沙织は、大学の演剧部仓库で奇妙な衣装を见つけた。
これは…… ウェディングドレス?
かなり奥にしまい込まれていた割には、シワも汚れもない。
谁かが、こまめに手入れしていたのだろうか。
「ふ~ん…… こんなの、一度着てみたいなぁ」
ドレスをまじまじと见ていた沙织は、ちょっとしたイタズラを思いついた。
今、演剧部の部室では、付き合って一年になる彼氏が待っている。
彼を、ちょっと惊かせてやろう。
他の演剧部员はみんな帰宅しているので、问题はないはずだ。
沙织は纯白のドレスを抱えると、携帯电话に手を伸ばした。
その异装こそが、淫魔の精神が宿ったドレス・アナスタシアだとは知る由もなく――
青年は、演剧部部室でぼんやりしていた。
时刻はもう午后8时を回っている。
练习はとっくに终わり、他の部员达はみんな帰宅してしまった。
しかし彼女の沙织は、忘れ物があったとかで仓库へ行ったきり戻ってこない。
様子を见に行った方がいいのか――?
そう思った时、彼の携帯电话がブルブルと震えた。
『今すぐ、练习场に来てほしい』
沙织からの、そんな内容のメールだ。
何かあったのか……? 青年は腰を上げ、练习场に向かった。
古い扉を押し开け、青年は练习场に入る。
そこには、女神と见间违いそうなほど美しい女性が立っていた。
纯白のドレスに身を包んで、神々しい雰囲気すら漂っている女性――
彼女がいるだけで、古びた练习场がきらびやかなステージにすら见えた。
青年は口をぽかんと开き、ただ放心する。
「ふふっ、どう?」
ショールを华丽に翻し、女性は屈托なく笑った。
「……さ、沙织――?」
彼女が口を开いてようやく、青年は女性の正体を悟った。
彼は数秒ほど、目の前の纯白の女性が自分の恋人だと気付かなかったのだ。
「……ああ、びっくりしたよ」
青年は感叹のため息を吐いた。
「えへっ、仓库にあったんだ。凄いでしょ?」
ショールをふわりとたなびかせ、沙织はくるりと回る。
「へー、こんなドレス、今まで见たことないや……」
青年は物珍しさもあり、ドレスをじろじろと见ながら沙织の周囲をうろついた。
両手の肘から手先までを覆う、美しいレースに彩られた纯白のグローブ。
肩にかけた、优雅できらびやかなショール。
ロングヘアを华やかに饰る高贵なバックヴェール。
それにしても、よくこんな豪华なドレスを谁の助けも借りずに一人で着られたものだ。
「あっ、トレーン踏まないでね」
「トレーン?」
「引き裾。これよ、これ」
沙织は、スカートの后ろの部分を指差した。
后方にずるずると引きずった、长い裾のことらしい。
「スカートも、まるでお姫様みたいなボリュームだな……」
恐る恐る、青年はふんわりと広がったスカートを突付いてみる。
「プリンセスラインって言うの。中はほら」
沙织は、ぺろんとスカートの裾を掴んで持ち上げた。
「このパニエっていうので、スカートの形を整えてるのよ」
「へー」
スカートの中にも、まるでもう一つのスカートがあるようだ。
これをパニエと言うらしい。
「……」
沙织は、いつしか上気したような表情を浮かべていた。
「どうしたんだ? 急に静かになって……」
「ふふっ…… キス、しよ」
そう言いながら、沙织は青年に体を寄せてきた。
ふわっ、としたドレスの感触が気持ちいい。
「あっ、おい……!」
惊く青年の唇に、沙织は自らの唇を重ねた。
「……ん、んッ…… んふ♪ ん……」
そして沙织は、青年の口内を味わうように舌を络めてくる。
ネチャネチャという淫らな粘音が、静かな练习场に响いた。
「ん…… さお、り……」
青年は、まるで贪り尽くすような情热的なキスに酔いしれる。
「ん…… ちゅ……」
一分ほどして、ようやく沙织は唇を离した。
唇と唇の间に、つつ……と唾液の糸が引く。
「さ、沙织……」
青年は、目の前の恋人をぼんやりと见据えた。
「ふふ…… じっとしてて」
そのまま沙织は、滑るような动きで青年の背后に回る。
トレーンが、すぅっと円の轨迹を描いた。
「えっ……?」
沙织はそのまま、青年の背中を抱き缔めるように体を寄せてくる。
彼の背中に、ふわふわのドレスがふぁさっと当たった。
そして、柔らかな胸の感触も背中に押し付けられる。
一体、沙织は何を――
背后から、纯白のグローブに覆われた両腕がスス……と伸びてきた。
そのまま、青年のズボンのベルトが外される。
「え…… ちょっと、おい……!」
「ふふ……」
沙织は微かに笑いながらベルトを床に落とし、そのまま青年のズボンを引き落とした。
そして、トランクスの上から彼の股间を优しくさする。
さわさわ…… さわさわ……
「あ……! ちょっと……!」
青年は、思わず腰を引いた。
背后に立つ沙织の―― その膨らんだスカートに、ふんわりと腰が埋もれる。
ドレスの裾が、彼の背中や首をさわさわとくすぐった。
なんで、こんな所でこんな事を……
青年はそう思ったが、トランクスの上から股间を抚で擦られる感覚に抵抗できない。
「ふふ、私に身を任せて……」
沙织は背后から青年を优しく抱き缔め、そのままトランクスを降ろした。
そして、最大限に勃起したペニスを右腕で优しく握る。
「おい、ダメだ…… そんなの……」
グローブのレースの感触が、さらさらとして気持ちいい。
握られてるだけで、もう……
「気持ちいい? じゃあ、动かすね……」
「おい! やめ…… ああぁぁ……」
しゅっ、しゅっ、しゅっ……
沙织は、ペニスを柔らかく握ったままゆっくりと扱き始めた。
レースの部分がペニス表面をするすると擦り、たまらなく気持ちいい。
その感触の余りの甘美さに、青年は口を半开きにして虚空を见た。
「痛くないよね……?」
「あ、ああ……」
青年は快感に痹れながらも、なんとか返事をした。
尿道口からは先走り液が糸を引き、纯白のグローブを汚す。
それを见て、彼ははっと我に返った。
「あ……! おい、ダメだ! ドレスが汚れて……! やめろ!」
「ふふ…… シコシコされて気持ちいいクセに」
沙织は淫靡に笑うと、ペニスを扱き上げる手を加速させた。
その指先が魔法のように络み付き、青年を押し上げていく。
さらに左手は玉袋を触り、やわやわと揉み込んだ。
「やめ…… ダメだ、离して…… このままじゃ……」
「いいよ。このまま出して」
しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ……
ペニスが扱き上げられる音に、仅かな水音が混じる。
先走り液が垂れ、纯白のグローブをねっとりと汚しているのだ。
「あぁぁ! やめろ、出るって! ドレスが…… 离せ……」
青年がどれだけ言っても、沙织は手淫をやめない。
それどころか、沙织の手技は彼を追い诘めるかのように激しくなっていった。
「出していいよ、私の手の中で」
「ああぁぁぁ……! もう……!」