9月12日
中3で全国制覇の松井裕树 スカウトに「なんでオレだけ。ホント、嫌だ」
松井を知る者は口を揃えて、「无邪気」「とにかくよくしゃべる」と话す。
桐光学园の同级生で、中学生の时に在籍していた绿东シニアからのチームメートの铃木航介が「悪くいえばちゃらんぽらん」と言えば、年上からは「甘えん坊」と评される。
やはり绿东シニアで共にプレーし、崎玉・花咲徳栄のエースとして活跃した関口明大(3年)はこう话す。
「声が大きくて、ワイワイやるのが大好きでしたけど、みんなの中心にいるというタイプじゃない。轮の外侧で、みんなを盛り上げることが多かった」
関口は「当时、こんなことがあった」と続ける。
「松井は当时からアマチュア球界では名前が知られていましたから、绿东シニアのグラウンドにもいろいろな人が来ていました。登板日はもちろん、松井が投げない日や、练习だけの日もよく大人たちが来ていました」
有望な选手を获得したい强豪高校の関系者はもちろん、将来の逸材をチェックするプロのスカウトも姿を见せていた。
ところが、松井はそうした大人たちを见てもニコリともしなかった。ネット裏で明らかにそれとわかる関系者たちが、松井を指さし、ヒソヒソとやっている。そんな光景から、松井は目を背けた。
腕一本で高校野球どころか、プロからも注目を浴びる。多感な中学生ならば、テングになってもおかしくない。事実、松井にはそれだけの力と才能があった。
<中学3年生で全国制覇>
しかし、チームメートが「おい松井、今日もスカウトが来てるぞ」と感叹しても、「あ、そう」とそっけなかった。
そんな态度を不审に思っていた関口らに、松井は「ホント、嫌なんだよ」と话した。
「なんでオレだけなんだよ。他の选手も见て欲しいのに……。オレだけじゃなくて、周りも见てやってくれよ」
もちろん、言叶通りの思いはあっただろう。
绿东シニアは松井が中学3年生だった10年夏、日本选手権で全国制覇している。当时は坂本秀仁(山梨学院・3年)と松井が左腕の二枚看板。関口や、后に桐光学园のチームメートとなる铃木もスタメンに名を连ね、打线の援护にも恵まれていた。决して松井のワンマンチームではなかった。
しかし、松井が本当に嫌だったのは、自分がチーム内で浮いてしまうことだった。
野球では他を寄せ付けぬ力を発挥しても、その実は无邪気な甘えん坊。先辈に対するタメ口も、松井にとっては「ワイワイやる」ためのひとつの手段だった。突出するより、みんなの轮の中にいることの方が大事だった。
桐光学园に进学したこともそれと无関系ではない。
中3で全国制覇の松井裕树 スカウトに「なんでオレだけ。ホント、嫌だ」
松井を知る者は口を揃えて、「无邪気」「とにかくよくしゃべる」と话す。
桐光学园の同级生で、中学生の时に在籍していた绿东シニアからのチームメートの铃木航介が「悪くいえばちゃらんぽらん」と言えば、年上からは「甘えん坊」と评される。
やはり绿东シニアで共にプレーし、崎玉・花咲徳栄のエースとして活跃した関口明大(3年)はこう话す。
「声が大きくて、ワイワイやるのが大好きでしたけど、みんなの中心にいるというタイプじゃない。轮の外侧で、みんなを盛り上げることが多かった」
関口は「当时、こんなことがあった」と続ける。
「松井は当时からアマチュア球界では名前が知られていましたから、绿东シニアのグラウンドにもいろいろな人が来ていました。登板日はもちろん、松井が投げない日や、练习だけの日もよく大人たちが来ていました」
有望な选手を获得したい强豪高校の関系者はもちろん、将来の逸材をチェックするプロのスカウトも姿を见せていた。
ところが、松井はそうした大人たちを见てもニコリともしなかった。ネット裏で明らかにそれとわかる関系者たちが、松井を指さし、ヒソヒソとやっている。そんな光景から、松井は目を背けた。
腕一本で高校野球どころか、プロからも注目を浴びる。多感な中学生ならば、テングになってもおかしくない。事実、松井にはそれだけの力と才能があった。
<中学3年生で全国制覇>
しかし、チームメートが「おい松井、今日もスカウトが来てるぞ」と感叹しても、「あ、そう」とそっけなかった。
そんな态度を不审に思っていた関口らに、松井は「ホント、嫌なんだよ」と话した。
「なんでオレだけなんだよ。他の选手も见て欲しいのに……。オレだけじゃなくて、周りも见てやってくれよ」
もちろん、言叶通りの思いはあっただろう。
绿东シニアは松井が中学3年生だった10年夏、日本选手権で全国制覇している。当时は坂本秀仁(山梨学院・3年)と松井が左腕の二枚看板。関口や、后に桐光学园のチームメートとなる铃木もスタメンに名を连ね、打线の援护にも恵まれていた。决して松井のワンマンチームではなかった。
しかし、松井が本当に嫌だったのは、自分がチーム内で浮いてしまうことだった。
野球では他を寄せ付けぬ力を発挥しても、その実は无邪気な甘えん坊。先辈に対するタメ口も、松井にとっては「ワイワイやる」ためのひとつの手段だった。突出するより、みんなの轮の中にいることの方が大事だった。
桐光学园に进学したこともそれと无関系ではない。