スクリーンで初めて知ったお互いの肉体表现Q:完成した映画でお互いの存在や芝居を见て、どんなことを感じましたか。井上:春马くんの役は本当に难しかっただろうなと思いました。わたしも以前出演した映画で、现代に生きていて自分の过去をどんどん知っていく役を経験したんですが、こういう场合、相手の役者さんと向き合いながら感情を引っ张ってもらうことができないんですよね。ずっと受け身でいて、人と会う中で自らを変えていかなければいけない。だから、当时の自分のことも思い出しながら、难しいだろうなと思って。でも一方では、たくさんの役者さんとご一绪されているので、大先辈の方々と共演できて、いいなぁとうらやましかったです(笑)。
三浦:めちゃくちゃ紧张したんですからね(笑)。
井上:でも、この言叶(せりふ)を直接闻けるなんていいなと思っていましたよ。そして、特に最后の歩道桥のシーンは印象的でした。あのとき、春马くんはどんなことを考えていたのかな? とか、どうやって撮ったのかな? とか、いろいろ考えてしまって。最后の春马くんの颜と、冈田くんの颜がすごく焼き付いて。夜、寝るまで思い出したし、あんなふうに头の中を巡ったのは初めてのことでした。
三浦:でも、井上さんもスゴいですよ。たった2日の撮影で、あそこまで表现できるなんて。撮影が长ければ长いほど、役や映画に対する想いが强くなるし、考える时间も増えるけれど、それがないわけで。忙しいスケジュールを缝ってこの作品に入って、ギュっとそこに集中してやるっていうのは……でも、まあ、役者だから当たり前なのか(笑)。
井上:うわ~、いま、上げて落とした(笑)。でも确かに、当たり前なことだけど、不安は不安でしたよ。自分が现代の普段の生活に戻っている间もみんなが撮影しているかと思うと、戻りきれないというか……。でも、短期间に集中して松乃のような役を演じるというのはこれまでやったことがなかったので、いい経験ができましたね。

本作だけでなく、これまでに共演したこともなければ、プライベートでも亲交があったわけではないという二人。でも、「これからはおばあちゃんと呼びますね」と冗谈を言う三浦と「おばあちゃんはイヤだ~」と笑う井上はとても和気あいあいとしていて、まるで昔からの友达のよう。こちらの质问にも时に真挚(しんし)に、时に冗谈やユーモアを交えながら答えてくれたが、しっかり考えて自分の想いを言叶にする彼らからは、作品の内容やお芝居と子役の顷から真剣に向き合い、何かを伝えようとし続けてきているひたむきさがひしひしと伝わってきた。
