江戸时代末期　约160年前
The end of Edo period , about 160 years ago穂长(Hocho) 三寸六分三厘
(11cm)
ふくら幅
(Fukura haba) 一寸三分八厘
(4.2cm)
重ね（塩首）
(Shiokubi kasane) 五分一厘(1.55cm)
雕刻　裏　打樋
短寸ながら肉厚の笹穂形の袋枪。表に镐筋が强く立てられ、裏に打樋が入れられて魔除けの朱が涂り施され、塩首の上から先端にかけてふくらみを帯びた独特の形状は弓矢の镞に似ている。実は江戸时代前期の越前康継や尾张の相模守政常、美浓守政常には元が强く张り、镐筋の左右に透かし雕が施された作を遗している。それらは保元の乱でその强弓振りを発挥して恐れられた镇西八郎为朝の镞を念头に锻造されたものと伝えている。この枪もそうした事例を踏まえて、风云急を告げる幕末、特别に制作された一振であろうか。地鉄は幕末、特别に制作された一振であろうか。地鉄は板目肌诘み、小粒の地沸均一について地肌冷たく缔まる。刃文は直刃、小互の目、ごく浅い湾れを交え、小沸厚くついて処々ほつれごころとなる。小振りながら威力横溢の作となっている。
注　：　饭田一雄著『枪・剃刀入门』に康継、相模守政常作の镞形の枪がある。また尾张徳川家に美浓守政常作の为朝镞形枪が伝来している。