3月29日の大阪长居スタジアムは、热かった。本当に热かった。そこで生まれた远藤保仁、冈崎慎司、そして「キングカズ」こと三浦知良のゴール。思いの诘まった3得点だけでなく、谁もが复兴への祈りを込めてこの场に集い、试合を全力でプレーし、サポートした。日本サッカーの「チカラをひとつに」した试合、「东北地方太平洋冲地震复兴支援チャリティーマッチ」は、人々の记忆に残り、语り継がれるであろう、特别なものになった。 热気は1日中、会场のある长居公园に充満。「梦の颜合わせ」、さらにカテゴリー别の自由席ということで、前夜からできた席を求める行列は、开场前には、长居公园内の周回道路を1周するほどのものになり、どこもかしこも、日本代表やJリーグ各チームのユニフォーム、そして当日贩売された「JリーグTEAM AS ONE」の黄色いシャツを着たサポーターでいっぱいになった。 スタジアムには思い思いの言叶をボードやシャツに书き込んでくる人たちが大势见られ、仙台や鹿岛、水戸への横断幕や旗をはじめ、复兴へのメッセージがいたるところに并ぶ。そのなかで始まった直前练习から、场内は兴奋のるつぼと化し、时にベガルタコールも响き渡る。选手绍介时は、どの选手にも大歓声。この试合の、国际试合とはまた违う、独特の雰囲気、紧张感が満ちていた。 万雷の拍手の中での选手入场。本田圭佑、长友佑都、长谷部诚をはじめ、日本代表はベストメンバーで先発を组んできた。対するJリーグ选抜も田中マルクス闘莉王、中泽佑二、大久保嘉人といった2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会の主力や、小野伸二、小笠原満男といった苍々たる颜ぶれが并ぶ。审判団も西村雄一、相乐亨、ジョン・ヘサンのワールドカップでレフェリングを行った3氏が务めた。まさに珠玉の颜合わせとなった。その彼らが国歌斉唱时には选手、审判とも一列になり、肩を组んだ。両ベンチもそうだった。気持ちが1つになった。キックオフ前には黙祷。思いを込めて、试合に临んだ。 どちらも胜利にどん欲に突き进んだ。3-4-3のフォーメーションを敷く日本代表は、本田、冈崎、前田辽一の前线や、长友、内田笃人の両サイドが积极的な仕挂けを见せた。そして、15分には远藤がワールドカップのデンマーク戦を彷佛とさせるFKを决めて日本代表が先制。SAMURAI BLUEの选手たちは丧章と指を天に高く突き上げる。その4分后にも本田、冈崎のホットラインで追加点。2-0と差は开いたが、一方でJリーグ选抜も小笠原満男、梁勇基、闘莉王らがひたむきに激しいマッチアップで応戦。见応えのある展开が続く。 仙台サポーターがいつも试合时に奏でる「カントリーロード」が、サポーターから响き渡るなか迎えた后半、全选手を出场させるという意向に基づき、ケガの本田拓也、细贝萌を除く日本代表、Jリーグ选抜の面々が登场。そしてクライマックスは82分に起こった。 GK川口能活のロングフィードを、前线に上がっていた闘莉王が岩政大树に竞り胜ってヘッドで落とす。そこに反応したのが、カズだった。44歳の年齢を感じさせない俊敏な动きで抜け出すと、相手GK东口顺昭をよく见てシュートを右足で决めた。スタジアムは一斉に総立ち。全力でもぎ取ったゴール、大「カズゴール」コール、そして拍手喝采のなか披露された浑身のカズダンスの舞いは、长く感じられ、会场の谁もがその瞬间に酔いしれた。试合は2-1で日本代表の胜利に终わったが、それだけでないとてつもない力が、両チームから、会场全体から生まれた。まさにTEAM AS ONEになった。 最后は垣根なく、仙台のマスコット「ベガッ太」のぬいぐるみを抱えていた梁をはじめ、全选手、スタッフ、审判団が并び、「がんばろうニッポン」、“To Our Friends Around The World. Thank You for Your Support”の横断幕と一绪に、” You Raise Me Up” 、” You ‘ll never walk alone ”の曲が流れるなか场内を1周。サポーターもいつまでも拍手を惜しみなく送り続けた。 日本代表主将の长谷部は言う。「被灾者や被灾地の方々に何か伝わったかというのは、仆らには分からないですが、本当に何かしら届いていることを祈るしかない。今回は成功も失败もないと思いますが、カズさんが点を决めてくれたりとか、非常に意味のあるものだったんじゃないかなと仆自身は思っています。こういう形での试合は初めてでしたし、どういうふうな形でとか、いろいろ考えましたが、结局その答えというのは见つからないし、それに答えがないということしか、答えとして见つけられないので、とにかく、やれたこと自体は本当によかったと思う」と。あくまで、この试合の成功の意义は、受ける侧の立场にあるだろう。でも、この试合に関わったすべての人々の思いは共通する。「これが东北に届くことを祈っている。きっと届いたと思う」(三浦知良)。ここからが、复兴への本当のスタートだ。 以上 From J's GOAL 2011.03.30