インタビュー
撮影はもう终盘に突入しました。今回の现场はいかがでしたか?
芦田爱菜ちゃんに引っ张られた3ヵ月でした。彼女は、役柄を全うすることもさることながら、现场を率いていくリーダーとしても頼もしいので、皆が爱菜ちゃんについて行く现场だったんじゃないかな、と思います。いつも周囲に気を配っていて、スタッフのこともキャストのことも大切にしてくれていることが伝わるんです。目上の人を敬う気持ちも持ちつつ、ちゃんとやるべきことはしっかりやる、という感じで。きっとご両亲の教育がいいんでしょうね。
中谷さんは、撮影の合间も爱菜ちゃんと一绪にいて、よくお话もされていていましたよね。それは、中谷さんが意识してそう接したからなのでしょうか。
それとも、自然とそうなったという感じでしょうか。
意识して话しかける必要はありませんでした。本来だったら、彼女は覚えることもたくさんありますし、やるべきこと…例えば、夏休みの宿题ですとか、お仕事以外にもやるべきことがたくさんあるはずなんです。ですから、あまり邪魔はしたくないなと思ってはいたんですけど、彼女はやるべきことをちゃんとやりつつ、游ぶゆとりもあるというか。ですから、そういうときに私が游んでいただいた、という感じです。

中谷さんが游んでもらっていた、と?
はい(笑)。爱菜ちゃんからは多くを教わりました。爱菜ちゃんは、甘え上手ですし、质问上手ですし、コミュニケーション能力がとても高いんだと思います。人の心をよく分かっているんですよね。
今回のアカネさんというキャラクターですが、演じるにあたって、特に意识されていたことは?
蟹江敬三さん演じる富美夫さん、丘みつ子さん演じる千恵子さんをはじめとする中村产业の面々と、爱菜ちゃん演じる美雨ちゃんの中间に位置しているキャラクターだと思うんです。そういう意味では、どこにも属していないんですけど、両者の间をつなぐジョイントみたいな存在になれればいいな、と思いながら演じていました。
皆が圭介(豊川悦司)さんと美雨ちゃんの亲子を见守ってきたドラマですが、それぞれ年齢も立场も考え方も违うので、そこにはいろいろな视点があったと思います。それがそのまま、ドラマを见てくれている视聴者のみなさんの视点でもあったような気がします。
そうかもしれないですね。そういう意味では、视聴者のみなさんに一番近い目线というか。心配はしつつ、かといって无责任なことも言えないという中で、感情だけで「一绪に暮らした方がいい」とか何とか言うのではなく、「现実はこうでしょ?」と指摘するような役割というか…。ご覧いただいたとおり、中村产业の人たちは温かい人たちばかりですけど、実际の俳优さんたちも本当に温かい方たちなんです。丘さんしかり、蟹江さんしかり、でんでんさんしかり、秋生を演じている(三浦)翔平さんしかり、皆さん、俳优であること以前に、ひとりの人として魅力的な方ばかりなんです。そんな皆さんの织りなす温かくて优しいハーモニーに、现実をシビアに见ているアカネというスパイスが加わった、という感じかもしれません。

圭さんが美雨の将来を考えて出した决断は“正しい”わけですが…。
そうかもしれないですね。ただ、今后のことを思うと、难しいな、とも思うんですけど…。いままで圭さんは、労働の対価としてお给料をいただき、中村产业の敷地内にある寮みたいな部屋で暮らしてきたわけですけど、労働力を提供できなくなった圭さんはあそこに住み続けることができるのか、とか、いろいろなことを考えてしまうんです。でも、あの中村产业の人たちが一绪だったら、绮丽ごとじゃなくて、ともに歩んでいけるんじゃないかな、と私自身も思い始めています。