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空の境界 特集

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『月姫』、『Fate』などのヒット作を手がけた奈须きのこさん原作の『空の境界』が遂に剧场版アニメ化し、更に全7部となる超大作になって、12月より东京・テアトル新宿にて剧场公开が始まった。「映像化不可能」と言われた作品のアニメ化実现、更に空前绝后の7部作での公开はこの作品に関わる様々な人达の热い想いと大きな力が结実した结果だった。
剧场公开がスタートした『空の境界』の剧场用アニメ化の仕挂人でもあるアニプレックス・岩上敦宏プロデューサーと讲谈社・太田克史さんにお话をうかがった。 

■作品を読んで直感で「これは绝対、うちから出したい」と思った

――『空の境界』は同人版からスタートした作品ですが、讲谈社から小说として発売しようと思った理由を教えていただけますか?

太田さん:TYPE-MOONさんの『月姫』などで人気を博していたのは知っていたんですけど、昔、小说を作っていてそれがとてもおもしろいらしいという噂を闻いて、秋叶原に探しに行ったんです。同人版の『空の境界』を手に取ってみたらすごく体裁がしっかりしていることにビックリしました。
仆は讲谈社ノベルズスのシリーズをずっと担当してきたんですが、讲谈社ノベルズスのデザインへの敬意のある挑発というか、犬のマークが飞んでいるところにきのこが飞んでいたり、字组みも23字×13行×2段组みで讲谈社ノベルズと同じになっていって。「これはもう偶然ではない」ということは一目でわかりました。読み进めていったら内容もおもしろくて、高度で哲学的なお话も入っていて不思议な小说でした。
「これは作者と会わなきゃいけない」と直感的に思って奈须(きのこ)さんと武内(崇)さんにかなり失礼なメールを送ったことを覚えています。果たし状みたいな。そうしたら「秋叶原で待つ」と言われて(笑)。秋叶原の駅前の吃茶店でお会いして、「『空の境界』を讲谈社ノベルズで出しませんか」と「新作をうちで出しませんか」という二つのお愿いをしました。その时の答えは『空の境界』については「编集者の目线が入っていない作品だから」、新作は「今、商业化して『Fate』という大きな作品を作るから」という理由で断られました。それでもあきらめずに奈须さんや武内さんに何度も提案やオファーをしているうちに热意を认めてくれたのか、1年くらいして「太田さん、あの时の话、まだ生きてますか?」って。武内さんが奈须さんを口说いてくださったようです。

奈须さんの小说の哲学的な部分は笠井洁さんという作家さんの影响が强くて、仆も笠井さんと恳意にさせていただいて、笠井さんご自身も美少女ゲームかいわいでに才能があることにも理解されていて、「それだったら一度游びに来たらいいよ」と言っていただいて、奈须さんと武内さんを连れて、笠井さんのお宅にお邪魔して、笠井さんに援护射撃的なことをしていただいたり(笑)。「ずるかったかな」と思いつつも、そこまでしてもうちから出したかった作品でした。
仆がお话を持っていった时とは状况も変わっていて、TYPE-MOONはすごく大きな会社になっていて、いろいろな出版社からお话があったようです。うちに预けていただいた以上、できることはやらなくてはと大きな责任も感じました。


■アニメ化には不可欠だったufotableとの出会い

――そして小说も大ヒットしてアニメ化に进むわけですがどんな経纬で决まったんですか?

太田さん:岩上さんとは别件で2年くらいお话をしていたんですけど、ある时に「こういう作品があるんですけど」と仆からお话を振ったのがきっかけです。そして作品を読んだ岩上さんからすぐに「おもしろかったからやりたい」と连络をもらって。

岩上さん:あれは2004年ですね。讲谈社さんから刊行される2カ月前にお话を闻いて。そこから2年、『月姫』と『Fate』をプレイしたり、TYPE-MOONについて深く知ることができたし、アニメーション制作のufotableと出会ったりして、いい准备期间になったのかなと思います。



1楼2008-01-08 17:40回复

    太田さん:普段は落ち着いている岩上さんから「今日、会いたい」という电话が、突然かかってきて、「余程のことだな」と感じてお会いしたら、『フタコイ オルタナティブ』をPSPで见せてくれて、「ここでやりたい」と言われ切り出され、仆も「ここ、いいんじゃないですか!」って。それまで2年间「やだやだ」言っていたのが5分で「ここでやりましょう!」になった(笑)。

    ――『空の境界』は映像化が难しい作品と奈须先生自身もおっしゃっていましたが……。

    太田さん:『空の境界』は时系列が错综しているから内容を要约するにしても天才的なシナリオライターがつかなければ映像化は难しいと思っていたし、アニメ化することによってより作品の良さが出ないと意味がないし、作家に过度な期待をさせるのもよくないと思って、いろいろなところからお话をいただきましたが、あえて冷たく対応していました。そんな中で仆のツン攻撃にめげなかったのが岩上さん。折を见て何度も接してきたんです。

    岩上さん:あんまり気にしてなかったです。ツンだとも思ってなかった(笑)。结果的に、太田さんが粘ってくれたからよかったんだと思う。もしすぐOKになっていたら今の形にはならなかったはずですから。

    太田さん:奈须さんにお话ししたら、「ufotableさんならいいかもしれない」といい感触を得て。


    ■业界も騒然とした全7章7部作での剧场公开

    ――剧场版7部作という前例のない形も话题になりました。

    太田さん:仆ら奈须さんと仆は『ガンダム』世代と『エヴァ』世代の中间だから「やるなら3部作でやりたいね」とか「あえて『矛盾螺旋』だけで2部作でやってみたら」とかいろいろアイデアが出たんですけど、「全7章7部作で、単馆上映で」と思惑を超えたアイデアがufotableの近藤社长さんから出てきて。テレビアニメ向けではないし、よくよく考えてみてもこの形しかなかったと思いますね。

    岩上さん:ufotableの近藤さんは新しいことが好きで、あと作品にとってどんな形がいいかというのをすごく考えている。だからこそ出てきたアイデアですね。

    太田さん:ufotableさんはおもしろい会社ですね。それと岩上さんがやっぱり大きかった。原作をとても尊重してくれたのでやりやすかった。

    岩上さん:『空の境界』だからという特别な想いはありますね。

    太田さん:编集者としての仆にとってもゼロからとった作品ではないけど、1番売れた作品だし、大切な作品。実はこの作品は最初にコミケで出した时、6册しか売れなかったそうで、武内さんはとても悔しい想いをして「こんなにすごい才能なのにこのままだと6人しか届かない。美少女ゲームだったら奈须さんの才能を世に知らしめることができるんじゃないか」と考えたそうです。仆も讲谈社ノベルス版がまずその买った6人ががっかりするものにはするまいと。アニプレックスさんにもそれは话しました。

    岩上さん:逆にその6人が満足するようなら大丈夫だろうと。


    ■剧场版を见る侧も作る侧も"共犯者"

    ――剧场版を制作する上で大変だったことは?

    岩上さん:形だけ见たらすごく大変そうに思えるかもしれないけど、走りだしたら意外とスムーズだったかなと。

    太田さん:1章のシナリオだけはすごく时间をかけました。あと今、难航しているのは5章だけどここは普通にやっても难航するところだから。1话のシナリオ打ち合わせはまる半日くらいのを4回して行って、そこで奈须さんからも「これはいいね」という本があがってきてシナリオの平松正树さんを含めたいい関系ができたのかなって。そこから先はほとんどシナリオの直しはなかったと思います。アニメ化が决まってからはあっという间でしたね。

    岩上さん:キャスティングや音楽など决まるべき人に决まった感じがします。
    


    2楼2008-01-08 17:40
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      2025-05-16 09:38:37
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      太田さん:あとは岩上さん达にお任せという感じだったんですけど、映像化を进めていく中で「こんなに丁宁にやるのか」とビックリしました。奈须さんも「これだけスタッフと话しをさせてくれる现场は初めて」と惊いていました。

      岩上さん:作品それぞれで违うんでしょうけど、この作品に関しては原作の方と一绪に作るやり方がいいだろうと。

      太田さん:あとは剧场に皆さんが足を运んでくださるか。皆さんを剧场に呼び込むだけの热量を持った作品であると思います。自信はあります。ネットなどで今回のプロジェクトに対しての反応を见ると「岩上さんはすごいことをしちゃったんだな」と改めて思います。

      岩上さん:いやいや共犯ですよ(笑)。

      太田さん:今回は送り手と受け手と违いはあるにしても、観客も含めて谁もが同じ共犯者なんじゃないかなと思います。レイトショー公开というのも共犯者っぽいでしょう(笑)。原作もいまだに売れてるけど、「流行っているから読もう」というのではなくて、「こういうの読んでるのは自分くらいかな」というちょっと特别みたいな意识で読まれているんじゃないかなと思うんです。そういう部分もまさに共犯者っぽいかなと。そんな共犯者の人から新たなムーブメントが起きるんじゃないかなという予感もあります。

      ――作品のクォリティの高さ1章の公开から2章の公开まで1カ月あまりという短いスパンであることも惊きです。

      岩上さん:ufotableが今、まさに顽张ってくれています。

      太田さん:この间、作家さん达と饮んでタクシーで朝四时半に帰ったら、ufotableの前を通ると明りが全开で一気に酔いが醒めました。思わず「ごめん」と头を下げてしまいました。こっちも仕事ではあったんですけど(笑)。

      岩上さん:最新の映像・音响环境で见ていただく前提なので、テレビでは许されるレベルでも剧场版では见えてしまうのでそこは大変だと思います。テレビでもクオリティの高い作品を作っていたufotableが剧场用の作り方をしているのでそれはすごいですよ。

      太田さん:あおきえい监督もSですよ。この段阶でリテイクを出すのかと。でも「博多から観に行きます」とか「长野から行きます」みたいなのを见ちゃうとやっぱり出しちゃいますよね。来た人に対してはそんな热意は绝対に伝わるんじゃないかと思います。


      ■この时代を代表するアニメが诞生する瞬间を见逃すな!

      ――今回、剧场化することで従来のファンの方以外にも作品を知っていただくいい机会になりますね。

      岩上さん:剧场版から入った人が原作を読んだらよりおもしろいし、もちろんその逆でも楽しめるような作りになっています。

      太田さん:でも安易に広がる道ではない方法を选んでしまったので。ただたくさんの人に见てもらおうとするんだったらテレビアニメにするほうがいいですよね。

      岩上さん:でも「テレビにしておけばよかった」という気持ちはまったくないですね。これが最良の形という自负はあります。

      太田さん:打つべき手はすべて打って、ここまでやって失败するんだったらしょうがない。岩上さんはそれでは済まないと思うけど(笑)。しかも仆らはいつにも増して商売っ気もなくて。前売り券も安すぎだろうと(笑)。あの映像のクォリティでこの値段はないだろうと。1章の背景でうらさびた信号机が出てきただけでも泣けてきて。こんな作品ないですよ。

      岩上さん:第1章を见ていただければ、続きが绝対観たくなると思います。

      太田さん:前売り券を持っていない人は安心してるかもしれないけど、公开されたらきっと大騒ぎになると思うので必ず见たいという方はぜひお早めに(笑)。
      今回の単馆上映でしかもレイトショーというのは観る人にとってすごく不便だと思います。今は何でも気軽に手に入る时代です。それは否定しませんが、いろいろ苦労してまで见たいと思う人が剧场に足を运んで、同じスクリーンを観て、同じ时间を过ごす。これこそが映画の本来あるべき姿なのかなと思うんです。『时をかける少女』のアニメがヒットしたのもそういうことなのかなって。
      岩上さん:手间や时间をかけても観ていただく価値はあります。

      ――最后にメッセージをお愿いします。

      岩上さん:长い期间かかってアニメ化までたどり着き、7部作という大作になりました。长いお付き合いになると思いますが、ぜひ剧场に足を运んで、1章から最后まで见届けてください。

      太田さん:剧场に来てくれた人の想い出に残る作品になったと思います。仆らの世代には『机动戦士ガンダム』があったし、ちょっと前までは『新世纪エヴァンゲリオン』があったけど、今はそういうアニメがない気がします。『空の境界』はそんな作品になってくれるのではないかという期待はあります。そうなるかどうかは最终的には観てくださる皆さんが盛り上がってくれるかにかかっています。皆さんに観ていただいて、热いムーブメントとアニメの新たな歴史に残るような作品になってくれればと思います。

      


      3楼2008-01-08 17:40
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