顺に当てられる
        予感がするし、先生に怒られると更にお腹空くし……。
        オレは仕方なく、1人で教室に舞い戻った。
        早くしないと授业が始まっちまう。
        オレはあせってドアを开けた。
        yuta_1060 【裕太】
        「あれ?」
        てっきり谁もいないと思っていた教室には、1人だけ残
        ってた。
        いや、残ってたっていうか、今来たんだろうな。多分。
        yuta_1061 【裕太】
        「おい、滝沢ー。何寝てんだよ」
        ……寝てるみたいだし、声かけない方がいいのか?
        とりあえず无言のまま自分の席にノートを取りに行くと、
        気配に気付いたのか、机に突っ伏していた滝沢はのろの
        ろと身を起こした。
        长身の滝沢は、眠そうな颜でオレの方を振り返った。
        taki_0074 【滝沢】
        「……よお。蓝川、サボリか?」
        yuta_1062 【裕太】
        「违うよ、ノート取りに戻って来たの。滝沢、授业行か
         ないのか?」
        taki_0075 【滝沢】
        「かったるい……」
        yuta_1063 【裕太】
        「えー。お前、単位大丈夫なのかよ? 行こうぜ。せっ
         かく来たんだからさ」
        taki_0076 【滝沢】
        「昨日あんま寝てねーんだよ。また次の授业までここで
         寝てる」
        yuta_1064 【裕太】
        「マジで? 时间、间に合ったのに出ないなんてもった
         いないなあ……」
        别にオレは优等生でもなんでもないけど、滝沢に対して
        だけは、小言みたいなこと言いたくなる。
        だってコイツだらしなさ过ぎるんだもん。さすがに心配
        だよ。
        そりゃ滝沢はモデルなんて大変な仕事もしてるから、撮
        影とかで来られないときも多いんだろうけど。
        コイツの场合、それだけじゃない気がするし……。
        taki_0077 【滝沢】
        「なんだよ、そんなに出て欲しいのか?」
        yuta_1065 【裕太】
        「出て欲しいって言うか……だってさ、留年とか、し
         んどいじゃん? 眠いなら、まあぶっちゃけ授业中
         寝てりゃいいんだしさ」
        taki_0078 【滝沢】
        「……じゃあお前、お目覚めのチューしてよ。そした
         ら行く」
        yuta_1066 【裕太】
        「な、何だよそれ! するわけねーだろ、バカ!」
        taki_0079 【滝沢】
        「あーあ。つれないなあ、蓝川は」
        yuta_1067 【裕太】
        「も、もういいっ、胜手に寝てろよ!」
        相変わらず人を马鹿にしたようなニヤけて缔まりのない
        滝沢の颜にムカッとして、オレはノートを取り出すとす
        ぐに教室を出た。
        滝沢のヤツ、いっつもああだ。しょっちゅう変なこと言
        ってオレのことからかって游んでる。
        まあ、ある意味気に入られてはいるらしい。だって滝沢
        がオレ以外の男子と话してるの、见たことないから。
        いっつも游びまくってて学校もサボりがちの滝沢は、た
        まに登校すれば一体何人いるのか分からないガールフレ
        ンドたちとしか话さない。
        见た目も派手な滝沢は、亲も派手。父亲が芸能プロダク
        ションの社长で母亲が女优。そんな环境だから、滝沢は
        ギョーカイ人って种类の人たちと、ほぼ毎晩豪游してる。
        たまに呼ばれてついてくといつもおごりだし、ウマいも
        ん食えるし、滝沢自身のキャラもオレの周りには他じゃ
        いないから、结构一绪にいて楽しいんだ。
        ……なんてこと、绝対に谅の前じゃ言えないんだけどさ。
        ryou_0406 【谅】
        「おい、ノートあったのか?」
        yuta_1068 【裕太】
        「わわっ!」
        考え事をしながら歩いていた俺は、突然话しかけられて
        飞び上がった。
        ryou_0407 【谅】
        「ん? なんだよ。その颜」
        yuta_1069 【裕太】
        「な、なんで谅まで戻って来たんだ?」
        ryou_0408 【谅】
        「いや、别に。もしかしてノート见つかんないのかと思
         って」
        yuta_1070 【裕太】
        「大丈夫だよ、あったから! さ、さっさと行こうぜ!」
        ryou_0409 【谅】
        「? ああ」
        怪讶そうな谅の手を引っ张って、俺はずんずん歩き出し
        た。
        ふう~~。危ない危ない。もう少し教室出るのが遅かっ
        たら、谅と滝沢钵合わせしてたな。
        この2人はなぜかかなり仲が悪くて、特に谅なんかはオ
        レが滝沢といるだけでしばらく不机嫌になっちまう。
        别にオレ、悪いことしたわけじゃないのに、妙にビクビ
        クしなきゃいけなくて……谅って一度怒るとなかなか収
        まんないから厄介なんだよな。
        多分家庭环境で品行方正に育ってる谅は、滝沢のだらし
        ないのが我慢できないんだと思う。
        っていうか、人间の好き嫌い、激しいだけかもしれない
        けど。
        ようやく待ちに待った昼休みがやって来た!
        オレはバイト先のコンビニから恵んでもらった调理パン
        を次々と机の上に放り投げる。
        yuta_1071 【裕太】
        「わーーい!! 食うぞー!!」
        ryou_0410 【谅】
        「なんだ。早弁するとか言っといて结局食べなかったの
         か」
        手作りらしい弁当を広げながら、谅が珍しそうに言う。
        yuta_1072 【裕太】
        「うん、食うの早过ぎても放课后のバイトの最中、腹鸣
         っちゃうし」
        昼ご饭はいつも谅と食べる。时々芳贺のグループも混ざ
        るかな。でも、芳贺たちはたいてい早弁してて、昼休み
        はすぐ体育馆に行っちゃうんだけど。
        滝沢はいっつも女の子に囲まれてどっか消える。手作り
        弁当もほとんど毎日贳ってるみたいで、オレは时々おこ
        ぼれに预かったりして。
        tech_0000 【教师】
        「おーい。樱井ー。樱井はいるかー?」
        ryou_0411 【谅】
        「……ん? なんだろ」
        いざ封を切ってかじりつこうとしたそのとき、担任の先
        生が教室に颜を出した。
        颜を上げたらバッチリ目が合って、思わずオレは问いか
        ける。
        yuta_1073 【裕太】
        「先生、樱井がどうかした?」
        tech_0001 【教师】
        「ああ。これ、渡したかったんだけどなあ。あいつどこ
         にいるか知ってるか? 蓝川」
        yuta_1074 【裕太】
        「え? うん、知ってるけど……急ぎなんですか?」
        tech_0002 【教师】
        「ああ、まあな、昼休みまでにと言われてたんだが……
         うーん。蓝川、お前届けてくれないか?」
        yuta_1075 【裕太】
        「ん、分かりました。いいですよー」
        tech_0003 【教师】
        「よろしく頼むぞ。すまんな、これから会议なんだ。
         ……あ、念のため言っとくが、その中身见るなよ」
        yuta_1076 【裕太】
        「へ? あ、はい」
        先生はオレにずっしりとしたファイルを渡すと、さっさ
        と教室を出て行った。
        ryou_0412 【谅】
        「……裕太。お前、樱井が昼休みどこにいるか知って
         たのか」
        yuta_1077 【裕太】
        「うん。写真部の部室にいるよ。いつも1人で」
        ryou_0413 【谅】
        「何で知ってるんだ?」
        yuta_1078 【裕太】
        「えーと、何でだっけ。前に部室で饲ってる小鸟触らせ
         てもらったことあるんだよなあ」
        ryou_0414 【谅】
        「小鸟!? 写真部で饲ってんのか?」
        yuta_1079 【裕太】
        「っていうか、樱井本人じゃないか? そもそも写真部
         って、樱井1人だけみたいだし」
        ryou_0415 【谅】
        「ふーん……そうなのか。あの樱井がねえ」
        谅はなんだか不思议そうな颜してる。樱井が小鸟饲って
        んの、そんなに変なのかな?
        ryou_0416 【谅】
        「しっかしお前って何気に交友関系広いよな。樱井とま
         で付き合いあるなんて初耳だ」
        yuta_1080 【裕太】
        「え、そう? 樱井、いいヤツだよ。无表情だけど优し
         いし」
        ryou_0417 【谅】
        「お前にかかっちゃ谁だっていいヤツだろ。……まいい
         や、さっさと行って来いよ。写真部」
        yuta_1081 【裕太】
        「うん」
        オレは先生に頼まれた重いファイルを抱えて、教室を出
        た。
        それにしても、樱井のヤツ、先生に何頼んでたんだろう?
        こんな重たいファイルだから、何か调べものでもしてる
        んだろうか。
        yuta_1082 【裕太】
        「……樱井って谜だらけだからなあ……」
        オレが樱井と少し付き合いがあること、谅が惊くのも无
        理なかった。樱井は教室の中じゃ、ほとんど口なんか利
        かないし。
        そりゃ授业中に指されれば答えるし必要な会话だってちゃ
        んとする。
        ただ、どうでもいいお喋りとか全然しないんだ。いつも
        本読んでるだけで。
        だからっていじめられてるってわけでもない。反対に、
        樱井は学年一の秀才で、家はここら辺じゃいちばん大き
        い病院やってるからみんなから一目置かれてる。
        あれ? でもそう言えば本当に何でオレ、樱井と喋るよ
        うになったんだっけ?
        オレは写真部の部室の前で立ち止まった。いるかな?
        yuta_1083 【裕太】
        「樱井ー」
        saku_0098 【樱井】
        「……蓝川か」
        樱井は、丁度小鸟にエサをやっているところだった。
        樱井によくなついてる黄色い小鸟。确か、名前はゲルプ
        っていう、黄色って意味のドイツ语だったはず。物覚え
        の悪いオレでも、珍しかったから覚えてる。


        IP属地:湖北4楼2014-06-24 00:09
        回复
          haga_0318 【芳贺】
          「んなこたねえよ、楽しいし! じゃあな蓝川! バイ
           トもほどほどにしとけよ!」
          わしわしっと大きな手の平で头抚でて、芳贺は廊下の向
          こうに走ってった。
          芳贺は确か、バスケ部と柔道部と空手部をかけ持ちして
          る。兄贵肌っていうか面倒见がいいっていうか、頼まれ
          れば运动部に限りどこでも出张していく感じ。
          今日は空手部の日かあ。うちの学校の空手部も别に弱い
          わけじゃないと思う。时々朝礼とかで表彰されてんの见
          るし。
          芳贺本人に详しく闻いたことはないけど、周りの连中の
          话じゃ、芳贺の家は近所でも有名な空手一家みたいだ。
          わざわざ助っ人に呼ばれるくらいだもんな。
          yuta_1117 【裕太】
          「部活かあ……」
          楽才に入学して以来、オレにはずっと縁のないものだ。
          芳贺とか见てるとすごい楽しそうだなって思うけど、オ
          レはそんな暇ないもんな。
          それぞれの部活动のジャージを来た学生とすれ违いなが
          ら廊下を歩く。
          窓から见える校庭で集合をかけるサッカー部の笛の音が
          响いた。その向こうに広がる空は少しずつ赤みを帯びて
          夜の风を吹かせ始める。
          どんどん、日が短くなって来たな。
          そのことになんだかちょっとだけ寂しさを覚えつつ、オ
          レは今日も日课のバイト先へと向かった。
          yuta_1118 【裕太】
          「ふう~……。疲れたぁ~」
          バイトも无事终了して、クタクタになった体を引き摺る
          ようにして歩く。
          こういう疲れももう惯れっこなんだけど、明日が土曜日
          で休みだと思うとなんだかドッと1周间の疲れが押し寄
          せるんだ。
          もちろん、明日も夕方からシフト入ってるんだけど、や
          っぱり学校がある日よりもずっと体はらくちんで。
          yuta_1119 【裕太】
          「今日はシャワー浴びてすぐ寝よっと……」
          気が付くと独り言言ってるオレ。自覚すると耻ずかしい
          けど、なんだか癖になっちゃってるみたいで、なかなか
          直らない。
          こんな风になっちゃったの、やっぱり1人暮らしって静
          かで寂しいからなんだよな。なんて、ちょっとしんみり
          したりして。
          そんなことを考えながら歩いていると、いつのまにかア
          パートの近くまで来ていた。早く帰って风吕入ろうっと。
          yuta_1120 【裕太】
          「……あれ?」
          ……ふと、おかしなことに気が付いた。
          通りから见たオレの部屋、……电気ついてる……。
          あそこ、オレの部屋だよな? 2阶の左から2番目、っ
          て数える必要もないくらい完璧にオレの部屋だよな!?
          yuta_1121 【裕太】
          「え?……え? 嘘だろ……」
          ドクンドクン。心臓の音が头に直接响いて来る。
          まさか……空き巣!? 盗るもんなんて何もないのに!
          オレは思わず、駆け足になった。
          アパートの前までくると、足音をしのばせ阶段を上る。
          yuta_1122 【裕太】
          「だ、……谁……?」
          恐る恐るドアを开ける。
          もし本当に空き巣だったら答えるわけないって分かって
          るけど、でも一応、问いかけてみる。
          ドアの隙间から见た部屋の中は一见何も変わってない。
          ……ん? いや、ちょっと违う?
          何にも盗られてはいないみたいだけど……なんか、见覚
          えのない荷物が増えてるような……?
          オレはますます混乱して、なぜか敬语で部屋の中に向かっ
          て呼びかけた。
          yuta_1123 【裕太】
          「お、おーい……。どなたか、いらっしゃるんですかー
           ……」
          syuu_0254 【???】
          「……ん? 何やってんだ。部屋にも入らないで」
          yuta_1124 【裕太】
          「わぁああッ!?」
          いきなり背后から声かけられて、オレは文字通り飞び上
          がった!!
          yuta_1125 【裕太】
          「な、な、な……っ」
          syuu_0255 【???】
          「……おいおい。そんなに惊くなって。忘れられたのか
           って、こっちが悲しくなるだろ?」
          yuta_1126 【裕太】
          「に……兄ちゃん……!」
          ————そこにいたのは、札幌にいるはずの……兄ちゃ
          んだった。
          yuta_1127 【裕太】
          「も~……兄ちゃんは……! 来るなら来るって、ちゃ
           んと言っておいてくれよ!!」
          syuu_0256 【周平】
          「あっはは! 悪い悪い。ちょっとびっくりさせてみた
           くてさ」
          yuta_1128 【裕太】
          「ちょっとどころじゃないよ……はあ。心臓止まるかと
           思った」
          兄ちゃんがオレの部屋に荷物を置いて、タバコを买いに
          行ったその直后にオレが帰って来たらしかった。
          久しぶりに会った兄ちゃんは……そりゃ、嬉しいけど、
          心の准备ができてなかったせいもあって、なんだか気耻
          ずかしい。
          ……ああ、でも本当に懐かしい。……兄ちゃんだ。数ヶ
          月ぶりに会う、兄ちゃんだ。
          yuta_1129 【裕太】
          「……ところで、何で来たの? 飞行机?」
          syuu_0257 【周平】
          「いや、フェリーで车ごとだよ」
          yuta_1130 【裕太】
          「ええ!? それってすごい时间かかっただろ。……っ
           ていうか、车どうしてるんだよ。ここのアパート、驻
           车场なんか……」
          syuu_0258 【周平】
          「ああ、近くの驻车场、もう契约してあるから大丈夫だ
           よ。変な所になんか停めてないから、安心しろ」
          yuta_1131 【裕太】
          「契约……してるの? たった何日かのために?」
          syuu_0259 【周平】
          「ああ。……そのことでさ、裕太にお愿いがあるんだけ
           ど」
          yuta_1132 【裕太】
          「な……、なんだよ」
          兄ちゃんが改まってオレにお愿いなんて言うときは、大
          抵无茶な要求と相场が决まってる。
          オレはちょっと紧张して唾を饮み込んだ。なんだかいつ
          もに増して嫌な予感がするのは、なぜだろう……。
          syuu_0260 【周平】
          「あのな。兄ちゃん、転勤で本社に戻ってくることになっ
           たから。しばらく、ここに居候させて欲しいんだ」
          yuta_1133 【裕太】
          「へ……?」
          いきなり、なんかとんでもないことを……さらっと言わ
          れたような。
          yuta_1134 【裕太】
          「え、え……っと、転勤?……东京に?」
          syuu_0261 【周平】
          「そう! 本社への异动は前から希望してたんだけどね。
           お前が1人暮らし始めてるって闻いてからずっと心配
           だったし」
          yuta_1135 【裕太】
          「え、え、まさかオレのため……じゃないよな?」
          syuu_0262 【周平】
          「それもひとつの理由だよ? まあ、20代のうちはで
           きるだけ现场を経験しろってのは亲父の方针なんだけ
           ど。ちょっと戻るのが早まったかな」
          yuta_1136 【裕太】
          「じゃ、じゃあ……兄ちゃん、今日から……ここに住む
           の?」
          syuu_0263 【周平】
          「そうだ。あ、もちろん家赁は俺がもつよ。今回结构急
           な话だったから物件探してる暇がなかったけど、もし
           いい所が见つかったら、2人で引っ越そう」
          syuu_0264 【周平】
          「いっそのこと佑天寺の自宅に戻るか? ああでも、今
           あそこは父さんの知人に赁贷してあって今すぐには住
           めないか……」
          yuta_1137 【裕太】
          「い、いや、そういう问题じゃなくて」
          syuu_0265 【周平】
          「ああ、やっぱり一轩家は広いかな? っはは、そうだ
           よなあ。2人暮らしなんだから使わない部屋の方が多
           いし扫除も大変だ」
          syuu_0266 【周平】
          「だけどどうせならちゃんとした所に住みたいよな。父
           さんたちもあと数年は帰って来られないだろうし」
          syuu_0267 【周平】
          「まあ、もしかしたら意外と気に入って住み着いちゃう
           かもな? 忙しい东京に戻りたくないとか言ってさ」
          syuu_0268 【周平】
          「となれば、俺と裕太の生活は结构长くなりそうだから
           なあ。引っ越しも楽な作业じゃないし、それなら初め
           から长く腰を落ち着けられる所がいい」

          yuta_1138 【裕太】
          「や、だからさ、引っ越しとかの话じゃなくてっ……」
          syuu_0269 【周平】
          「ん? ああ、裕太はそんなにここが気に入ってるのか。
           住めば都って言うもんな。でも新しい场所に移ればそ
           こにだってすぐ惯れるさ」
          syuu_0270 【周平】
          「それにしてもここは狭いなあ。俺が北海道にいたとき
           住んでたマンションはもっとずっと広かったぞ」
          syuu_0271 【周平】
          「うん、やっぱり引っ越そう。裕太、どこがいい? 俺
           としてはお前の学校と俺の会社の距离を考えると、そ
           うだなあ……」
          yuta_1139 【裕太】
          「ちょ……ちょっと待てってばぁ!!」
          オレはもう、何が何だか。いっぺんに色んなこと言われ
          过ぎて、头がパンパンに膨らんじゃってる。
          syuu_0272 【周平】
          「どうしたんだよ裕太。そんな変な颜して」
          yuta_1140 【裕太】
          「えと……えと、じゃあ、オレ、1人暮らしじゃ……な
           くなっちゃうの?」
          syuu_0273 【周平】
          「ああ、そうだよ。これからは俺が一绪だ。お前の生活
           费全部もってやるし、これからはバイトの必要もない
           だろうな。嬉しいだろ?」
          ……确かにそれは、嬉しいことなのかも……しれない。
          今はパニクっててなんだかよく分かってないけど、それ
          って生活がすごく楽になるってことで。
          syuu_0274 【周平】
          「今までお前、大変だったんだもんな。こんなに遅くま
           でバイトして……。でももう大丈夫。兄ちゃんが养っ
           てやるから、これからは学业に専念しろよ。な?」
          yuta_1141 【裕太】
          「う、うん……」
          头、くしゃって抚でられる。兄ちゃんにこうされるの久
          しぶりで、なんかすごく懐かしい。
          その手の温もりが心地よくてじっとしてたら、兄ちゃん
          がぽつりと呟いた。
          syuu_0275 【周平】
          「……久しぶりにお前の颜见られて、本当に嬉しいよ裕
           太。なんだか数年ぶりに会うみたいだ」
          yuta_1142 【裕太】
          「うん。……オレも、兄ちゃんに会えて嬉しい」
          syuu_0276 【周平】
          「ははは。裕太は本当に変わらないなあ。子供がそのま
           ま大きくなったって感じ」
          yuta_1143 【裕太】
          「ええー。何言ってるんだよ、兄ちゃんが老けただけだ
           って!」
          兄ちゃんに満面の笑みを向けられて、オレもつられて笑っ
          た。
          今まで驯染んできた生活がいっぺんに変わっちまうこの
          状况、丁度急に1人暮らし始めることになったときと同
          じだ。
          だけど、あのときと违うのは、嬉しいんだけど、なんと
          なく不安っていうか、変な违和感があるっていうか……。
          ああもう、オレ何ごちゃごちゃ考えてるんだ? 兄ちゃ
          んと暮らせるんだし、全部楽になって、いいこと尽くめ
          じゃないか!
          syuu_0277 【周平】
          「裕太、今日はもう疲れただろ? 风吕场洗ってお汤张
           っといたからすぐに入れよ」
          yuta_1144 【裕太】
          「えっ……そんなことしてくれなくても……」
          syuu_0278 【周平】
          「いーのいーの! これからは俺もここで暮らすんだか
           ら! 同居人に远虑は无用だぞ? さあ、入った入っ
           た!」


          IP属地:湖北6楼2014-06-24 00:13
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            促されるままに风吕に入って、出て来たらきちんと布団
            が敷いてあって、しかも布団用の乾燥机でほかほかに温
            まってた。
            洗濯物もちゃんと取り入れて全部绮丽に畳んであって…
            …思わず、目を丸くする。
            至れり尽くせりのこの状况に、オレはぐるぐる混乱しな
            がらも、横になるとあまりの気持ち良さにすぐに寝こけ
            てしまった。
            隣に、兄ちゃんが……家族がいる。それだけのことで、
            今まで1人暮らししてた部屋が、何だか全然别物になっ
            たみたいだった。
            でもそれってきっと、ただ単にオレが1人暮らしになれ
            ちゃってるからなんだよな。
            别に兄ちゃんがこの部屋にいるのが嫌だとか、穷屈だと
            か思ってるわけじゃない。兄ちゃんと一绪にいられるの
            が嬉しいって感じてるのも本当で。
            だけど、どうしてなんだろう? 何がこんなに不安なん
            だろう? 何で気持ちがもやもやするだろう?
            うう、自分の感情が分かんないなんて、初めてだ。気持
            ち悪い……。
            ……それにしても、オレの嫌な予感はやっぱりきちんと
            当たってたんだ。
            兄ちゃんが东京に帰って来て、寂しかった1人暮らしじ
            ゃなくなって、しかもお金の心配もなくなって。
            かなりラッキーな状况のはずなのに、オレがなぜだか素
            直に喜ぶ気になれなかった理由。
            ……そのもやもやの正体は、翌日から早々に姿を现し始
            めるのだった……


            IP属地:湖北7楼2014-06-24 00:14
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              汉字假名对照版
              链接: http://pan.baidu.com/s/1jcdB4 密码: h5hj


              IP属地:湖北8楼2014-06-24 10:29
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                好厉害的样子


                IP属地:上海来自iPhone客户端9楼2014-06-28 00:11
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                  连这个都提取了,正好准备去啃生肉呢,感谢分享


                  IP属地:日本10楼2015-08-06 23:36
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                    感谢! 游戏运行的时候会因为错误。。。退出。。。不知道为啥


                    IP属地:上海来自Android客户端12楼2020-03-14 22:23
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                      感谢,已抱走,打算自己做一个机翻汉化,做完分享在吧里,会标注楼主id的!


                      IP属地:山西13楼2022-07-10 18:16
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