みやげもんコレクション 163
横浜开港人形
神奈川県／横浜市
文 / 川端正吾
掲载：BRUTUS#758 (2013年7月15日号）港町・横浜の开港当时の様々な风俗を伝える人形。
昭和2（1927）年、横浜・伊势佐木町にあった野沢屋呉服店（现在のカトレヤプラザ伊势佐木）本馆落成を记念して开催された『横浜时代风俗展覧会』
で売り出されたのが、この横浜开港人形。横浜出身の日本画家、牛田鶏村氏がデザインを手がけ、东京から移住してきた人形师の村沢春吉氏が制作を担当。焼き物に向いた土がよくとれた莳田に村沢氏が居を构えて制作したことから当时は「莳田人形」と呼ばれていました。かつて横浜を赈わせた外国人たちの风俗をコミカルに描写した港町らしい土人形です。写真上の中央は西洋人の楽队、右はインド人、左は、当时、流行していた横浜拳（野球拳）に兴じる中国人をモチーフにしています。现在は制作されていませんが、ペリー来航の际、船员が披露したといわれる白人が颜を黒涂りにして踊る様子を模した「黒人踊り」という风変わりな人形もありました。戦争などにより何度か制作が中断されたこともありましたが、代を重ねて、现在は村沢氏の弟子であった汤沢利夫氏の长女である秋山信子氏が制作を続け、横浜人形の家ミュージアムショップにて贩売されています。
写真右／横浜人形の家にて展示されている昭和43（1968）年制作の人形たち。写真左／横浜开港人形の石膏型。写真上／横浜开港人形各1,260円。●横浜人形の家ミュージアムショップ☎045･228･8776。